2015/02/20

【なでしこパト】女性目線できめ細やかに現場点検! 徳島建協会員の地元企業ら

徳島県建設業協会会員の地元企業の女性社員がBCP(事業継続計画)認定業者間連携に向けた取り組みとして現場を点検する「なでしこパトロール」が18日、徳島県松茂町の堤防耐震対策の現場で実施された。現場の衛生面や作業環境を女性のきめ細やかな視点からチェックして働きやすい環境をつくることや、地域性の異なる業者間で相互の工事を理解することを目的に実施した取り組み。四国地方整備局発注の豊久堤防耐震対策(その1)工事(施工=福井組)と同(その2)工事(施工=兼子建設)の現場を点検した。

 当日は井上組(つるぎ町、井上惣介社長)と福井組(鳴門市、、福井孝典社長)の女性社員計5人のほか、同局徳島河川国道事務所の職員4人が参加した。
 パトロールに先立ち、福井社長は「女性の柔らかい目線で現場を見てほしい」とあいさつした。この後、参加者は「現場事務所の環境整備」「作業員休憩所の環境整備」「仮設トイレの清潔さと備品整備」「作業員の服装」「場内の整理整頓・掃除」など10項目をチェックした。
 今回の様子を見学した同事務所の松山芳士工務第一課長は「このような取り組みは珍しいと思う。少しでも事故の減少につながれば」と講評した。

なでしこパトロールの参加者
井上組工事部で技術者である安達登志子さんは「現場がきれいに整っている印象を受けた。今後の参考にしたい」とパトロールの感想を述べた。
 井上組は3年前から女性を雇用する準備として、自社現場を女性社員が点検する「なでしこパトロール」を実施しているが、活動の輪を広げるため、今回は地域が異なる福井組と連携して取り組んだ。
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