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建設工事の動きDigital

建設専門紙が本気でつくった工事データベース

2013/05/31

【けんちくのチカラ】「慶應義塾幼稚舎新館21」 金子郁容慶應大学教授が語る

「一つの建物によって周りの風景がよみがえったんです。目の前を流れる『古川』そのものや植生していた木々も建物を通して再生され、昭和の古き良き時代を彷彿させると同時に新しい時代を予感させる風景がよみがえった。建築家の構想力に驚嘆するとともに素晴らしい体験をさせていただきました」。慶應大教授の金子郁容さんが慶應義塾幼稚舎長だった2002年、「幼稚舎新館21」建築で建築家・谷口吉生さんの設計に触れた時の印象である。とりわけ半地下(周りを掘って一段低くした「サンクン(sunken)」スタイル)の食堂という発想にびっくりした。自然に囲まれ、太陽の光が降り注ぐ屋外のような大空間は、「緑の中のレストランという感じでした」と話す。

【計画】東急不・鹿島・久米を選定 都市再生ステップアップ竹芝地区

東京都都市整備局は、港区にある竹芝地区の都有地約1.5haを活用してまちづくりを進める都市再生ステップアップ・プロジェクトの事業予定者として、東急不動産を代表企業に鹿島と久米設計で構成するグループ「Team竹芝の大樹」を選定した。今年度中に基本協定を締結する。15年度に着工し、19年度の完成を目指す。

2013/05/30

【復興技術】40社278技術を収録した復興技術検索システム 日建連が公開

日本建設業連合会(中村満義会長)の土木工事技術委員会環境技術部会は、東日本大震災からの復旧・復興で活用できる会員企業の技術情報を検索できるシステムを構築し、29日から日建連ホームページに掲載した。土木工事技術委員会の40社が保有する278技術を収録しており、技術分類やキーワード、実績件数などから検索できる。国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)に登録していない技術や除染など新しい問題に対応する最新技術も掲載しており、被災地の発注機関などの活用を期待している。

【総戸数1700戸】2棟延約20万㎡の共同住宅 「晴海タワーズ」

三菱地所レジデンスと鹿島は、東京都中央区晴海で展開する統一ブランド「ザ・パークハウス」のフラッグシップとなるツインタワーマンションプロジェクト「ザ・パークハウス 晴海タワーズ」の建設を進めている。2016年4月には、南側が晴海運河に面する約3haに、先行する「クロノレジデンス」と2棟目の「ティアロレジデンス」あわせて総戸数1744戸の大規模マンションが鹿島の施工で全体竣工する。29日には、三菱地所レジデンスの小野真路取締役社長らが「ティアロレジデンス」の計画発表を行うとともに、「クロノレジデンス」の施工現場を報道関係者に公開した。

【BIM】一歩先ゆくBIMセミナー DWG互換CADも紹介

トータル・システム・テクノロジー(TST)、ジェイドラフ(JDraf)は29日、東京都千代田区の秋葉原UDXシアターで「BIM最先端情報セミナー」を開いた。急速に普及するBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を背景に、会場を埋め尽くす170人が来場した。

2013/05/29

【鉄道】バリアフリー、耐震関連が増加 首都圏大手民鉄7社の設投計画

首都圏大手民鉄7社の2013年度鉄道事業設備投資計画によると、総額は前年度(計画ベース)比2.9%減の1562億円となった。従来から進めている連続立体交差事業や輸送力増強に向けた相互直通運転に関する事業に加え、大規模地震などの自然災害に備え、構造物の耐震化などに重点配分する傾向が強まっている。このほか、駅のバリアフリー化やリニューアルなど、サービス向上分野に力を入れる事業者も目立つ。

【BIM】動く建築! SGカンファレンスinロンドン

スクリーンに映し出された建築に、会場はみな釘付けとなった。そびえ立つツインタワーに、びっしりと咲いた花。アラブ首長国連邦アブダビにそびえる「アル・バハール・タワーズ」だ。個々の花は開くと三角形、閉じると三芒星、折り紙状の幾何学形状。プログラム制御により太陽の動きに合わせ電力で開閉する。「建築のオーバーヒートやグレアを防ぐマシュラビヤ(イスラム圏のサンシェード)だ」と、建築家のアブドゥルマジド・カラノア氏(アエダス・リサーチ)は説明する。建築家は、現実世界のどのデータを元に将来にわたる日射遮蔽を最適化するべきか。建築の方を動かす選択肢があるなら、答えも変わってくるだろう。

【現場の逸品】たった1台で橋梁下部点検 カナモトの遠隔橋梁点検車「橋竜」

カナモト(本社・札幌市、金本寛中社長)は、たった1台で橋梁維持管理の点検ができる遠隔橋梁点検車「橋竜(きょうりゅう)」の営業を強化している。車に搭載した特殊アームと高精度カメラ、3次元管理ソフトを組み合わせて、運転手またはオペレーターとの2人だけで、橋梁の健全度や補修個所の点検作業が可能だ。

2013/05/28

【復興版ルポ】津波から奇蹟の復活 太平洋セメント大船渡工場

復活のキーとなった5号キルン
津波で大きな被害を受けた太平洋セメント大船渡工場。セメント業界が縮小に向かう中での被災に、閉鎖も取り沙汰されたが、工場従業員の真摯(しんし)な取り組みと全社一丸となっての支援で復旧を遂げ、震災で沈む大船渡の町に希望の灯をともした。岩手県内の災害廃棄物の処理を引き受けているほか、生コンクリート不足が深刻化する中、材料となるセメントの製造にフル稼働で取り組むなど、復旧・復興事業に大いに貢献している。発災当時、製造部長として復旧に尽力し、この4月に工場長に昇格した小池敦裕氏に震災当時の状況や今後の取り組みなどを聞いた。

【現場】小田原箱根道路を楽しみながら体験 小学生ら約30人が参加

関東地方整備局横浜国道事務所は25日、国道1号小田原箱根道路・擁壁工事の現場見学会を開いた。当日は地元の小学生や住民など約30人が参加。普段は仮囲いに覆われ、見ることができない工事現場内を見学。建設機械などに親しみ、楽しみながら工事への理解を深めていた。施工は大和小田急・鹿島・勝俣JV(浅田克実作業所長)が担当。道路は2014年度内の全線開通を目指している。

【企業】六本木ヒルズ屋上庭園で田植え 森ビルが11回目を実施

森ビルは25日、六本木ヒルズ(東京都港区)のほぼ中央、地上約45mに位置する屋上庭園の水田で、開業以来11回目となる田植えイベントを開いた。居住者のほか、オフィスや店舗に勤める家族など約125人が素足で水田に入り、歓声を上げながら苗を植え付けた。都心の屋上庭園から地方文化を発信する取り組みとして、今年度は新潟市と連携し、酒米を作付けするなど新たな取り組みも盛り込んだ。

2013/05/27

【建築】大阪士会「建築人賞」に大正製薬大阪支店と楡の木テラス

大正製薬関西支店_(撮影:古川泰造)
大阪府建築士会は、「第5回建築人賞」の受賞作品を発表した。会報誌『建築人』に掲載された建築作品の中から、『大正製薬大阪支店』と『楡の木テラス』を建築人賞に、『小松製作所大阪工場大阪テクニカルセンタ』と『柊木の家』を奨励賞にそれぞれ選んだ。

【起工】川崎駅北口自由通路新設・駅改良 川崎市、JR東日本、アトレ

川崎市と東日本旅客鉄道(JR東日本)、アトレが計画している川崎駅北口自由通路新設・駅改良他工事の安全祈願祭が24日、現地で開かれた。設計監理はジェイアール東日本建築設計事務所・ジェイアール東日本コンサルタンツJV、施工は鉄建・大林組JVが担当し、2017年度の完成を目指す。

【情報化施工】「入札加点材料じゃない」 東北復興に生かせ! 岩沼講習会ルポ-3-

講習会で募ったアンケート調査には、情報化施工への期待として「工期短縮」「施工効率化」「熟練技術者不足への対応」を上げる声が目立った。東北では、かつてないほどの広域で、多数の工事発注が出ているため、効率の良い施工と熟練オペレーター不足への対応が求められている。
 例えば、3次元マシンガイダンス(3DMG)のバックホウは、設計図面を重機に読み込ませておき、GNSS(全地球衛星測位システム)による座標と組み合わせて構築する法面の形状をオペレーターに指示できる。

2013/05/26

【現場最前線】全長8キロ! 東京都発注の中央環状品川線シールド工事

東京都と首都高速道路会社が共同で整備を進める中央環状品川線は、外径が12m超にも上る大断面シールドを約8㎞にわたって一気に掘進する日本最大級のビッグプロジェクトでシールド技術の発展に大きく寄与した。都庁内外に「大深度地下を活用する東京外かく環状道路(関越~東名)の整備にも結びつく技術が確立した。シールド技術の転換期になった」という声も上がる。長距離掘進を実現するシールド技術の原点として語り継がれるであろうプロジェクトだ。

2013/05/25

【現場最前線】大規模ケーソンを同時沈設 千住関屋ポンプ所建設工事

東京都足立区千住地区の隅田川沿い。閑静な住宅街の中で、2つの大規模ケーソンを同時に沈設する国内初の工事が進んでいる。浸水対策用に建設する雨水ポンプ所の地下躯体築造工事で、ニューマチックケーソン工法により、最終的には一体となる東西2つのケーソンをわずか2mの離隔で築造しながら地中に沈設する。その掘削面積は東西を合わせて4903㎡と日本一の規模。施工を担当する大林組・大本組JVの甘サ嘉章所長は「施工条件が厳しく、難しい工事だが、やりがいを感じている」とほほ笑む。

2013/05/24

【着工】「大名古屋ビル」が地鎮祭 緑・都市機能の充実に貢献

三菱地所が名古屋駅前に建設する「大名古屋ビルヂング」の地鎮祭が23日、名古屋市中村区の建設地で開かれた。設計・監理は三菱地所設計、施工を清水建設が担当し、2015年10月の竣工を目指す。

【緑化】壁面に「香り」もプラス 東鉄工業のEGD工法

東鉄工業は、環境部門の柱の一つとして展開している緑化事業で、差別化戦略を推進する。建物壁面や外構を草花で彩ると同時に、香りつきのミストを噴射。視覚と嗅覚の両方で施設利用者に癒しを提供する。同社は、薄型化が可能な独自の壁面緑化技術「EGD工法」などを生かし、JR信濃町駅(東京都新宿区)のアロマステーション化プロジェクトなどに取り組んでいる。

【情報化施工】発注者もPRの必要性認識 東北復興に生かせ! 岩沼講習会ルポ-2-

講習会初日。冒頭で国土交通省東北地方整備局の阿曽貢貴機械施工管理官は、「現在整備を進めている復興道路や堤防の供用は1日も早く進めたい。熟練オペレーターの不足や、品質確保、工期短縮という課題を克服するために効果がある情報化施工を広く導入したい」とあいさつした。

2013/05/23

【情報化施工】対応重機が集結 東北復興に生かせ!-岩沼講習会ルポ-1-

宮城県岩沼市の仙台空港近くにあるキャタピラー東北岩沼研修センター。ここは、2年前まで建機の教習所があった場所で、津波で流された教習センターの基礎が生々しく残る。5月16、17日の2日間、この場所で「災害復興に役立つ情報化施工講習会」が開かれた。国土交通省東北、関東両地方整備局から22人、東北6県で工事を行う建設会社などから約50社100人が2日間の講習を受けた。

【バックホウ】4次規制に対応! キャタピラーが36t級の油圧ハイブリッド発売

キャタピラージャパンは、6月1日から油圧ハイブリッドシステムを採用した油圧ショベル「Cat336ELH」(36t級)を、国内で発売する=写真。従来機と比べ最大約30%の燃費低減を実現、価格は第4次排ガス規制に対応した機種同士で比べると5%アップに抑えた結果、年間1200時間稼働すれば3年程度で回収できるという。

【ユニバーサルデザイン】鹿島が専門HPを開設

鹿島は、ホームページ(HP)上で「ユニバーサルデザイン-すべてのひとにやさしい社会をめざして-」を公開した。同社が「いつでも安全・安心な技術」「誰にでもわかりやすい空間」「どんなところも使いやすい建築」の3本柱で取り組むユニバーサルデザインの技術や事例、考え方などを動画を交えて紹介している。

2013/05/22

【現場の逸品】落葉や枯れ枝向け除染に最適 軽トラに載る粉砕除染機

ツールマート(福島県郡山市)は、緑地土壌向けの除染システム「トリプラー」を29日に販売する。放射性物質が付着した落ち葉や枯れ枝を粉砕し、減容化すると同時に土壌の表面2、3cmを掃き出し、一気に吸引回収する。人の手に触れることなく、除去物を回収ごみ袋に詰める点で、作業安全性も高い。

【LED】投光器140台 富山県の新湊大橋に「照明普及賞」

北陸地方整備局伏木富山港港湾事務所と富山県射水市が設置した新湊大橋(臨港道路富山新港東西線)のライトアップ施設=写真=が照明学会の「2012年度照明普及賞」を受賞した。22日に東京都千代田区の学士会館で表彰式が開かれる。

【BIM】現実とのギャップ埋める SGカンファレンスinロンドン

ある班(クラスター)は、建設地を多角的に解釈するための新たな手段を求め、ヘリウムガス風船にセンサーを取り付け空に放った。また別の班は、直線的でない造形を生み出す新たな手段を求め、かつてガウディが麻紐の中央に散弾袋を付け垂らし曲面を求めたように、複数のロボットアームに糸状の泡を引っ張らせた。

2013/05/21

【東京神社庁】地鎮祭の意義を伝えたい! 清水建設と「模擬地鎮祭」

清水建設と、都内の1398神社を包括する「東京神社庁」は、清水建設本社2階のシミズホールで地鎮祭研修会を開いた。諸式典の設営を手掛けるセレスポ(稲葉利彦社長)がコーディネートを務め、「地鎮祭の意義や式次第進行上の留意点などについて民間企業への正しい普及に努めたい」同庁の活動方針と、「所作の本来の意味合いや行い方などについて事務担当者の理解をさらに深めたい」という同社の要望の“橋渡し"をしたことで実現した。清水建設の建築事業本部と関東支店の現業部署に所属する事務系従業員約120人が参加し、模擬祭壇を使った臨場感ある講義に熱心に聞き入った=写真。

【土木】国内最大規模・鶴田ダムを再開発 堤体削孔に着手

鶴田ダム再開発事業を進める九州地方整備局川内川河川事務所は18日、放流管の増設に向けたダム堤体の削孔工事に着手した。ダム再開発事業の中で、設計水深65m、5本の削孔数、削孔の長さ60mは、いずれも国内最大規模だ。メーン工事の着手で現場は最盛期を迎えている。

【土木】情報化施工 復興に生かせ! JCMAの委員会が岩沼で大規模講習会

日本建設機械施工協会(JCMA、本部・東京都港区、辻靖三会長)の情報化施工委員会(植木睦央委員長)は16、17日の2日間、宮城県岩沼市のキャタピラー東北岩沼研修センターで、復興工事向けの情報化施工講習会を開いた。初日は、国土交通省東北、関東地方整備局から約20人、2日目は東北の建設会社から約100人が参加した。講習会には、3次元で刃先をコントロールするブルドーザー、設計図面を取り込んでオペレーターに施工指示を行うバックホウ、トータルステーションによる出来形管理システムなどが多数用意され、参加者が実際に操作して情報化施工を体験した。

2013/05/20

【ハイブリッド風発】三井海洋開発が世界初の浮体式潮流・風力発電

三井海洋開発は、浮体式潮流・風力ハイブリッド発電の実証事業に着手する。国の認可が下りれば今夏にも佐賀県沖に設置する。設置数は1基で、2014年秋から1年かけて独立電源としての利用などを検証する。15年内には陸上への送電を開始し、実用化に向けた検証を進めたい考えだ。潮流発電と風力発電を同時に行う「ハイブリッド発電」は世界で初という。

【建築】JIA近畿新人賞に竹口・山本両氏と宗本氏

日本建築家協会(JIA)近畿支部(小島孜支部長)の第8回関西建築家新人賞の受賞者に、『高野山ゲストハウス』の竹口健太郎氏と山本麻子氏(ともにアルファヴィル一級建築士事務所)、『摂津本山のデンタルクリニック』の宗本晋作氏(宗本晋作建築設計事務所)が選ばれた。
 16日に大阪市内で開かれた会見で竹口氏は「設計のチャンスが少ないわれわれの世代にとって、海外にもアピールできるいいきっかけをいただけた」と喜びを語った。宗本氏も「この受賞は自信につながる」と述べた=写真。

【復興版】荒浜に防潮林植樹 宮城電業協がボランティア

宮城電業協会(中村彰会長)は、仙台市若林区荒浜で、震災ボランティアとして防潮林の植樹を行った。国の「みどりのきずな再生プロジェクト」の一環として実施したもので、同協会がNPOの森林との共生を考える会に働き掛けて実現した。

2013/05/19

【再開発】富山市西町南地区が始動 総事業費178億、14年度末完成へ

富山市西町南地区市街地再開発組合(河上彌一郎理事長)が進めている同地区第一種市街地再開発事業が着工、11日に建設地の同市西町ほかで安全祈願祭・起工式が開かれた。石井隆一富山県知事、森雅志富山市長ら70人を超える参加者が工事着手を祝うとともに、無事故・無災害を祈った。設計はアール・アイ・エー・隈研吾建築都市設計事務所・三四五建築研究所JVが担当。特定業務代行者である清水建設・佐藤工業JVが施工する。完成は2014年度末を予定している。

2013/05/18

【創刊!】日建連が学生向け情報誌 「ACe For Students」

日本建設業連合会(中村満義会長)は、学生向けの情報誌『ACe For Students』を創刊した。学生が進路を決める参考として活用できるよう建設業の役割や仕事内容を紹介し、建設業に対する学生の関心を喚起する。年に2回(5月、11月)発行する予定で、全国の土木・建築系学科のある大学に配布する。

2013/05/17

【BIM】双方向でシミュレーション SGカンファレンスinロンドン

マス目が映写されたテーブルの上に白い箱を置くと、オレンジの影が伸びる。置く場所やアングルを変えると影が変化する=写真。4月中旬に4日間、ロンドン大学建造環境学部バートレット校で行われたスマートジオメトリー(SG)ワークショップの一幕だ。影は、建物に対する日射や日影というCAD空間にはない現実の要素をシミュレーションしたもの。近年、日本で見られる3次元モデルを使った日影シミュレーションとは、いくつかの点で異なる。まず、コンピューターの外で操作するため、クライアントなどもその過程に参加でき、双方向の設計プロセスが可能になる。さらに、シミュレーション結果もリアルタイムに表れる。

【現場の逸品】低価格のDWG互換CAD JDraf2013

ジェイドラフ(東京都新宿区、宮田信彦社長)は、設計CADデータとして広く使われているDWGファイル形式との互換性を重視したCADソフト『JDraf2013』を17日から発売する。DWGの作成、閲覧、編集、印刷を必要とするすべての人のために開発され、永久ライセンス版の価格(税別)は4万6000円に抑えた。

2013/05/16

【月面基地】ロボットで土のう擁壁築造 東急建設とJAXA

そう遠くない将来、宇宙を舞台にしたSF(空想科学)の世界が、現実になる日がくるかも知れない。われわれにとって最も身近な存在の1つが、地球唯一の衛星「月」。人類の技術レベルは既に、月面基地の建設が実現可能な段階に達しているとも言われる。「月面とはいえ、ゼネコンとして基地の建設にチャレンジしたい」。東急建設が、壮大な夢のプロジェクトの一端に真剣に挑んだ。

【戸建て向け】液状化した地盤を改良 ダブルロック工法

東日本大震災で関東地方では茨城、千葉の2県を中心に液状化による戸建て住宅の不同沈下の被害が相次いだ。震災以降、地盤改良グランドロック(菊地清治社長)は、西川総合建設(滋賀県長浜市)グループが開発した「ダブルロック工法」を使い、茨城県の神栖市、潮来市日の出地区、稲敷市、鉾田市、北茨城市、高萩市などで戸建て住宅の地盤沈下を修正してきた。施工件数は約100件に達し、「茨城県内では最も施工していると思う」(菊地社長)という。

2013/05/15

【福岡】竹中の設計施工で12月にパルコ新館着工

パルコは、福岡パルコの隣接地に新館の建設を計画している。6月に解体工事に着手し、12月から新館建設に着工する。設計施工は竹中工務店が担当する。同社は、3月に福岡パルコに隣接する学校法人都築学園所有のビルを取得した。当初は、既存ビルを改修して新館とする計画だったが、早期活用を図るために、地上部を解体し、新館を建設することにした。地下部分は既存施設を活用する。

【リニア】JR東海が中間駅のイメージを公表!

東海旅客鉄道(JR東海)は、山梨、長野、岐阜3県に新設するリニア中央新幹線の中間駅(地上駅)のイメージをまとめた。座席は全席指定とし、切符の販売スペースを設けず、営業専任要員を配置しないなど、「大胆に効率性と機能性を徹底して追求したコンパクトな駅」を目指し、「建設費ばかりでなく、開業(2027年)後の運営費も圧縮する」としている。

【新HP】鹿島がデータセンター構築支援で新サービス

鹿島は、データセンターの構築を支援するホームページ「データセンター-鹿島の総合力で時代のニーズにこたえます-」を公開した。同社が世界規模で展開する豊富な設計・施工実績やノウハウをもとに、データセンターを時代の変化やニーズの多様化に合わせて柔軟に構築するための建設技術やサービスを「リスクに強い! 高信頼性の確保」「市場競争力を高める! 高収益の実現」「ランニングコストを低減する!環境負荷の抑制」の3つの切り口でまとめている。
http://www.kajima.co.jp/tech/data_center/

2013/05/14

【受注】約500億でウランバートル新国際空港 三菱商事と千代田化工

三菱商事と千代田化工建設は、モンゴル民間航空局の新ウランバートル国際空港建設工事を受注した。日本の技術と資金を活用するSTEP円借款で、受注金額は約500億円。首都ウランバートル南西約50㎞の大草原に、ICAO(国際民間航空機関)基準を満たす新国際空港を建設する。約300万m3の土工事、大型機の離発着が可能な3600m級滑走路の整備、年間200万人が利用可能な延べ3万3000㎡の旅客ターミナルビルなどの建設が含まれる。

【ボスポラス】「海峡横断鉄道は10月29日に一番列車通す」と大成建設

大成建設が、トルコ・イスタンブールで施工に携わっているボスポラス海峡横断鉄道工事の完成時期が見えてきた。安倍晋三首相のロシア・中東訪問に随行し、トルコでエルドアン首相やユルドゥルム運輸相らと会談した山内隆司社長は、同国政府の要請に対し、「(建国90周年に当たる)10月29日に一番列車を通せるようにする」と決意表明した。現地スタッフにも、その実現に向けて全力を挙げるよう指示したという。

【ベルビー赤坂】赤坂見附駅ビルがビックカメラに! 6月7日オープン

東京地下鉄は、赤坂見附駅直上の駅ビル「ベルビー赤坂」をビックカメラ赤坂見附駅店として6月7日にリニューアルオープンする。アパレル中心の商業施設から家電量販店にすることで、サービス向上や近隣の活性化につなげる。

2013/05/13

【建築】屋根を斜面緑化し庭と一体化した「志木の家Pendii」 スタジオ・アーキファーム

スロープ状に登っていく屋根の斜面を芝で覆い、2階の寝室前にプライベートガーデンを創出した『志木の家Pendii』(埼玉県志木市)。1、2階の居室が庭につながる開放的な空間とし、芝の気持ち良い香りが吹き抜ける住居は、住宅街の中にあって施主が望む“庭と一体となった家づくり"を見事に実現した。設計を担当したスタジオ・アーキファームの峯田建代表は「一般の屋根緑化ではせっかくお金をかけても緑を観賞できない。斜面の屋根に芝を乗せることで、生活の中で活用でき、楽しめる空間を提供できた」と語る。

【施工】鉄筋組立3Dレーザーで精度確保 曲線に効果、費用半減

清水建設は測量会社の大浦工測(東京都北区)と共同で、土木構造物の鉄筋組立位置を高精度に表示できるシステムを開発し、実用化した。3Dレーザープロジェクターを活用した「バーポジション・インジケーター」は、レーザーが示す表示位置に沿って配筋していくことで精度を確保する。立体的な曲線を組み立てる場合などにも効果を発揮し、測量作業の工期や費用削減にも貢献する。清水建設は今後、総合評価入札などで提案していく。

【区長が語る災害対策】対岸避難へ橋梁増設、区内業者に期待 多田正見江戸川区長

東京都江戸川区は東部に江戸川、西部に荒川、中央部には新中川、南部は海と、水に囲まれた立地である。これまでにも出水被害をたびたび受けており、多田正見区長も「江戸川区はカスリーン台風(1947年)、キティ台風(49年)などによって大きな被害を受けてきた。今後も、水に備えた防災対策を続けなければならない」と強調する。

2013/05/12

【営業支援】350万種の建材情報を無償提供 パナソニックエコソリューションズ

住宅設備建材や電設資材の総合メーカーとして350万品番もの豊富な商材を抱えるパナソニックのエコソリューションズ社が、ビジネスユーザー向けに全商品の詳細情報を無償提供するサービスに乗り出した。営業IT支援グループの石井功グループマネージャーは「仕事の効率化と商談の支援が狙い」と明かす。ビジネスシーンのあらゆる場面を想定し、いつでもどこでもほしい情報を得られるように、商品情報を多角的に見える化した。

【現場の逸品】速度に応じて後方の危険検知 福井小松フォークリフト

福井小松フォークリフトは、超音波センサーの検知範囲が速度に応じて自動で変わるシステム「ウェルガード」(速度連動仕様)の販売を始めた。感知用の携帯タグやアンテナなどの設備は必要なく、フォークリフトや建設機械などの車体に取り付けるだけで安全対策が講じられる。

2013/05/11

【現場最前線】伝統工法と最新技術の融合! 名古屋城本丸御殿復元の全貌

東海地方の歴史文化を象徴する名古屋城の天守南側に、優美で壮麗な本丸御殿の一部が復元されている。上洛殿が増築された寛永期(1624-1644年)の姿を忠実に蘇らせようと名古屋市が取り組む一大プロジェクトで、全3期の工事のうち第1期の玄関・表書院が完成、5月29日から一般公開する。全体の完成は2017年度。伝統工法と最新技術を結集した現代の城郭御殿建築の粋を紹介する。

2013/05/10

【妹島和世】重なる屋根が生む回廊空間 鶴岡市の文化会館基本設計まとまる

山形県鶴岡市は、妹島和世建築設計事務所・新穂建築設計事務所・石川設計事務所JVに委託している文化会館改築の基本設計をまとめた。規模はRC・S造地下1階地上3階建て延べ7149㎡を想定。総工費は約40億円としている。引き続き実施設計を9月までに完了させ、2014年1月から既存施設の解体に着手する。14年度に着工し、16年夏の供用開始を目指す。