2015/02/19

【建築】ブースをつくって、人事担当におのれを売り込め! 逆求人フェスティバル

地域ブランディング研究所(東京都台東区、吉田博詞代表)とジースタイラス(千代田区、折阪佳紀社長)は、東京都港区のスタンダード会議室神谷町で「建築・まちづくり逆求人フェスティバル」を開いた。全国から約40人の学生が参加し、それぞれの学生のブースを訪れた各企業の人事担当者にこれまでの取り組みや就職への意気込みを熱心にプレゼンテーションした。

 ゼネコンの施工部門を志望する東京理科大学工学部建築学科の石井和輝さんは、親子四代にわたり建設業界で働いてきたという自らのルーツを踏まえ、志望動機と大学での自身の取り組みをプレゼンテーションした。「なぜ自分が施工に携わりたいのかを改めて考えさせられた。ゼネコンを志望する理由についての気づきが得られた」と振り返った。
 面接に際しての具体的なアドバイスを受けたという東京都市大学工学部工学研究科の戸田千春さんは「あいまいなイメージしかなかったが、実際の現場の声を聞き、業務内容への理解も広がった。今後の就職活動の参考にしたい」という。
 参加したある中堅ゼネコンの人事担当者は「求める人材が多様化し、企業側にも多様な人材採用のアプローチが求められている。各社が採用人数を増やし、優秀な人材が大手に集まりやすい状況もあるため、こういった機会を生かし、エッジの効いた人材を採用していきたい」と語った。
 逆求人フェスティバルとは、建築・都市系学生が自身のブースを設営してゼネコン、ディベロッパー、リノベーション会社といった企業に自らを売り込む。企業ブースを学生が訪れる通常の就活イベントとは異なり、企業側が関心の持った学生のブースだけを訪れることで学生の就職活動の省力化、企業にとってはミスマッチ防止が期待されている。
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