2014/11/11

【世界最大級!】洋上風力発電設備「ふくしま新風」浮体が小名浜港に入港 

世界最大級の7メガワット油圧ドライブ型浮体式洋上風力発電設備「ふくしま新風」浮体が10日、福島県・小名浜港に入港、藤原埠頭に着底した。丸紅、清水建設、三菱重工業など11者が参画する福島洋上発電コンソーシアムが進める「福島復興・浮体式洋上ウィンドファーム実証研究事業」の第2期工事で、今後、高さ約200mの風車搭載用大型クレーンを設置した上で、2015年5月開催の「いわき太平洋・島サミット2015」を目標にブレード長さ80mの風車を搭載した全容を公開したい考え。その後、楢葉町沖へ曳航・設置し、8月の発電開始を目指す。

 「ふくしま新風」浮体は、重量約5500t、全高42m(うち喫水線以下3.5m)。10月30日に三菱重工業長崎造船所を出港し、曳船5隻、警戒船2隻によって10日、1533㎞の“船旅”を終えた。曳航作業は、清水建設・新日鉄住金エンジニアリングJVが担当した。
 経済産業省から受託した同実証研究事業は、1期で2メガワットの「ふくしま未来」が稼働中。2期では、さらに7メガワット浮体式洋上風力発電設備をもう1基設置し、計16メガワットという世界最大規模の浮体式洋上発電設備を15年度末までに構築する。総事業費は約500億円。地元企業の参画も視野に入れ、「2020年プロジェクト」として実用化を目指す。
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