2011/09/28

堺のジョルノビル建替え/堺東駅前で再々開発

現在のジョルノビル
 堺市の南海高野線堺東駅前にあるジョルノビルの建て替え構想が浮上している。同ビルは同市初の市街地再開発事業により建設された。現在、地権者が建て替える方針で検討している模様で、今後、権利者との合意形成などを進めていく見込みだ。地元の堺市でも対象地を含む都心部まちづくり計画の策定作業を進めており、年度内にまちづくり計画素案を作成する予定だ。
 ジョルノビル(堺市堺区三国ヶ丘御幸通152)は、1981年に堺東駅前地区市街地再開発組合が建設した。規模はSRC造地下4階地上8階建て延べ3万8618㎡。現在は銀行や専門店街、ハローワークなどが入居している。敷地面積は4139㎡で、建築面積は3380㎡。堺東駅とは歩行者デッキで接続しているほか、バスやタクシーが停留する交通広場にも面している。西側は堺市庁舎に隣接する。
 同ビルは完成から30年を経て老朽化が進んでいることに加え、テナントの移転や撤退も相次いでおり、商業機能の拡充などが課題になっている。また、耐震性能を不安視する声もある。このため地権者の中では、これまでに設備改修や建て替えなど複数の選択肢を挙げ更新に関する検討を進めていた。
 市でも都心部のまちづくり計画の検討に入っていることもあり、建て替えには関心を示している。開発を地域の活性化につなげたい意向もあり、そのためにもまちづくりの方針を早急に固めたい考えだ。10月には住民などを交えたワークショップを開き、検討に反映させる。

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