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建設工事の動きDigital
建設専門紙が本気でつくった工事データベース
2015/09/29
2015/09/28
2015/09/25
2015/09/24
2015/09/23
2015/09/22
2015/09/21
2015/09/20
【けんちくのチカラ】「からくり空間」が気づかせた行為と無為 振付家・遠田誠さんと吉祥寺シアター
吉祥寺シアターで演じた2006年ごろは、劇場公演に飽きたらず、まちの至るところに「出没」してパフォーマンスを繰り広げることが多くなっていた。
【建設教室・2020以降の建設学】パラリンピックを機に総合的受入体制確立 山下PMC川原社長
医療・介護関連の施設計画がなかなか進められずに苦戦している話を最近よく耳にする。もともとこれらの施設から得られる収入は認可制度等で固定的に定まってしまうので、かけられる建設費も収支を成り立たせるための額に自ずと決まってくる。それに特別な事業的工夫の余地も限られている。そこに来て昨今の建設費の高騰である。前に進めたくても進められなくなるのも当然だ。なので今どうしてもつくらなければならない場合を除き、計画を先送りにするケースが増えているのである。この状況は2020年あたりまで続くと予想されている。だからと言って、これらの施設が不要という訳ではない。むしろ、これから未来に向けて最も必要な部類の施設であることに誰も異論はないだろう。
2015/09/19
【建築学会】パワーアシストスーツは作業員不足時代の救世主になるか?
ゼネコンが現場で実証作業を進めるなど、建設業の労働力不足を解消する手段のひとつとして注目を集めるパワーアシストスーツ(PAS)。神奈川県平塚市の東海大湘南キャンパスで開かれた日本建築学会大会(4-6日開催)では、5日に材料施工委員会が「PASは建設作業の作業員不足時代の救世主になるのか?」をテーマにパネルディスカッションを実施し、技術開発の方向性を再確認した。現状では安全性や費用対効果に課題があるものの、パネリストからは「現場での改良努力を続ければ救世主となり得る」などの意見が出され、将来的には生産性向上の切り札になり得るという認識で一致した。写真はアクティブリンクが9月1日から販売開始したアシストスーツの実演。
【現場から】地中梁の後施工で創意工夫 信越線新潟駅の高架化工事
地上を走行する在来線を新幹線と同じ約16mの高さまで高架化する一大プロジェクト「信越線新潟駅付近高架化駅東工区2」が2018年度の暫定開業に向けて急ピッチで進められている。施工を担当する鉄建・前田建設・東亜建設工業・加賀田組JVは、列車や利用客が往来し、工事用通路が2カ所に限定されるといった環境下で、綿密な施工計画による安全で高品質な施工を実現。厳しい工期に対応するため、地中梁を後施工にするなどの創意と工夫を随所に取り入れながら施工の効率化も図っている。
2台のトラベラークレーン
鉄建JVが担当する工事は、事業主体の新潟市と発注者の東日本旅客鉄道(JR東日本)が連携して進める新潟駅付近連続立体交差事業の一部。新潟駅を中心に東西約2.5㎞を高架化する連立事業のうち、新潟駅の東側を含む約394m区間の在来線を高架化する中核的な工事だ。
現在の進捗率は約60%で、新幹線側の先行高架橋が一部を残して上層階まで立ち上がっている。限られた敷地の有効利用と駅利用者の安全確保、作業の効率化を図るため、先行高架橋の上層階には2台のトラベラークレーンを設置し、隣接する高架橋の構築を進めている。
東西に細長い現場には、駅の東側と中央の2カ所しか工事用通路がない。中央の通路を利用する場合、工事用車両は駅南口のバスロータリーを必ず通過しなければならず、西嶋武憲所長(鉄建関越支店)は、「2分半に1台の割合で発着するバスの合間を縫って工事用車両を通過させるため、警察やバス会社と綿密な協議が必要になる」と説明する。
通勤・通学時のボトルネック
バスの発着がピークに達する朝夕の通勤・通学時間帯には、工事用車両を通過させることができないため、生コンクリートの打設量は1日当たり350-400m3に制限されてしまう。作業効率的には厳しい状況だが、正月や5月の大型連休、お盆の輸送繁忙期にも工事が進められるよう発注者の理解を得るなどして工程を確保している。
冬季のコンクリート打設に当たっては、仮設屋根を設置して品質を確保したほか、露出した鉄筋部分には防錆剤を塗布するという徹底ぶりで、品質面にも細心の注意を払っている。
工期短縮の取り組みでは、地中梁の設置を後工程に回すなどの工夫を取り入れている。高架橋上部の施工を先行実施することで、軌道工事など次の作業に早く着手できるよう配慮している。
また、高架橋の杭打設の一部には、JR東日本と鉄建、東亜利根ボーリングが共同開発した「孔壁防護併用場所打ち杭工法」を採用し、安全、円滑な作業を実現した。同工法の採用はJR千葉駅改良工事に続き2例目となるが、導入に当たっては現場条件に合わせて改良を加えた。
現場ではJVの職員24人と作業員約150人が作業を進める。西嶋所長は特にあいさつを重視し、現場の結束を強めている。「雰囲気の良い現場は事故も起こらない」という言葉どおり、現在延べ85万時間の無事故を達成しており、「これを1時間でも長く伸ばしていきたい」と気を引き締める。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)
2台のトラベラークレーン
鉄建JVが担当する工事は、事業主体の新潟市と発注者の東日本旅客鉄道(JR東日本)が連携して進める新潟駅付近連続立体交差事業の一部。新潟駅を中心に東西約2.5㎞を高架化する連立事業のうち、新潟駅の東側を含む約394m区間の在来線を高架化する中核的な工事だ。
現在の進捗率は約60%で、新幹線側の先行高架橋が一部を残して上層階まで立ち上がっている。限られた敷地の有効利用と駅利用者の安全確保、作業の効率化を図るため、先行高架橋の上層階には2台のトラベラークレーンを設置し、隣接する高架橋の構築を進めている。
東西に細長い現場には、駅の東側と中央の2カ所しか工事用通路がない。中央の通路を利用する場合、工事用車両は駅南口のバスロータリーを必ず通過しなければならず、西嶋武憲所長(鉄建関越支店)は、「2分半に1台の割合で発着するバスの合間を縫って工事用車両を通過させるため、警察やバス会社と綿密な協議が必要になる」と説明する。
通勤・通学時のボトルネック
バスの発着がピークに達する朝夕の通勤・通学時間帯には、工事用車両を通過させることができないため、生コンクリートの打設量は1日当たり350-400m3に制限されてしまう。作業効率的には厳しい状況だが、正月や5月の大型連休、お盆の輸送繁忙期にも工事が進められるよう発注者の理解を得るなどして工程を確保している。
冬季のコンクリート打設に当たっては、仮設屋根を設置して品質を確保したほか、露出した鉄筋部分には防錆剤を塗布するという徹底ぶりで、品質面にも細心の注意を払っている。
工期短縮の取り組みでは、地中梁の設置を後工程に回すなどの工夫を取り入れている。高架橋上部の施工を先行実施することで、軌道工事など次の作業に早く着手できるよう配慮している。
また、高架橋の杭打設の一部には、JR東日本と鉄建、東亜利根ボーリングが共同開発した「孔壁防護併用場所打ち杭工法」を採用し、安全、円滑な作業を実現した。同工法の採用はJR千葉駅改良工事に続き2例目となるが、導入に当たっては現場条件に合わせて改良を加えた。
現場ではJVの職員24人と作業員約150人が作業を進める。西嶋所長は特にあいさつを重視し、現場の結束を強めている。「雰囲気の良い現場は事故も起こらない」という言葉どおり、現在延べ85万時間の無事故を達成しており、「これを1時間でも長く伸ばしていきたい」と気を引き締める。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)