2013/12/11

【CIM】トプコンが「覗かない」「高さも測れる」測量機器新商品

「覗かないトータルステーション」 LN-100
トプコンは、土木現場の3次元データ活用を促進するための測量機器2機種を発表した。同社は両製品について「覗かないTS(トータルステーション)」「レーザーとGNSS(衛星測位システム)を融合した高さも測れるレベル」などと呼び、これまでの常識にとらわれない新商品だとしている。

 同社が発表した「覗かないTS」=写真=は、LN-100という製品で、スマートフォン(高機能携帯電話)と連動する杭打ちナビゲーターだ。現場で三脚にセットすると、ボタン1つで自動整準し、杭打ちや釘打ちする作業者が持つプリズムを自動追尾する。作業者は手元のスマートフォンを見ながら、1人で杭打ち作業ができる。自動追尾型のTSでは、設置に5分程度かかり、専用の標尺プリズムを持ちながら測量するが、この製品では据え付けやステーションを意識せずに作業が完了できる。
 「レーザーとGNSSを融合した高さも測れるレベル」は、Z-Plusという製品で、通常のレーザーレベルが1平面だけしか水準を示せないのに対し、高さ10m、半径300mの範囲で、高さが分かるようにした。
 本体と標尺の両方にGNSS受信機を内蔵し、本体が衛星の補正情報などを基に位置を固定し、その後はレーザーによる相対位置を計測して、現場内の位置情報を正確に測れる。TSに比べて、標尺側が複数でも良いため、本体1台でたくさんの標尺を使うことができることもメリットだ。
 現在、国土技術政策総合研究所で試行案が作成されている『RTK-GNSS を用いた出来形管理要領(試行案)』に基づいた出来形管理も、「これ1台で完結する」(同社)という。
 同社では、「これらの製品が現場へのCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)導入の弊害を取り除くツールになる」と話している。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)


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