2016/03/27

【竹中工務店】七郷小学校の6年生制作の“未来の七郷まちづくり”模型を展示 4/15まで@仙台市


 竹中工務店が日本ユニセフ協会から受託し、山形大学と協働で取り組んでいる被災地の子どもの成長を支援する復興カリキュラム「子どもと築く復興まちづくり」。その一環として、仙台市立七郷小学校の6年生が制作した“未来の七郷まちづくり”の模型展示が、同社東北支店がある仙台市青葉区の仙台定禅寺ビル1階で始まった。会期は4月15日まで。

 この取り組みは、同社が専門とするまちづくりや建築分野のノウハウを生かし、子どもたちに楽しくまちづくりを体験してもらうことで、ふるさとへの愛着を育むとともに、成長した子どもたちが復興をけん引する担い手となることを期待している。仙台市のほか、岩手県大槌町、福島県相馬市、宮城県石巻市で、(1)冒険遊び場(2)子どものまち(3)まちづくり学習(4)ふるさと復興ワーク--の4事業を展開。自治体に子どもの声を反映させる仕組みを提案し、技術的な支援も行っている。
 仙台市沿岸部にある七郷小学校は、震災の津波で学区の一部が浸水するなど大きな被害を受けた。震災から5年が過ぎ、学校周辺にあった水田は宅地に変わり、市営地下鉄東西線の荒井駅が完成するなど、周辺環境も大きく変化している。
 こうした中、総合的な学習の時間の一環として、周辺で進展している土地区画整理事業を見学。さまざまな世代や立場の人たちに意見を聞くことでふるさとの良さを見つめ直しつつ、新たな技術を調べて、未来のまちの姿を提案した。
 まちの模型は、同校を今春卒業した6年生167人が2つに分かれてそれぞれ制作した。グループごとに“子ども市長”と区長をそれぞれ選出。学校周辺を8区に分割し、1区当たり(60×120cm)約10人が作業に当たり、施設やライフライン、つながりなどをチェックしながら制作していった。
 22日から展示が始まったのは、1、2、5組の児童が制作した「スマイル・グリーンシティ~笑顔と自然があふれるまち」。みんなが笑顔で明るくなってほしいという願い、緑が多く環境に優しい建物など、夢や希望がたくさん詰まった未来のまちに、「スマイル観覧車」や「荒井セーフティ図書館」「七郷の記憶3・11写真館」などの建物や安全安心防災広場などが提案されている。この模型の展示は1日まで。作品を入れ替えて4月4日から再開する。
建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら

0 コメント :

コメントを投稿