2012/06/01

安藤忠雄設計のアサヒビール大山崎山荘美術館 6日にグランドオープン

全景(イメージパース) 中央の赤い屋根の建物が本館、
その奥が「夢の箱」、手前は1996年に完成した「地中の宝石箱」
 アサヒビールが進めてきた「アサヒビール大山崎山荘美術館」の機能拡充工事が終了、6日のグランドオープンに先立ち、5月31日に式典が京都府大山崎町の現地で開かれた。設計は安藤忠雄建築研究所、施工は大林組が担当。多目的ホールの「夢の箱」を増築したほか、山荘と周囲の景観を調和させ新旧の建築を融合させた。

 式典では、アサヒグループホールディングスの泉谷直木社長が「美術館は17年目を迎えた今、今回のグランドオープンにより、新たなスタートに立った」と謝辞を述べた。
 設計を手掛けた建築家の安藤忠雄氏が「関西の古い建築物が相次いで取り壊されようとしている中、文化を残そうというアサヒビールの気持ちに感謝したい。美術館が関西文化の発信基地となれば」とあいさつした。
 このほか、山田啓二京都府知事と江下傳明大山崎町長も祝辞を寄せた。
 続いて、夢の箱に移動し、大林組の大林剛郎会長、安藤氏、泉谷社長、山田知事、江下町長によるテープカットが行われた。
 今回の機能拡充工事では、多目的ホール「夢の箱」の増築(RC造平屋建て376㎡)をメーンに、エレベーターの設置や多目的トイレの設置、展示スペースの拡充を図った。
 同美術館(大山崎町銭原5-3)は、大正から昭和初期にかけて実業家・加賀正太郎が建設した大山崎山荘を修復するとともに新館を建設。1996年に開館した。設計は安藤忠雄建築研究所で担当した。

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