三井住友建設は、太陽光発電設備を建物外壁面に取り付ける場合を見据え、独自ファサードデザインの確立に向けた検討を開始した。複数モジュールの組み合わせによりデザインの可能性を広げ、「意匠性と省エネの調和」を実現する。社内デザインコンペを経て、技術開発センター(千葉県流山市)本館外壁面の一部に試作品を設置し、運用を始めた。
創エネルギー技術のさらなる普及期に備え、曲面加工が可能なフレキシブル太陽電池を外壁面に用いたファサードデザインをつくり出す。
同社によると、建築物のZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)化を実現する上で、創エネの主力の太陽光発電は屋上だけでなく、壁面でも行う必要があるという。また今後、印刷技術を利用した「プリンテッドエレクトロニクス技術」の進歩により、建材一体型太陽光発電が近い将来に実現すると予測し、建築物への適用性検討を先行実施することにした。
技術開発センターの一部壁面(幅5m、高さ12m)には、フィルム型のアモルファスシリコン薄膜太陽電池を使用。太陽電池をフラット、ウェーブ状に配置した2種類の建材一体型太陽電池モジュールと、壁面緑化モジュールで構成している。試作・設置の過程では実用化段階のモジュール形態を想定し、施工や固定、配線方法などのノウハウを蓄積した。
2013年度はさらに、同規模の外壁面におけるファサードデザインの検討と、ほかの太陽電池の適用性検証、試験施工を実施する予定だ。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2013年4月24日
企業の本社ビルや事業所を、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)化することで、環境に優しい企業ブランド「ベスト・グローバル・グリーン・ブランド」力を高めることが出来ると思う。
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