2013/02/01

【建築】最大直径20mの木造ドームが可能に! アールシーコアが新構法

戸建て住宅「BESS」シリーズを全国展開するアールシーコアは、最大直径20mまで建設可能な木造マルチドーム構法「BESSドーム」を開発した。オーヴ・アラップ・アンド・パートナーズ・ジャパン・リミテッド(東京都渋谷区)の技術協力を経て、現行建築基準法に対応した構造計算の方法を確立し、新シリーズとして4月から通販によるキット販売にも乗り出す。
 1989年からドームハウスを提供している同社では、これまでに約400棟の販売実績がある。2000年以降の度重なる建築基準法の改正により、この間は枠組み壁工法の扱いで建築確認の許可が取得できず、スムーズな商品展開が難しい状況だった。新構法では保有水平耐力計算のルートを使った計算方法を確立し、商品化にめどを付けた。
 キット販売は、直径8.2m、9.5m、11mの3タイプを用意。木質フレームのダブル構造を取り入れることで、積雪荷重の条件がきつい地域でも建設が可能になった。ドーム上部にキューポラを設ける壁内結露の防止対策も取り入れた。1月にオープンした藤沢展示場に実現モデルを建設した。
 価格はシェルキットが683万円から、ハウスキットが1071万円から。直径11mのタイプは8月からの販売となる。新構法として計算手法、外壁フレーム構造、2階床構造の固定方法など8件の特許申請を行っているという。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2013年2月1日 3面

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