2013/02/06

【JR東日本】浜松町駅の改築検討! 西口周辺開発にあわせ駅全体で計画

JR浜松町駅(写真:ウィキペディア)
東日本旅客鉄道(JR東日本)の冨田哲郎社長は、5日の定例会見で、浜松町駅西口周辺開発にあわせて、JRとモノレールを対象とする駅全体の改築を計画していることを明らかにした。モノレールの東京駅への延伸構想については、工期やコストなどの観点から、現時点での事業化は難しいとの考えを示した。
 浜松町駅について冨田社長は、「周辺の臨海部の開発によって駅利用者が増え、やや手狭になっている。特に北口の改札は非常に狭あいな状態となっており、バリアフリー化も進んでいないため、駅全体の改築を進めていきたいと思っている」と述べた。
 モノレールの駅に関しては、「40年ほど前の開業当初から基本的に変わっていない。羽田空港が一部国際空港化し、今後、羽田の利用者が増えると思われる。利便性向上や駅の価値を高めるためにも、ぜひこの機会に両駅を新しいものに造り変えたい」と意欲を示した。
 モノレールの延伸構想に対しては、「仮に東京駅まで延伸するとなると、狭あいな場所のどこにターミナルをつくるのかという課題が出てくる。工事の難航が予想され、工期やコストもかかる。このため、現時点では難しいが、グループ会社の東京モノレールとともに、引き続き検討を進めていきたい」と話した。
 浜松町駅西口周辺開発は同社と世界貿易センタービルディング、東京モノレール、国際興業が計画。世界貿易センタービルの建て替えに合わせて近接2街区を一体開発し、東側のA街区(約2.3ha)にオフィスや商業など総延べ約27万㎡の複合棟とモノレール棟、西側のB街区(約0.9ha)にオフィスや店舗で構成する延べ9万9000㎡の複合棟を建設する。工事は全体を3期に分けて進める方針で、A街区の一部の解体工事は2013年度から着手。24年度の全体完成を目指している。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2013年2月6日 4面

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