2012/12/14

【芸術】新潟に消波ブロック使ったアートが出現!

消波ブロックでできた「王様と私達」

 とし7月14日から始まった「開港都市にいがた 水と土の芸術祭2012(実行委員長・篠田昭新潟市長)」が24日に幕を閉じる。全66作品が出展され、来場者数は前回を大きく上回る見通しだが、他の産業と同様に建設業界もその成功を支えている。 出展者の一人、冨井大裕氏は、「王様と私達」と題して、1tの消波ブロックを正方形に49個敷き詰め、その上に10tブロックを1個置いた。新潟市街地の一角に消波ブロックを整然と並べることで、本来の機能から開放し、高いアート性を引き出している。

 この作品には不動テトラが全面協力。消波ブロックの製作で必要となる型枠を貸し出すとともに、設置作業を支援した。閉会後の撤去作業も実施するという。袖山和志北陸支店長は、「製品のPRもさることながら、普段からテトラポッドの形状の美しさを感じており、その部分が出展者と重なった」と協力の理由を語っている。

「風のタイムトンネル」
また、建築家として出展した上山寛氏は、トンネル状の木造構造体を制作し、日本海の自然を肌で感じる「風のタイムトンネル」という作品を仕上げている。同氏は、「作品の中を歩くと、木製スリットを通して、変化に富んだ光、風、風景が入ってくる」とし、「過去・現在・未来へとつながる“風の旅"によって、自然の豊かさと新潟の未来を感じることができる」と作品への思いを話している。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2012年12月14日7面

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