2013/10/04

【八ッ場ダム】年度内本体着工へ準備着々 橋梁は仕上げ段階に

吾妻川とダム予定地
関東地方整備局は、八ッ場ダム建設事業の本体工事着手に向け、準備を進めている。国道145号やJR吾妻線など主要な交通機関の付替線や、ダム湖面をわたす湖面1号橋などの橋梁工事は仕上げの段階に入った。ダム湖内に位置する住戸などの移転率は94%(2013年3月末時点)を超え、生活再建施設として整備された湖面周囲の目新しい住戸や商店からは、生活の活気が出始めた。


家屋移転も進んでいる
吾妻線の付替鉄道として整備する10.4㎞区間の進捗率は90%、9.3㎞を超え、国道145号線付替国道と付替県道の整備は全長22.8㎞のうち20.9㎞、92%以上が完了した。家屋の移転率は94%で、470世帯のうち440世帯以上が移転を完了し、ダム湖予定地内の人影はまばらな状況にある。
 吾妻線付替線では、軌道に設置する電気設備工事が進んでおり、川原湯地区では新駅(仮称)の建設工事が順調に進む。ダム湖上で川原畑地区と川原湯地区をつなぐ国道145号湖面1号橋も、舗装工事などを進めているところだ。
 ダム本体工事の計画地では、仮排水トンネルが完成しており、転流工、仮締切など、本体関連工事が今年度に着手する。
 八ッ場ダムの諸元は、堤高約116m、堤頂長約291m。重力式コンクリートダムを採用し、集水面積は約707km2m、総貯水量約1億0750万m3。洪水調節、流水の正常な機能の維持、都市用水の補給、発電などに活躍することが期待されている。整備場所は群馬県長野原町地内。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

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