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建設工事の動きDigital

建設専門紙が本気でつくった工事データベース

2012/07/31

震災がれきを堤防に活用中! 東北整備局の仙台湾南部海岸深沼工区

津波堆積物とコンクリート殻を混ぜ合わせた盛土材
東北地方整備局は、仙台市内の海岸復旧工事で、震災がれきを使った堤防盛土に着手した。津波堆積土砂とコンクリートがらを混ぜ合わせ、盛土材料として活用するもので、被災3県で初めて。工事コストの縮減はもとより、調達は現場周辺のため、市街地を通過するダンプ台数の削減にもつながる。さらに同市内でのがれき処理をより加速させ、最終処分場の負荷も軽減できる。

重さ245トン!首都高の橋桁を一晩で撤去 汐留の八重洲線で

巨大ドーリーが桁を運ぶ
首都高速道路会社は、八重洲線架替工事に着手した。29日深夜、東京都港区の汐先橋交差点と交差する八重洲線北行きの橋桁を多軸式移動台車を使って約3時間30分の短時間で一括撤去した。首都高本線で既設の高架橋を撤去するのは今回が初めて。約150人が作業に当たった。

日本人のお祭り行動をデジタル化 東京理科大とSci-arcがコラボレーション

両校の学生で真剣にワークショップ
東京理科大学理工学部建築学科の学生らで運営する「TUS Digital Studio」と南カリフォルニア建築大学(サイアーク、Sci-arc)の学生らで組織する日本スタジオのコラボレーションが実現した。この催しは「MATSURI HACKING」と名付けられ、毎年靖国神社で開かれている「みたままつり」での日本人の行動をGPS(全地球測位システム)調査し、3次元グラフィックソフト「Maya」を使った流体解析シミュレーション結果と比較するという内容だ。

2012/07/30

東京外環(関越~東名)施工検討委員会が本格始動! 全長16㎞の巨大トンネルに挑む

整備が予定されている関越~東名間
国土交通省関東地方整備局、東日本高速道路会社、中日本高速道路会社は、東京外かく環状道路(外環)の関越~東名高速間の整備に向け、特に難易度の高い都内区間での施工技術などを検討する「東京外環トンネル施工等検討委員会」を立ち上げた。大深度・大口径・長大という過去に例のない道路トンネルを整備するため、民間企業が保有する施工技術や技術開発動向などを把握し、実現可能な技術を見極める。得られた知見を、発注時の施工条件などの仕様に反映させる見通し。首都高速道路も委員会に参加しており、これまでに培ったノウハウを生かし技術協力する意向だ。

自動車の本場!?豊田市内に燃料電池車向け水素ステーション

ステーションの完成予想
東邦ガスは、同社が参画する水素供給・利用技術研究組合(略称・HySUT)と独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)との共同研究の一環として、愛知県豊田市内に充填圧力70メガパスカルの水素ステーション「とよたエコフルタウン水素ステーション(仮称)」を設置する。2013年3月末の完成を予定している。

ブータンの人はなぜ幸せなのか? 千葉工大の建築がシンポ開催

千葉工業大学建築都市環境学科は、3年間にわたるブータン王国の伝統住居・集落の実測調査研究を踏まえたシンポジウムを、東京都港区の建築会館で開いた。古市徹雄教授を中心とする調査団が、講師に招いた月尾嘉男東大名誉教授らと、同国の状況やコミュニティーのあり方を話し合った=写真。

2012/07/29

一気通貫でBIM活用 大林組の「(仮称)青山大林ビル新築工事」

BIMを活用して建設が進む青山大林ビル
東京・表参道沿いに立地し、“ハナエ・モリビル"の愛称で親しまれてきた青山大林ビルが装いも新たに生まれ変わろうとしている。大林組が独自に開発した数多くの最先端技術を惜しみなく投入し、その施工に当たっては、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)のデータをフル活用している。初採用の技術でも3次元の仮想空間上で施工手順などを詳細に確認できるため、森田康夫所長は「BIMを設計から施工まで一気通貫で初めて採用し、施工の実務レベルでも効率的に作業が可能なことを実感している」と話す。

2012/07/28

JIAが「BIMガイドライン」を策定 導入時の検討課題を明示

ある企業のBIM研修
日本建築家協会(JIA)の設計環境改革委員会IPD-WG(藤沼傑主査)は「JIA BIM ガイドライン」をまとめた。設計計画支援ツールと建設計画支援ツールの2つの側面を持つBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)に対し、設計者の視点から、設計事務所がBIMを導入する際に検討すべき課題に始まり、設計者から見たBIMに期待するもの、期待すべきものを網羅的に俯瞰した。この中では、「BIMの導入は、建設プロジェクトにおける従来のコスト構造の根本的な再検討を示唆している」との見通しも提起している。

2012/07/27

世界初の連結型蓄熱槽でピーク電力55%OFF 東京電機大の千住キャンパス

校舎内のシャフトに設けられた蓄熱槽
東京電機大学は、東京千住キャンパス(東京都足立区)にヒートポンプ蓄熱システムと最先端の省エネルギー技術を使い、ピーク電力を55%削減することに成功した。夏季にピーク電力を迎える平日の昼間2時の7月の開校日平均実績は1500㌔ワットで、蓄熱システムを導入しなかった場合の試算と比べると約40%減、約1000㌔ワット減り、キャンパス全体に施した各種エネルギー技術を導入しなかった場合と比べると約55%減、約1900㌔ワット減になったという。

8月1日から「中部建築賞」の作品募集 新居千秋氏ら2段階で審査

昨年の一般部門入賞作品「むさしの幼稚園」
中部9県の建築関連団体で構成する中部建築賞協議会は、第44回「中部建築賞」の募集要項を発表した。8月1日から同31日まで応募作品の申し込みを受け付ける。2段階審査を経て、12月上旬に受賞作品を発表する。作品の応募条件は、2012年3月31日までに中部圏(愛知、三重、岐阜、静岡、福井、石川、富山、長野、滋賀の9県)で新築、改修、修復した建築物など。

福島県が除染実証に12技術選定 8月から実地試験へ

福島県庁 photo by とっち
福島県は、2012年度第1回除染技術実証事業を公募した結果、応募があった98技術(91者)の中から12技術(12者)を選定した。8月から実地試験を開始する。試験結果は10月に公表する予定だ。
 原子力災害からの環境回復に向け、新たな除染技術開発と、市町村などによる効果・効率的な除染の促進を目的に、①汚染された構造物(建物・道路など)の除染技術②効率的に表土除去を行う技術③排水中の放射性物質の低減技術④その他--の4分野の技術を公募した。

2012/07/26

日本設計がスマートシティの専門組織を立ち上げ

日本設計の提案するスマートシティ
ICT(情報通信技術)を活用し、エネルギーの効率利用や低炭素都市づくりを目指すスマートシティーの取り組みが、国内外で活発化している。日本設計は他の設計事務所に先駆けて、先進的な情報発信を手掛ける専門組織「スマートシティ計画室」を設立した。まちづくりや建築にかかわるさまざまな業務の成果を統合し、環境先進都市の実現に活用する。目指すのは、地域の個性を生かしたオーダーメードの環境価値提案だ。

学生50人、巨大ダムに触れる 北海道・夕張シューパロダム

日本建設業連合会北海道支部(藤田正人支部長)主催の工事現場見学会が24日、北海道開発局札幌開発建設部発注の夕張シューパロダム堤体建設第2期工事現場で開かれた。北海学園大工学部社会環境工学科の3年生約50人が参加し、国内でも有数の大規模ダム建設工事の圧倒的なスケールを体感した。

DMM.comが北陸にメガソーラー建設

メガソーラーを設置する倉庫
デジタルコンテンツ配信、DVDの販売・レンタル事業などを展開するDMM.com(東京都渋谷区)は、石川県加賀市で最大出力約1・5メガワットのメガソーラー建設に着手した。北陸地方の電力需要に対応するのが狙いで、約3億5000万円を投じ、約6年間で回収する計画だ。あわせて国内外12メーカーのソーラーパネルを比較実験する施設も建設する。

2012/07/25

超高層でも室内車庫付住宅を! 森ビルが描く立体緑園都市

森ビルの提唱する「ガレージレジデンス」
理想都市「ヴァーティカルガーデンシティ(立体緑園都市)」構想の実現に向けて--。森ビルは、最新のモビリティーシステムを導入した新しい都市の移動手段を実現すべく、高層ビルの縦移動を快適にして地震時の安心を確保する「Elevator Tower」、地上から高層階までの車移動を実現する「ガレージレジデンス」についてメーカーなどと共同研究・検証を進めている。現在、ハードやソフトの課題、法的な制約などを洗い出し、具体化に向けた検討を重ねており、今後は同社プロジェクトへの導入を検討する。

誰でも手軽に3Dプレゼンができる! メガソフトの「オフィスデザイナー」

ソフトのイメージ
「年齢や実務経験に関係なく誰もが手軽に使えるソフトを目指している」と強調するのはメガソフト(大阪市)の井町良明社長。実務者向けの3次元プレゼンテーションソフト『3Dオフィスデザイナー』を、3年ぶりにバージョンアップした。

仙台・若林区の福祉サービス事務所が再建! 針生承一氏が設計

再建された、『白い館・まちの工房まどか』
東日本大震災で大きな被害を受けた社会福祉法人・円(毛利憲也理事長)の生涯福祉サービス事業所『まどか荒浜』が、『白い館・まちの工房まどか』として同市太白区袋原に再建された。設計は針生承一建築研究所、施工は阿部和工務店が担当した。

2012/07/24

高砂熱学工業が被災地向けに「ピザ焼きカー」贈呈

贈られた「移動式ピザ車両」
高砂熱学工業は、CSR(企業の社会的責任)活動の一環として「社会との調和」をテーマとした社会貢献活動具現化プログラムを始めた。東日本大震災の被災地に対する継続支援と全国の社会福祉施設の訪問を通じ、社会貢献する。「被災地・社会福祉施設の子供たちを元気にしたい」というコンセプトのもと、第1弾として移動式ピザ車両を購入し、ボランティア組織「ぬーばプロジェクト」(澁谷満廣代表)の運営母体となる第一サービス(本社・さいたま市)に贈った。社員のボランティア参画を促すため、「ボランティア休暇制度」も検討している。

フラワーショップHなど15作品にBCS賞! 11月20日に表彰式

フラワーショップH
日本建設業連合会は23日、「第53回BCS賞」として、応募作品51件の中から、「犬島アートプロジェクト『精錬所』」など15件(すべて本賞)を選定した。表彰式は11月20日に東京都千代田区の帝国ホテル東京で開く。

10月8日に「明治神宮薪能」 ハザマが読者500組1000人をご招待!

昨年行われた薪能
かがり火に照らされた神宮の杜で、幽玄の世界に酔いしれませんか--。ハザマが奉納協賛する第31回明治神宮薪能(たきぎのう)が10月8日、東京都渋谷区の明治神宮拝殿前で行われる。開演時間は午後6時。実行委員会は建設通信新聞とブログ読者を含め、ペアで500組1000人を招待する。

2012/07/23

賞金総額3000万円!! 新国立競技場の国際コンペがキックオフ

審査委員のうち4人が競技場に出席した
 国立競技場の改築に向けて設計の前段となる基本構想のデザインを広く国内外から募る国際コンペの告知イベントが20日、同競技場で行われた。審査委員のうち、4人が出席。改築の事業主体となる日本スポーツ振興センターの河野一郎理事長は「国家的なプロジェクトであるため、内向きではなく、外に向かって発信力を高めながら進める必要があると判断した。スケジュール的に厳しいが、あえて設計に先立ち、デザインを公募することにした」と話した。

940作品の頂点に「Crane-鶴」 コイズミ照明の国際学生コンペ

最優秀の「craneー鶴」
 コイズミ照明は19日、東京都千代田区の同社東京ショールームで、第25回コイズミ国際学生照明デザインコンペの表彰式を開いた。入賞12作品の受賞者に審査委員長の工業デザイナー・栄久庵憲司氏から表彰状が贈られた=写真。

藤本壮介、平田晃久、西沢立衛の各氏らがトーク 東京都美術館の「生きるための家展」


展覧会場で開かれたトークショップ
  これからの住まい、建築が向かう先を示す展覧会「生きるための家展」が、東京都台東区の東京都美術館で始まった。オープニングトーク=写真=では、同企画展にかかわった建築家らが東日本大震災を踏まえて住まうことの意味を問い直した。自然との共生や外と内のつながりなど、これからの建築に共通した考え方のほか、その土地に生きることと住宅が密接にかかわり合っていることが、討議を通じて浮かび上がった。

2012/07/22

がれき処理、有毒ガスと感染症にはご注意を! 産業医科大の教授が警鐘

 東日本大震災の被災地で続いているがれきの処理。その処理に当たって産業医科大学医学部の谷口初美教授が、撤去作業に伴い感染症と有毒ガスが発生する恐れがあると、日本ペストコントロール協会(JPCA)の機関誌7月号で注意を喚起している。

2012/07/21

壊滅から復活! 太平洋セメント大船渡工場が完全復旧

大船渡工場のガレキの除塩・脱水装置
 東日本大震災で甚大な被害を受けた太平洋セメントの大船渡工場(岩手県大船渡市)が完全復旧し、7月11日に大船渡プラザホテルで復旧記念式典が開かれた。大船渡工場は、大津波で場内にがれきが流入。原燃料には海水が浸水し、製品は固結、地下施設には汚泥が流入し、電気・機械設備も機能を停止するなど壊滅的な被害を受けた。

2012/07/20

柱1本で6000トンを支持! 大成建設が国内最高の超高強度CFT柱開発!


柱1本で6000トンもの荷重を支持するCFT柱

 大成建設は、780ニュートン(N)の鋼材と150Nのコンクリートを組み合わせた国内最高クラスの「超高強度CFT(コンクリート充填鋼管)柱」を開発し、東京都千代田区で施工中の超高層ビルに適用した。このレベルの超高強度CFT柱を超高層建築物に実施工したのは世界初で、大地震でも損傷を受けないという。

国分寺駅北口再開発 幾多の困難乗り越え着工へ


国分寺駅北口地区第一種市街地再開発事業の
完成予想

 都市計画決定から20年余。東京都国分寺市の施行による国分寺駅北口地区第一種市街地再開発事業が着工に向けた準備作業の最終段階に入る。12月をめどに特定建築者の公募を開始、今年度内の権利変換計画認可を経て2013年度には既存建物の解体に着手する。再開発ビルの着工は15年度を予定。順調にいけば17年度には同市の中心市街地に新たなランドマークが誕生する。

これからは「ハイブリッド型」太陽光システムへ 設備、メーカー開発競争


設備会社やメーカーが、太陽光から「電気」エネルギーに加え「熱」を生み出すハイブリッド(複合)型のシステム開発に動き始めている。太陽光発電は、発電量が天候に左右され、いわゆる“お天気まかせ"だが、太陽熱は曇り空の下でも回収効率が高く、一般的な太陽光発電と比べて2倍以上のエネルギーが得られる。熱エネルギーを空調や温水などに再利用することで、「創エネ」と「省エネ」を実現でき、日中に温水を使う医療施設や温浴・スポーツ施設のほか、ビニールハウスや植物工場、温水プール、積雪の多い土地の融雪などに展開できるという。

2012/07/19

伊東豊雄氏とCCCが東松島で「こどものみんなの家」を計画

 建築家・伊東豊雄氏が設計を手掛ける「こどものみんなの家」が、宮城県東松島市の仮設住宅地に計画されている。子どもたちの遊び場、親子が安心して過ごせる場、地域コミュニティーの場として、2012年内の完成を目指す。施設は、ポイントサービス「T-ポイント」を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が、会員からの募金で建設する。

大林組が全ての現場でiPad活用へ

 大林組は国内すべての建設現場で、タブレット端末「iPad(アイパッド)」を活用したワークスタイルの変革に乗り出す。8月から、施工管理を行う技術職全員に約3000台を配布する。クラウドコンピューティングやBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)などの新しいICT(情報通信技術)を組み合わせ、品質・安全管理の向上と業務効率の大幅な改善を両立する。

ロンドンが直面する「オリンピックの盛り上がり」とは?

巨大な五輪マークが設置されたタワーブリッジを望むロンドン橋から。
世界の金融街バンクで働く通勤者も、
旅行者に混じってカメラのレンズを向ける
 1年前、オリンピックチケットの販売が始まった。住み慣れた街に64年振りのスポーツの祭典がやってくる。同僚の多くがウェブ上で抽選に申し込んだが、なかなか手に入らない。それゆえ、祭りへの参加意識は薄い。また、経済が不安定な中、1年後の生活がどうなるかなんて分からない状況。正直それどころではなかった心境でのオリンピック。

2012/07/18

誰よりも早く最前線へ!! 九州北部豪雨・現場ルポ

14日午前、国道57号を熊本県阿蘇市に向けて車を運転中、同市内全域に避難指示を告げるエリアメールが携帯電話に入った。消防車の放水を直接当てられたような豪雨に恐怖を感じながら、徐行運転を続け、熊本県建設業協会阿蘇支部を目指した。窓の外を見ると、山から大量に流れ出る水によって道路は川と化し、泥土や木を流出させている。同日早朝、支部の災害対策本部は、復旧作業に当たっている会員各社の作業員に対して活動の中止を告げた。
 写真は土砂が押し寄せた阿蘇自動車学校。

熱負荷計算にBIM導入 大林組が高精度な省エネ設計システム開発

 大林組は、高精度な省エネルギー空調設計が容易となる「BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)と連携した熱負荷計算システム」を開発した。従来の空調設計は、建築図面を基に手作業で各居室空間のゾーンを分析後、熱負荷計算など一連の作業を実施していたが、同社によると、今回開発した国内初のシステムにより、それら一連の作業が一貫して行え、関連する作業時間が従来に比べてほぼ半減するという。

高校生が鉄筋組立に挑戦 関西鉄筋出前講座でプロの技術学ぶ

 関西鉄筋工業協同組合(岩田正吾理事長)は13日、京都府南丹市の府立農芸高校で「出前講座」を開いた。環境緑地科農業土木系統3年生11人と2年生2人、農産バイオ科の3年生1人の計14人が、講師から指導を受け、鉄筋の組み立て作業に挑戦した=写真。

2012/07/17

国内初! 清水建設新本社が米国LEEDゴールド認証を取得

清水建設の新本社ビル
 清水建設は、東京・京橋の新本社ビルの設計施工について、LEED新築版のゴールド認証を取得した。日本国内の新築オフィスビルの設計施工で認証取得したのは「新本社が本邦初」(同社)という。同社は自社でLEED認証の取得に対応できることをアピールし、顧客に対しても取得を提案することで受注拡大を目指す。

福岡空港の国内線旅客ターミナル再整備 10月にも設計者選定へ

福岡空港
 福岡空港ビルディング(麻生渡社長)は、平行誘導路の複線化に伴う国内線旅客ターミナルビルの再整備事業に着手する。17日付で基本設計業務の公募型プロポーザルを公告し、順調にいけば、10月にも設計者を選定する予定だ。

復興祈って、上野で「東北の稲穂」を田植え

田植えをする地元上野の小学生ら
 9月下旬から約1カ月、東京都内の6公園をメーン会場に第29回全国都市緑化フェアTOKYOが開催される。その会場づくりを兼ねたプレイベントが7月8日、上野恩賜公園(台東区)であり、企画展示「東北『農』の庭」で展示する稲穂の一部となる田植えを地元の小学生が行った。
 「東北『農』の庭」は、東北の稲や野菜、果樹で構成する、東北の復興を祈る大規模なガーデン。先進の垂直緑化技術が可能とする造形美と多彩な表情を見せる野菜によるデザインが、従来の花壇にはない力強さ、美しさで東北の玄関口・上野を演出するとしている。
 この日は、子どもたちが歓声を上げながら田植えに挑んだほか、黄金色に実る秋の豊作を願い、福島県喜多方市に伝わる県指定の重要無形民俗文化財・田植え歌「早乙女踊」も披露された。

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2012/07/15

集中連載! 震災で変わった発注者の意識(下) 自治体も企業育成の視点へ転換

 東京都が地域の核となる建設企業を維持しようとする姿勢を鮮明にする中、都内の基礎自治体でも優良企業への入札契約制度上のインセンティブ(優遇措置)付与など、企業育成の視点に立った施策展開を図るケースが散見され始めている。地域の安全を守る上で地元企業の健全な発展を促すことが必要だという意識が発注者に浸透しつつあるとも言える。一方、こうした動きに業界団体からは「震災を契機に地元重視の傾向が強まるのでないか」(東京都中小建設業協会)との期待が高まる。

青木淳氏が「はらっぱ」空間を解説 小布施町づくり大学の第2回講義

講義の様子
 東京理科大学小布施町まちづくり研究所(川向正人所長)と日刊建設通信新聞社が共催する「平成24年度小布施まちづくり大学」の第2回講義が9日、建築家の青木淳氏を講師に迎えて長野県小布施町役場で開かれた=写真。テーマは「はらっぱ~そこにいると、なにかをはじめたくなる空間をめざして」。青木氏は、自由で、居心地がよくて、何気なく訪れたくなる、何かをしたくなる、そのような質を持った空間づくりを目指しているとし、その空間を「はらっぱ」と説明。機能や隙、自由などをキーワードに解説した。

2012/07/14

集中連載! 震災で変わった発注者の意識(上) 被災初動期に不可欠な建設業

 東日本大震災を契機に、建設企業に対する発注者の意識が変わりつつある。特に災害対応の初動期で重要な役割を担う地域の建設企業の必要性が再認識されてきている。首都直下地震など大規模地震への切迫性を抱える東京都でも防災対応力の強化は最優先の課題だ。いま都庁内には災害時の対応で密接な連携が求められる建設企業を維持・確保していくことも重要な行政課題であるという共通認識が広がりつつある。防災をキーワードに、都などの発注行政の動向を追った。

京都建築大が「山・鉾スケッチ展」開催 7月31日まで

展示予定のスケッチ
 京都建築大学校は、31日まで京都市中京区の京都伝統工芸館で、川北英建築設計研究室に所属する学生によるスケッチ展「KASD SKETCH AND DRAWING 2012 祇園祭 山・鉾 全32基スケッチ」を開く。このスケッチ展は、祇園祭に合わせて毎年開いている。3回目となる今回は、祇園祭に巡行される山鉾全32基のスケッチを展示する=写真。

2012/07/13

東京メトロ有楽町線の住吉延伸 江東区が推進委を設置

 東京都江東区は東京8号線(豊洲~住吉間)事業化推進委員会を設置した。山崎孝明区長は12日の定例会見で「本路線は豊洲・住吉間の時間短縮や東西線などの周辺路線の混雑解消に貢献する。2015年の整備着手を目指し、早く準備計画ができるよう期待している」と事業化に向けた意気込みを述べた。

売上40億円めざす! 大林組が自然エネルギー専業の子会社設立

熊本県芦北町のメガソーラー計画
 大林組は、太陽光などの再生可能エネルギーによる発電事業を強化するため、100%子会社の「大林クリーンエナジー」(本社・東京都港区、入矢桂史郎社長)を設立した。大林組が実施・計画している発電事業を承継し、2013年度末までに計100メガワット規模、売上約40億円を目指す。当面は太陽光発電が中心だが、将来的には風力や地熱による発電も視野に入れている。

小嶋一浩氏が選んだ「生きるための家」展 東京都美術館で15日から

会見する小嶋委員長と山田さん
 東京都美術館(東京都台東区)は15日から、新しい「すまい」の形を展示する「生きるための家」展を開く。開催に先立って開いた記者発表会で、審査委員長を務めた小嶋一浩氏は「家は、敷地やセキュリティーなどを考え『閉じる』ことでつくる。しかし被災地を訪れて、そういったディフェンシブな家をつくっても仕方ないと感じた。今回の展示は、人を閉じ込める家ではなく、居場所をつくる作品となっている」とあいさつした。

2012/07/12

京阪の「くずはモール」が20万㎡に増床! 竹中で11月着工

モールの完成予想
 京阪電気鉄道は、大阪府枚方市に計画している大規模複合商業施設「くずはモール第2期」の建設に竹中工務店の施工で11月初旬から本体着手する。基本設計は東畑建築事務所、実施設計は竹中工務店が担当した。新南館(仮称)建設と本館増築により総延べ12万㎡強を増床し、2014年3月の完成を目指す。

木のぬくもり生かした設計 大宇根事務所の横須賀市立諏訪小新校舎

竣工した新校舎
 神奈川県横須賀市が建設を進めていた市立諏訪小学校の新校舎が竣工し、10日に建設地の小川町18(敷地面積1万0490㎡)で落成式が開かれた。設計は簡易型QBS(資質評価型)方式で選ばれた大宇根建築設計事務所(東京都町田市)、施工は戸田建設が担当した。新校舎は屋上プールなどの使用を開始。現在、外構工事を進めており、8月末の全体竣工を目指している。

日本最大のスマートタウンに変貌へ! 鹿島の「東京イースト21」(東京・江東区)

現在の「東京イースト21」
 鹿島は、東京都江東区に保有する大型複合施設「東京イースト21」を、実用レベルで日本最大級のスマートエネルギーネットワーク対応に機能強化する。ガスコージェネレーションの電源を増強し、非常時の自動供給機能を整えることで、停電になった場合でも契約電力の9割を自ら確保する「スマートタウン」を実現する。既に改修工事はスタートしており、2013年2月の完成を目指す。実績を足がかりに新規の大型複合施設への導入提案につなげる。

2012/07/11

山本理顕設計工場に決まる 横浜市立大の新付属校舎設計提案競技

自然エネルギーも積極利用する提案
 横浜市建築局は、横浜市立大学金沢八景キャンパス再整備に伴う、新付属校舎(仮称)新築工事設計業務委託の公募型プロポーザルを実施した結果、受託候補者を山本理顕設計工場に特定した。月内に契約する。同社の提案は、学生の姿や活動そのものが大学のシンボルとなる「student office」のコンセプトや機能配置が高く評価された。プロポーザルでは、提案書を提出した17者のうち、5者が1次審査を通過した。次点は湯澤建築設計研究所だった。

前田建設ファンタジー営業部とオンワードら 50年後の東武百貨店を提案へ

施設計画案をプレゼンする
 自動車などのデザインを手掛けるフィアロコーポレーション(埼玉県新座市)、オンワード商事、前田建設の3社は、東武百貨店池袋店の依頼を受け、50年後の同店の姿を提案するプロジェクトを開始した。10日、東京都千代田区の前田建設本社でオンワード商事の担当者らを交えた会合が開かれ、さまざまなアイデアが飛び交った。成果品はプレゼンテーションボードにまとめ、8月に同店で公開展示する予定だ。