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建設工事の動きDigital

建設専門紙が本気でつくった工事データベース

2013/06/30

【ブログコラム】居酒屋好きにたまらない「メトログルメ・ショッピングセンター」 地下鉄技術者のまちづくり

東京メトロの子会社、メトロ開発株式会社が運営しているHP「メトログルメ・ショッピングセンター」http://www.metro-shopping-center.com/が、なかなか興味深い。東京メトロは地下鉄とはいっても、高架形式の路線も結構あり、その高架下には多くの飲食店や店舗が営業している。

【BIM】点群データの最新活用 3次元計測フォーラム「SPAR J」が熱気

点群などの最新技術が集まる3次元計測フォーラム「SPAR J」は毎年、参加者数を伸ばし続けてきた。主催者であるスパーポイントリサーチの河村幸二氏は「啓発の段階は終わり、実ビジネスを加速進展すべき段階に入った」と強調する。前年の混雑を踏まえ、6月5、6日に川崎市で開かれた第9回フォーラムは、参加費などのハードルを上げたものの、意欲のある約650人が集まり、熱気にあふれた。

2013/06/29

【現場最前線】営業線を10本またぐ難工事 首都高横浜環状北線の新子安鉄道交差部

横浜市神奈川区子安台から、JRの横須賀線、東海道本線、京浜東北線と京浜急行本線の直上約12mをまたぎ、緩やかな曲線を描きながら生麦方面に伸びる巨大な橋桁。この施工中の跨線道路橋は、横浜環状道路の北側区間を形成する横浜環状北線の一部で、鉄道営業線10路線に加え国道15号、横浜市道をまたぐ橋桁7本と基礎・橋脚6基を建設する。国内でも類を見ない難工事に挑んでいる鹿島・前田建設・京急建設JVの山崎秀治所長は、「鉄道の運行を阻害せず、そして工期を厳守するため、さまざまな技術を惜しみなく投入している」と明かす。

【建築本】建築と設備「マサカ」のトラブルに対処する12の処方箋

世の中には3つの「サカ」があるという。 「上り坂」と「下り坂」、そして「マサカ」である。 本書は建築設備にかかわるこの「マサカ」を12種類に分類し、 その対処法を具体例とともに紹介。あわせてコラムで、 地域ごとの役所の指導の違いなどに触れるなど、 37年間にわたって培ってきた、 建築設備関係の知識と経験が詰め込まれている。

2013/06/28

【建設論評】連発する入札不調 問われる予定価格

入札が中止となった秋田市新庁舎
本紙、「建設通信新聞」が精力的に報道している病院や庁舎の公共建築工事の入札不調増大の事態について、考えさせられることがある。それは、予定価格とは何かということだ。長年、建設業界には発注者の設定する予定価格が絶対的なものだという一種の信仰があった。だからこそ、予定価格以下でなければ落札できない、という競争性への一方的な規制にもほとんど疑問を持たず、入札公告が出れば応札して来た。
 また予定価格を絶対視していたからこそ、かつて一部の自治体発注者で横行していた「歩切り」をルール違反として問題視し、改善させてきた。その時の論拠は、契約の双務性に反する片務的な措置というものであった。予定価格という客観的な調査と算定システムの結果に対し、発注者が「微調整」という名目により主観的に端数整理するのは片務的だ、というものだった。その端数整理の幅がぴんからきりまであり、「プール一つ造れるほどの予算が確保できた」と豪語する自治体まであった。歩切り撤廃も、予定価格が上限拘束性も含め絶対的なものであったから、恣意的な措置として改善させられてきたのであろう。

【けんちくのチカラ】生田流箏曲演奏家 榎戸二幸さんが語る国立劇場

「日本文化は世界をけん引できる」。生田流箏曲演奏家の榎戸二幸さんは、古典楽曲のほか自ら作曲した箏曲を積極的に海外で演奏し、そんな可能性を実感している。箏曲を軸に、食や工芸品など日本文化全ジャンルを新たな手法で世界に発信すべきだとして、多方面にアイデアや提言を投げかけている。昨年は文化庁の文化交流使としても海外で演奏を重ねた。榎戸さんは、箏(琴)とは思えないスピードと迫力で演奏するスーパーテクニックを持つ。その源泉は、箏曲家・宮城道雄に師事した大叔母の故小橋幹子さんに3歳から受けたスパルタ教育にある。厳しい稽古の集大成には毎年、国立劇場(東京都千代田区)というひのき舞台が用意された。国立劇場は榎戸さんにとって忘れられない場所であると同時に、宮城道雄が箏曲を世界に知らしめた偉業を再現する拠点にもなると考えている。

【現場最前線】ジュビロ磐田のホームG増築 飛島建設がヤマハスタジアム施工中!

サックスブルーの旗がはためく静岡県磐田市。同市にホームを置く、サッカーJ1ジュビロ磐田のクラブカラーだ。そのホームグラウンド「ヤマハスタジアム」の増改築工事(発注者・ヤマハ発動機)が飛島建設の設計施工で進んでいる。現場を指揮するのは、ジュビロ磐田がJリーグに昇格する際のスタジアム増改築工事に携わった秋葉隆司所長。「20年前は係員として現場で働いていた。これも何かの巡り合わせだろう」と感慨深そうにほほ笑む。その経験が現場では遺憾なく発揮されている。

2013/06/27

【天井板】中日本高速が恵那山T天井板撤去現場を公開

中日本高速道路名古屋支社は25日、中央自動車道恵那山トンネル(下り線)の天井板撤去工事の現場を公開した=写真。工事は、中津川インターチェンジ(IC、岐阜県中津川市)~飯田山本IC(長野県飯田市)間で同トンネルを含む約13㎞の区間を昼夜連続対面通行化、換気用の天井板を撤去し、代わりに送風機(ジェットファン)を8機設置するもの。20日から着工し、岐阜県側は約1000m(進捗率約20%)、長野県側は約660m(同約15%)の距離まで撤去工が完了し、隔壁板跡補修工に取り掛かっている。7月10日午前の完成・開通を目指している。施工は大林組が担当。1日当たり延べ約1500人(2交代制約750人)を動員。総工費は工事完了後の協議で決めるが、概算で約50億円を見込んでいる。

【復興版】全長1.3キロの斜張橋に決定 気仙沼湾横断橋の建設

東北地方整備局仙台河川国道事務所は26日、気仙沼地区橋梁技術検討総括委員会(委員長・中沢正利東北学院大教授)を開き、事業促進PPPを導入している三陸沿岸道路気仙沼唐桑工区内に建設する(仮称)気仙沼湾横断橋の概要を固めた。橋梁形式は「鋼3+6径間連続箱桁橋+鋼斜張橋」で、橋長は1344mとなる。整備スケジュールは、用地の取得状況などによるが、復興道路としておおむね10年以内の完成を目指すとしている。

【企業】重機部品をネット販売 米キャタピラーが年内に開始

米キャタピラーは、2013年第4四半期(10-12月)に、日本で部品のオンライン販売をパイロット導入する。グループ・プレジデント(カスタマー&ディーラーサポート部門担当)のスチュアート・L・レヴェニック氏は26日に会見し、「コマツや日立建機などからも購入することができるが、キャタピラーを選んでもらえるように取り組む」と述べ、14年から本格導入する考えを示した=写真。

2013/06/26

【アメフト】鹿島ディアーズがパールボウルを制す

社会人アメリカンフットボール東日本選手権決勝戦「第36回パールボウル」が24日、東京都文京区の東京ドームで開かれ、鹿島ディアーズが富士通フロンティアーズに17対10で逆転勝利し、王座に輝いた。MVPには、流れを変える後半最初のパスキャッチと、執念のつま先タッチダウンを決めたワイドレシーバーの岩井悠二朗選手が選ばれた。

【GNSS】無線機で基準局と移動局がデータ通信 西松建設らが空間線量計に適用

西松建設、茨城工業高等専門学校(茨城県ひたちなか市、日下部治校長)は、昨年開発した「空間線量率マッピングシステム」を改良した。測点まで計測者を誘導するナビ画面の画像ファイル上に、計測結果の空間線量率分布を出力可能なマッピング機能を標準装備するとともに、除染作業前後の計測結果から除染効果を示す低減率を直ちに算出できるよう改善。新たにインターネット回線を使わない無線機の活用で計測可能エリアも拡大した。

【コンペ】1日から「大阪まちなみ賞」募集開始 大阪府、大阪市、大阪士会

大阪府と大阪市、大阪府建築士会などは「大阪都市景観建築賞(大阪まちなみ賞)」の推薦作品を7月1日から同31日まで、運営委員会(大阪府建築士会内)で受け付ける。推薦対象は、建築作品が、2008年10月から12年7月31日までに大阪府内で完成したものの中で、将来のまちの景観をリードしていく作品や周辺の建築物と調和し、美しいまちなみの形成に役立っている作品、伝統的なまちなみの維持・向上に役立っている作品など。まちなみが、12年7月31日までに完成した建物を中心とした府内のまちなみの中で、総合的な計画と良好な維持管理により優れた景観を作り上げているものや伝統的なまちなみの維持・向上を図っているものなど。

2013/06/25

【総合評価】発注者の考えを当てるゲームになってる! 土木学会がシンポで警鐘

「ゲームになっている」「特定の会社ばかり受注している」--。土木学会のシンポジウムで、総合評価落札方式に対する建設業界の本音が続出した。小澤一雅東大大学院教授は、「いかに楽に発注するかという効率性が大事になっている」と問題点を指摘。「お金だけで選ぶより手間が掛かる総合評価を、何のためにやるのか原点に戻る必要がある」と発注者に再考を求めた。
 シンポジウムは総合評価方式をテーマに、小澤教授が委員長を務める建設マネジメント委員会が21日に開いた=写真。

【船場センタービル】アルミパネルでイメージを一新 大規模外壁改修に着手

商都大阪の顔をイメージチェンジ--。大阪・中央大通り沿いに立つ船場センタービルで、大規模な外壁改修工事がスタートした。長さ約1㎞にわたる建物の外壁をアルミパネルで覆いイメージを一新、地域活性化の起爆剤にもつなげたい考えだ。設計監修は大建設計、設計・監理を石本建築事務所、施工は熊谷組が担当。2015年5月の完成を目指している。

【土木チャンネル】「土木」知る動画サイトを開設! 識者が語ります

日刊建設通信新聞社などは24日、生活環境を整えていくことを通じて、少しずつ社会を良くしていく営み「土木」を広く知ってもらうためのインターネット番組ページ「土木チャンネル」を開設しました。番組は、識者や著名人を招いての対談「築土構木の思想」、土木について自由に語ってもらう「土木の思想」などで毎週1回配信します。聞き手は京大大学院教授の藤井聡氏。「築土構木の思想」の第1回、第2回出演者は参議院議員の脇雅史氏です。1回目は一人の土木技術者として土木にかける思いを、2回目(7月1日配信予定)では国会議員として、土木が日本の国の中で果たすべき課題について、国土強靱化を踏まえ語ってもらいます。

2013/06/24

【独占インタビュー】若手を土木好きに! 成毛眞氏が語る「精密土木」

若年者確保に苦悩する建設業界に強力な応援団が表れた。日本マイクロソフト社の社長を務めた後、投資コンサルティング会社を立ち上げるなど各界で活躍する成毛眞氏が、ITより土木の良さを子どもたちに教えるよう提案している。工学部に入れれば、建設業に進みたかったというほど“土木好き"を自認するだけあって、その愛情は深い。建設業がいかに若者の心をつかまえるか、その提案を聞いた。

【ikea】イケアが広島出店! 広島・二葉の里地区国有地を落札

中国財務局は20日、JR広島駅新幹線口の二葉の里地区国有地3件を一般競争入札し、売却先としてスウェーデンの家具大手イケアグループの日本法人、イケア・ジャパンなど3社が落札した。落札したのは、1街区が不動産業の日本アイコムで落札金額は15億8750万円、2街区がイケア・ジャパンで同47億0550万円、3街区が広島県歯科医師会で同9億3000万円。会見した同局は、「自由通路などの駅周辺整備や南口のB、Cブロック再開発と相まって都市再生が進んでいくものと期待する」との見解を示すとともに、残る5街区について「2014年度のできるだけ早い時期に処分する方向で検討したい」と述べた。

【現場の逸品】iPhone対応のレーザー距離計 ライカジオシステムズ

測量機器大手のライカジオシステムズは、iPhone(アイフォーン)やiPad(アイパッド)にデータ転送ができるレーザー距離計「Leica DISTO D510」を発売した=写真。無償アプリを使って、現場で測定した結果を転送し、iPhoneなどで撮影した写真の上に測定メモを貼り付けることができる。
 この距離計は、計測先のレーザードットが見えなくても本体のカラーファインダーに計測先がズームで表示されるので正確な測定ができる。また360度チルトセンサーで高さや傾斜、水平距離の測定も可能だ。

2013/06/23

【内藤廣】「駅とまちづくり」がテーマ 7月4日に高山市で講演

高山駅の整備イメージ
岐阜県高山市は7月4日、飛騨・世界生活文化センター(同市千島町)で「駅とまちづくり」講演会を開く。高山駅と自由通路のデザインを構想した建築家の内藤廣東大名誉教授が、駅周辺整備やまちづくりについて講演する。市は、高山駅東西を一体的に整備して飛騨地域の玄関口にふさわしい都市空間を形成するため、1998年度から同駅周辺土地区画整地事業を実施しているほか、自由通路新設、橋上駅舎化などの各事業を推進している。

【現場の逸品】ボルト、パッキンを一体化したフランジ シーケー金属

配管機器メーカー、シーケー金属(富山県高岡市)の販売するフレア工法用接合フランジ「Wフランジ」が国土交通省のNETIS(新技術情報提供システム)に登録された。従来のルーズフランジより軽量で、ボルト・ナットやパッキンが一体化されているために作業時間が大幅に短縮できる。

2013/06/22

【BIM】維持管理で修繕費13%減 日本IBMと大成建設が実証プロジェクト

RevitからMaximoにデータを取り込んだ
日本IBMがBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)に着目したのは2年ほど前だった。大手ゼネコンを中心にBIM推進の専門部署が相次ぎ発足したことから各社に情報収集を始めたのが、そのきっかけとなった。ビジネスの可能性を突き詰める中で、維持管理段階のBIM活用にたどり着いた。大成建設と立ち上げた実証プロジェクトは国内初の試みとなり、「保全修繕費をトータルで13%削減できる」との導入効果を導いた。

【デザイン】TOTOの分岐点! あえて水栓金具らしさにこだわる『GG』シリーズ

「この商品が分岐点になるだろう」と、TOTOデザイン本部プロダクトデザイン部デザイナーの岩谷剛氏は、キッチン用の水栓金具『GG』シリーズを指差す。「これからのTOTOが目指す方向性を、デザインと機能の両面から表現した商品の1つだ」

2013/06/21

【現場最前線】「はやぶさ自転車」で地域密着型の線量調査 大林組JVが一関で

子どもたちが道路を走る特殊な自転車を指さす。「あっ、はやぶさだ」--。大林組JVが岩手県一関市で“地域密着型"の放射線量調査業務を進めている。エメラルドグリーンの車体にピンクのラインが入った三輪自転車は、東北新幹線の車両「はやぶさ」をイメージした。もくろみ通り子ども受けがいい。自転車の荷台部分には特殊な測定器や運行管理システムなどを搭載し、ゆっくりと走行しながら効率よく高精度に道路の放射線量を測定する。

【賃貸住宅】「壁に色を塗ってもOK!」原状回復を免除するカスタマイズUR

自分で棚を取り付けたり、色を塗ったりできる

 都市再生機構は、新たな団地リノベーションの取り組みとして、自分好みに簡単にカスタマイズできる「カスタマイズUR」プロジェクトを始動する。都内にある3つの賃貸住宅を対象に、入居者が好みに合わせて壁紙を張ったり、色を塗ったり、棚を取り付けたりできる壁をリビング・ダイニングに設ける。賃貸住宅の多くが原状回復を原則としている中、その部分の原状回復義務を免除する。

【構造設計】小西氏の熊本西口広場、水谷氏のヨーロッパハウスがJSCA賞に

熊本駅西口駅前広場
日本建築構造技術者協会(JSCA、金箱温春会長)は、第24回JSCA賞の受賞者を決めた。作品部門で「優れた作品を実現した構造設計者」を対象とする奨励賞が今回から新設され、『熊本駅西口駅前広場』で小西康孝氏(小西康孝建築構造設計)、『ヨーロッパハウス』で水谷太朗氏(大成建設)が選ばれたが、「極めて優れた作品を実現した構造設計者」を対象とする作品賞は初の該当なしとなった。また、作品部門・新人賞、業績部門・業績賞も該当がなかった。表彰式は21日に開く総会終了後に行う。

2013/06/20

【コンペ】「憧れの女子部屋」とは! エイブルらが空間デザインコンペ

「憧れの女子部屋」とは何か--不動産賃貸仲介関連業務などを手掛けるエイブル(東京都港区)とNPO法人のデザインアソシエーションは、女性が住みたくなる部屋をテーマに空間デザインコンペティションを実施する。7月14日まで参加応募を受け付ける。対象は30歳以下のプロ・アマ・学生などで、グループでの応募もできる。

【コンペ】「近未来の都市緑化」 アートアンドアーキテクトフェスタが若手国際コンペ

NPO法人アートアンドアーキテクトフェスタ(AAF)は、大学生以上30歳以下の若手提案者を対象にした国際アイデアコンペ「近未来の都市緑化」を開催する。事前登録と一次審査用書類の提出は7月30日まで、ウェブサイト(http://green.aaf.ac/)で受け付ける。8月10日に一次審査の結果を発表し上位6者を選定。同31日に、大阪市北区の国立国際美術館で公開審査(二次審査)を開き、最優秀賞1点、優秀賞2点、奨励賞3点を決める。

【路面電車】駅ビル敷地で高架化が結論に 広島駅南口広場再整備


 広島市は、広島駅南口広場再整備において、路面電車を駅前大橋ルートとする場合の広場整備案として、「駅ビル敷地を活用して路面電車を高架とする」案=写真=が望ましいと結論付けた。この案では、路面電車を高架で進入させ、駅ビルを改築し敷地を活用して路面電車施設を確保する。これを踏まえ市は、2013年度のできるだけ早期に基本方針をまとめ、次のステップである設計などの事業着手を目指す。

2013/06/19

【笹子トンネル】接着剤の吊り部使用は回避へ 国交省が事故調報告書

天井板撤去中の笹子T 国交省の報告書より
国土交通省は18日、中央自動車道笹子トンネルでの事故を受けて設置した「トンネル天井板の落下事故に関する調査・検討委員会」(委員長・今田徹東京都立大名誉教授)の報告書を公表した。天井板に打設された接着系ボルトの中には、工事完成時点から所定の引抜強度がない部分もあったなどと指摘。設計施工段階から事故につながる要因を内在していたと推定した。事故を教訓として設計や施工、補修、点検、材料といった各種情報を道路管理者間で共有・継承する重要性を訴えている。

【復興版】生コン用骨材向けにダム湖から砂・砂利を採取

東日本大震災の復旧・復興工事でひっ迫している生コンクリート用骨材を確保するため、東北地方整備局が管理する七ヶ宿ダム(宮城県七ヶ宿町)に堆積している砂・砂利の採取が開始された。7月初めから宮城県内の生コン工場に供給される。

【竣工】大規模商業「MARK IS みなとみらい」が竣工 三菱地所

三菱地所が、横浜市のみなとみらい21地区34街区で建設を進めていた、同地区最大規模の商業施設「MARK IS みなとみらい」が竣工した=写真。18日には竣工式と祝賀会が開かれ、祝賀会には関係者や来賓ら約194人が出席。同地区の新たなにぎわい拠点となる“ライフエンターテインメントモール"の完成を盛大に祝った。21日にオープンし、近隣住民から観光客まで幅広い顧客の獲得を目指す。

2013/06/18

【荒瀬ダム撤去】フジタが「FONドリル工法」を導入

フジタは、熊本県企業局が発注した荒瀬ダム本体等撤去工事の第1段階となる水位低下設備工事(放流工)に、同社保有技術の「FON(Fast Onside and Non-pareil)ドリル工法」を採用した。ダム堤体に長さ17mの矩形トンネル2本を掘削し、10日から放水を始めた。ダムの撤去工事に同工法を採用するのは今回が初めて。堤体構造に影響を与えず、渇水期だけの施工という制約がある中で、迅速で高い施工性を確保した。

【浮体式風発】福島沖へ6月下旬に曳航開始 丸紅、清水らが世界初の実証実験

コンパクトセミサブ浮体
福島沖に設置する浮体式洋上ウィンドファームを構成する2000kW風車を搭載した風力発電船と浮体式洋上サブステーション(洋上変電所)が、6月下旬に東京湾から福島を目指して曳航作業に入る。経済産業省の実証研究事業に採択された丸紅や清水建設などで構成する「福島洋上風力コンソーシアム」は、10月中旬の運転開始に向けた実証研究設備の設置スケジュールをまとめた。

【新規入場】教育を徹底するテキストを発刊 建災防

建設業労働災害防止協会(錢高一善会長)は、建設現場における労働災害防止に必要な最低限のルールを示した『新規参入者教育用テキスト』を発刊した。建設工事の増加によって人材不足が指摘される建設業に、不慣れな作業員が流入し、労働災害の増加につながることが懸念される中で、新規入場者教育の徹底に活用することを期待している。

2013/06/17

【復興版】津波堆積物を再資源化 東北大大学院らが研究中!

高橋弘東北大大学院教授らが、東北地域づくり協会(菅原政一理事長)の支援を受けて取り組んでいる「瓦礫混じり津波堆積物の再資源化」の社会実験が、宮城県大郷町の柿崎工務所大郷ボンテラン工場で開かれた。東日本大震災で大量に発生した津波堆積物に含まれる土砂をほぼ完全に再資源化する手法として、被災地への普及が期待される。

【積算】土木系女子が解説! 物価調査会が「まんが土木積算入門」

建設物価調査会は、『まんが 土木積算入門-実行予算編-』を発刊した。土木積算のうち、実行予算の作成について、まんがで分かりやすく解説したもので、最近話題の土木系女子(ドボジョ)の新入社員、「西園寺ルミ」と一緒に、実行予算の考え方・手順などを一から勉強できる内容となっている。建設会社の若手社員や建設業界を目指す学生にとって格好の入門書となる。2205円。図書購入は、ウェブサイト「建設物価Book Store」(http://book.kensetu-navi.com/)から直接申し込むことができる。
 問い合わせは建設物価調査会企画開発課・電話03-3663-2455。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2013年6月17日

【自動ドア】生産台数が3年連続のプラス 今年度は14.6万台に

全国自動ドア協会によると、2012年度の自動ドア生産台数は前年度比1.6%増の13万9342台で、3年連続のプラスとなった。13年度は経済の先行きの明るさを反映し、14万6000台規模を見込む。
 国内向けは1.6%増の12万1661台、海外向けは1.4%増の1万7681台。国内は3年連続のプラス、海外は3年ぶりのプラスとなった。12年度の調査対象の製品は11ブランドから、9ブランドに減ったものの、生産量は増加で推移した。

2013/06/16

【建築】汎用資材で特殊デザイン 工学院大に木造建築のスポーツ施設

新弓道場
工学院大学が八王子キャンパス内で建設を進めてきた新弓道場と新ボクシング場が完成した。ともに学内初の木造建築で「どこにでもある資材を使いながら、特殊な形状をつくり出したかった」と、設計した同大学の冨永祥子准教授(福島加津也+冨永祥子建築設計事務所)は語る。「特別な資材を使えば大規模な施設や特殊な形状がつくれるのは当然。一つひとつの小さなものが組み合わさって、大きなものをつくり出したかった」という。

【現場の逸品】凍っていても曲げられる首巻き! 菱屋の「フレキシブルアイスNEO」

菱屋(山口県下関市)は、凍った状態でも曲げられる冷却材「フレキシブルアイスNEO」を商品化した。水は氷になると固まってしまうが、この商品はカチカチに固まっても自在に角度を変えられる。熱中症対策のツールとして、現場作業員や警備員にも重宝されそうだ。

2013/06/15

【現場最前線】箱桁80mを送り出し! NEXCO東日本の外環東側区間・新葛飾橋工事

2015年度の開通を目指し工事が進む東京外かく環状道路東側区間。現在、三郷南インターチェンジ(IC)から千葉県市川市の東関東自動車道高谷までの長さ15.5㎞区間で工事が進む。このうち東日本高速道路が担当するさいたま工事事務所の施工区間は三郷南IC~江戸川左岸(千葉県)の約3.5㎞すべてが高架橋となる。特に千葉県側から約950m区間となる新葛飾橋(鋼上部工)工事は、関係機関との調整が輻輳(ふくそう)するほか、連続桁を送り出す難易度の高い施工区間となっている。

【BIM】敷地機能など13の機能を追加する「アーキスイート16」 ArchiCADプラグイン

地形や敷地の3Dモデルが作成できる
「建設業界の役に立つ知識、技術、ソフトなどを提供していきたい」と語るリビングCG(本社・神戸市)の関良平社長。同社がいま普及に注力するのは「ArchiSuite(アーキスイート)16」というプラグインソフトだ。グラフィソフトの3次元建築CAD「ArchiCAD」に、13機能を追加できる。その一つ、地形(敷地)機能を使えば、国土地理院の基盤地図情報を基に、地形や敷地の3次元モデルを作成し、土地造成の計画、道路作成、等高線作成、土量計算に役立てられる。この使い方を広めることで「復興事業を応援したい」

2013/06/14

【大規模木造】木質パネルでスパン9.1m実現 ミサワホーム静岡ビル

ミサワホームが静岡市の技術研修所跡地に建設していた「ミサワホーム静岡事務所ビル」が16日に竣工する。木質接着複合パネルを組み合わせるFWS(フューチャー・ウッド・システム)構法の初適用案件となり、梁長9.1mの大空間を実現した。同社は完成を機にニーズが高まる大規模木造建築分野への開拓に乗り出し、公共工事にも積極的に提案する方針だ。

【現場の逸品】人が接近するとバックホウが自動停止 アクティオ

アクティオは、稼働中のバックホウの機体から半径3m以内に人が近づくと、強制的に緊急停止させる「スリーエスバックホー」を開発した=写真。現場作業員のヘルメットにセンサーを取り付けておけば、緊急停止装置を取り付けた重機に近づいただけで、オペレーターが気付かなくても強制的に動かなくなる。

【CM】第1回CM選奨の優秀賞に「武田薬品湘南研究所プロジェクト」 CM協会

日本コンストラクション・マネジメント協会(岡房信会長)は、第1回となる「2013年度CM選奨」の受賞プロジェクトを発表した。応募20件の中から、優秀賞に『武田薬品湘南研究所プロジェクトにおけるCM業務』(武田薬品工業、山下設計、山下ピー・エム・コンサルタンツ)=写真、特別賞に『森吉山ダム本体工事CM試行業務』(鹿島・日本工営設計JV)、選奨に16プロジェクトを選定した。授賞式は14日に開く定時総会終了後に行う。

2013/06/13

【復興版】合言葉は“NOと言わない"! 国交省「リエゾン」の真実

合言葉は“NOと言わない"--。東日本大震災では多くの尊い生命・財産が失われただけでなく、電気や水道・下水道、情報通信網といったライフラインが奪われ、大混乱に陥った。物資はすべてが不足した。食料・飲料水はおろか、燃料や毛布、簡易トイレ、そして棺(ひつぎ)さえも。一般の通信機器が使えない中で、被災地が求めている物資を外部に伝えたのは国土交通省から派遣されたリエゾン(災害対策現地情報連絡員)だった。岩手県陸前高田市でリエゾンの任務に当たった東北地方整備局湯沢河川国道事務所の鈴木恵吉道路管理課長に当時の様子を聞いた。

【東大安田講堂】清水建設で全面改修 協議成立額は12億8625万円

国の登録有形文化財に指定され東京大学のシンボル施設である安田講堂の全面改修の施工者が、清水建設に決まった。東大が、同社と進めていた「東京大学(本郷)講堂改修工事」の不落随意契約協議が成立した。成立協議額は、12億8625万円(税込み)。今後、正式契約する。

【首都高】「空中権」使いませんか 築地川地区を太田国交相が視察

太田昭宏国土交通相は12日、東京・新富町の首都高都心環状線の築地川地区を視察した。同省では、首都高速道路の上部空間の「空中権」を活用した周辺の民間都市開発と、首都高の更新費を捻出する検討に着手。その一環として、現地を訪れ、首都高や周辺建物の現状説明を受けた太田国交相は、視察後記者団に対して、「首都高の老朽化対策と空中権を使った都市再生を一緒に行うことは、世界の都市間競争に向けた東京をつくるためにも有効だ」と述べ、空中権利用についても「実現性は十分にある」とした。今後、容積率拡大など民間が参入しやすいプランづくりが重要とし、省内に新たな検討組織を立ち上げるとともに、首都高速道路や東京都など関係機関と協議し早期事業化を目指す姿勢を示した。

2013/06/12

【労務単価】国交省が相談ダイヤル 末端賃金の実態把握へ

国土交通省は「新労務単価フォローアップ相談ダイヤル」を開設する。2013年度に公共工事設計労務単価を大幅アップさせて以降、現場の最前線で働く技能労働者まで適切な賃金が行きわたっているかなどの実態把握に生かす。電話相談は12日午前10時から受付開始する。技能労働者が安心して働き続けられる環境整備の一環として、社会保険未加入対策の動きが加速する中、相談窓口を設けて元請けや下請け、労働者などさまざまな立場の人から生の声を集める。

【建築】西沢立衛設計の軽井沢千住博美術館「The Fall room」で内覧会

撮影:阿野太一、コピーライト:軽井沢千住博美術館
軽井沢千住博美術館と国際文化カレッジは4日、軽井沢千住博美術館「The Fall room」のオープン内覧会を長野県軽井沢町の現地で開いた。画家・千住博氏が滝を描き、1995年のヴェネツィア・ビエンナーレで名誉賞を受賞した代表作「The Fall」を常設展示するスペースとして増築したもので、建築家の西沢立衛氏が千住氏の提示した“地下宮殿"をテーマに設計を手掛けた。清水建設が施工を担当した。