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建設工事の動きDigital

建設専門紙が本気でつくった工事データベース

2015/11/30

【安藤忠雄×奥山清行】「日本が世界に発信すべきはデザイン」 御堂筋パーティで語る


 ヤンマーは27日、大阪市北区の新梅田シティで安藤忠雄氏と同社取締役も務める工業デザイナーの奥山清行氏のトークセッションを開いた。安藤氏が手掛けた緑化モニュメント「希望の壁」と奥山氏がデザインしたヤンマーの最新大型トラクター「YT5113」をバックに、互いのデザイン観を披露し合った。

【東建】やりがいのある仕事がここに! 若手社員の声を紹介するパンフ『on your mark』


 東京建設業協会(飯塚恒生会長)は、建設業の魅力や働く人の声を紹介した若年者向けのパンフレット『on your mark(オン・ユア・マーク)』を作成した=写真。3万部を作成し、12月にも建設系学科がある都内の大学、専門学校に1万5000部、ハローワークに3000部を配布する。

【横浜国道事務所】除雪車に試乗できるよ! 12/5、道の駅・箱根峠で


 関東地方整備局横浜国道事務所は12月5日、除雪車体験乗車会を開催する。箱根地区の箱根新道や県道などで除雪作業を行う除雪車に体験乗車できる。

2015/11/29

【シリーズ戦後70年】彰往考来・1945年建設省誕生 建設業法制定で産業拡大へ


 戦後復興期、建設産業界にとって最も大きな出来事が2つある。1つは、1945(昭和20)年に誕生した戦災復興院、47(昭和22)年12月末の内務省解体廃止に伴って戦災復興院と内務省国土局によって行われてきた建設行政が、48(昭和23)年1月に統合される形で建設院として発足。さらに省への格上げの形で実現した建設省誕生(同年7月)だ。もう1つは翌年5月に成立、8月から施行された建設業法制定だった。建設省誕生は本格的な建設行政の始まりを、また建設業法制定は建設業が請負業として確立されたことを意味した。明確な所管官庁の誕生と業法によって、建設産業はその後大きく拡大していく。
 写真は1961年の東京タワーとその周辺(日本民間放送連盟『民間放送十年史』1961年より)。

【建築×ICT】住空間をロボット化! 独居高齢者を見守り外部とつなぐ 東京電機大・渡邊研究室


 東京電機大学未来科学部建築学科空間・環境デザイン研究室の渡邊朗子研究室は、今後増加が予想される独居高齢者向けに住空間自体を丸ごとロボット化する研究を進めている。高齢者の自宅の各部屋に安価なセンサーを取り付け、高齢者が今どこにいるのかを感知、家族や医療関係者にネットを通じて見守り情報を送信する。両者はタブレットを通して会話が可能で、プライバシーを守りながら、きめ細かな見守りができる。渡邊准教授=写真右=は「建築とICT(情報通信技術)が融合して、高齢者の自宅自体がロボットになります」と話す。写真中央はシステムを担当した同研究室の加藤紘也さん、左はHIRO ICT研究所の渡辺透社長。

【BIM】激化するファミリ開発の動き 設備機器データの一元化「BIMライブラリー」はどうなる? 


 建築設備分野のBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)導入機運が高まる中で、下支え役のBIMベンダーも環境整備を加速しつつある。目立ってきたのは設備関連の部品データ(ファミリ)を拡充する動きだ。オートデスクは建築設備設計者向けBIMソフト『Revit MEP』の技術サポート契約者を対象に設備ファミリの無償提供を始めた。

【なにわ建築フェスタ】いっしょうけんめい、かいた! 児童画展4300点応募、1000人来場


 大阪府建築士事務所協会(佐野吉彦会長)は21、22の両日、大阪府茨木市のイオンモール茨木ジョイプラザで「なにわ建築フェスタ2015」を開いた。約1000人が来場し、キットハウス体験や工作教室、各種展示などで建築に触れた。

2015/11/28

【素材NOW】トンネルに橋に農業用水路に! インフラ長寿命化に発泡ウレタン


 「ウレタン補修のニーズが拡大している」と、アキレス開発営業部の田中弘栄主任技術員は強調する。トンネルの覆工コンクリート背面に生じた空洞を補修する発泡ウレタンの適用件数はことしに入り、9月末までに前年実績に並んだ。東京都内では陸橋の長寿命化対策に適用される事例もあり、インフラ構造物を支える素材としてウレタン活用の可能性が広がってきた。写真は豊玉陸橋の桁下に発泡ウレタンを充填している様子。

【KIU】復興の建築現場で「たくさんの発見」 福島県・広野東口ビルをふたば未来学園高校生が見学


 清水建設東北支店の社員と協力会社の有志でつくる「KIU」は20日、同社が福島県広野町のJR常磐線広野駅東口に建設している広野東口ビル(仮称)の現場で、高校生現場見学会を開いた。県立ふたば未来学園高校の社会起業部所属の生徒ら9人が、復興の最前線拠点となる「ecoBCP」導入の最先端オフィスビルの建設プロセスを興味深そうに見て回った。

【パッシブ建築】「パッシブタウン黒部モデル」の小玉祐一郎氏 最優秀論文賞に


 YKK不動産が富山県黒部市で開発を進める自然共生型プロジェクト「パッシブタウン黒部モデル」のマスタープランナーで、第1期街区の設計者でもある建築家の小玉祐一郎氏(エステック計画研究所所長)が執筆した論文が、イタリア・ボローニャで開かれたパッシブ建築の国際会議で最優秀論文賞に輝いた。画像は第1期街区完成イメージ。

【本】長谷川逸子作品集 写真とスケッチでつづる“軽やかな”建築たち


 建築家・長谷川逸子氏の1972年から2014年までの主要作品を網羅した全3巻の集大成だ。第1巻には公共建築、第2巻に民間建築とコンペ案、第3巻に集合住宅と初期住宅建築が集められ、全91作品が建物の種別ごとに編纂されている。写真とスケッチでつづる作品集は建築作品集らしくないかもしれないが、軽やかな建築を目指してきた長谷川氏らしい作品集ともいえる。

2015/11/27

【旧国立駅舎】赤い三角屋根復活! 現在のJR国立駅前に再築、文化施設に


 赤い三角屋根で親しまれた旧国立駅舎を再築へ--。東京都国立市は、「旧国立駅舎再築事業」として、設計から施工までを一括して行う事業者を公募型プロポーザルで選定する。参加申込書などを、12月2日まで受け付ける。技術提案書の提出期限は、2016年1月28日。2段階の審査を経て、同年2月25日に事業者を決定する。20年2月の完成を目指し、現在のJR国立駅前に旧駅舎を再築、情報発信や交流機能を持った文化系施設として活用する。写真は2003年頃の国立駅舎。

【土木】『魔法のカーテン』で農作物に配慮 昼夜施工の横浜環状北西線のシールドT


 横浜市は26日、横浜環状北西線のシールドトンネル発進立坑工事現場(緑区北八朔町)で報道陣向けの見学会を開いた。8月から掘削を開始し、約3カ月で深さ約23m、ダンプカー約5000台分の土を掘削した。現場付近は農地で、農作物の生育に配慮した工夫を取り入れることで昼夜施工を実現している。鉄筋コンクリート擁壁の打設作業などを経て、順調に進めば16年度末にもシールドマシンが発進する。

【埋立浚渫協会】東京湾で「うみの現場見学会」 3大学生が五輪関連施設予定地など見学


 日本埋立浚渫協会は25日、東京港で「第18回うみの現場見学会」を開いた。東京都市大学、首都大学東京、東京工業大学の学生らが、東京港内で進行中のプロジェクトや東京五輪関連施設の予定地などを船上から見学した。見学後は活発な質疑応答が行われた。写真は豊洲市場の船着き場。

【CCA】「建設IoTワーキング・グループ」発足! 真の生産性向上目指しICT技術を取り入れ


 全国の地域建設業の若手経営者らで組織する地域建設業新未来研究会(CCA)の「建設IoT(モノのインターネット)ワーキング・グループ(WG)」が発足した。ICT(情報通信技術)の検討事項をまとめるWGで、第1回会議が25日にCCA会員の中村建設(奈良市)で開かれた=写真。

【CCI茨城】体験学習の集大成! 那珂湊中学校の木造倉庫「湊ハウス」が完成


 茨城県魅力ある建設事業推進連絡会議(CCI茨城)がひたちなか市立那珂湊中学校(道口満男校長)で進めていた体験学習の集大成となる木造倉庫「湊ハウス」の完成引き渡し式が26日、関係者らが出席してとり行われた。木造倉庫は校倉(あぜくら)工法で建設され、茨城県建設業協会の青年部組織「建設未来協議会(増子秀典会長)」大宮・大子地区会が中心になって生徒とともに取り組んだ。2年生159人が監督者らの指導のもと10月1日に測量や基礎工事、同21日に組み立て工事を実施し、普段触れることのない測量機やバックホウなどの重機を駆使した。

2015/11/26

【復興特別版】社会や建築の変質が可視化した 「『3・11以後の建築』のその後」 五十嵐太郎氏×山崎亮氏


 水戸市の水戸芸術館で開催されている企画展「3・11以後の建築」にあわせ、この展覧会のゲスト・キュレーターである建築史家で東北大大学院教授の五十嵐太郎氏=写真左=とコミュニティーデザイナーでstudio-L代表の山崎亮氏=写真右=による対談「『3・11以後の建築』のその後」が23日、同館会議室で開かれた。震災によって何が引き起こされ、建築家と建築界はそれにどう立ち向かうべきか。その中で問われていることは、少子高齢化が進展し人口減少に直面する地域社会を衰退ではなく成熟へと導く意志であり、デザインの本質でもある。

【現場最前線】2跨道橋撤去と1橋の架設工事を一夜で! 新東名駒門PA移設工事


 中日本高速道路東京支社は24日夜から25日早朝にかけて、新東名高速道路駒門パーキングエリア(PA、下り線)移設工事に伴う跨道橋2橋の撤去と1橋の架設工事を行った。東名高速道路をまたいで架かるPC橋2橋を撤去し、代替として鋼製の歩道橋を架設したもので、撤去と架設を夜間に行い、翌朝には道路を供用できる状態にするため、迅速かつ正確な施工が求められた。

【九州地整】HP「いきいき現場づくり」に業務版「意見の窓口」を開設 回答は公表


 九州地方整備局は26日、同局ウェブサイトの「いきいき現場づくり」のページに、業務版の「意見の窓口」を開設する。業務履行者との円滑な意思疎通を図ることが目的で、受け付けた質問の回答は公表する。

【新潟測量協】一緒に明るい未来を創ろう! PR動画作成、新潟総合TVで11/28放送も!


 新潟県測量設計業協会(古川征夫会長)は、業界の魅力を発信するためのPR動画を作成した=写真。28日には地元放送局でテレビ放映される。
 担い手の確保・育成を推進するのが狙い。測量に携わる若手技術者や測量士を目指している生徒などのインタビューを交えながら、地図の歴史、測量の仕事と役割、最新技術、資格取得までの道程を分かりやすく紹介する。

2015/11/25

【大豊建設】現場の安全と地域の安心を! 新宿歌舞伎町の現場で「DEARProject」始動


 大豊建設は、東京・新宿歌舞伎町で進める「(仮称)Sタワープロジェクト新築工事」で、新たな地域貢献プロジェクト「DEARProject」を実施している。仮囲いや足場のデザイン、完成施設に関連するディスプレーの設置、現場周辺地域の清掃など、女性の視点による“気づき”を盛り込んだ改善活動や地域貢献活動を展開する。

【日建協】「高く」「美しく」「強い」ストローハウスを作ってみよう! 久喜東小学校で出前講座


 日本建設産業職員労働組合協議会(日建協、田中宏幸議長)は21日、埼玉県久喜市の市立久喜東小学校で、小学生向けの出前講座を開いた。3-6年生の児童12人が参加し、班ごとに簡易な設計図を作成した上で、ストローとクリップだけのストローハウスをつくり、「高さ」「美しさ」「強さ」を競い、仲間と一緒に1つのものをつくり上げる喜びや役割分担の大切さを学んだ。

【新菱冷熱】SSサイズも小さめ保護めがねも! 女性向け安全用品を充実


 新菱冷熱工業は、現場で働く女性社員向けの安全用品を導入した。夏シャツやブルゾンの作業着は男女共通のSサイズまでしかなかったが、SSサイズも製作。ヘルメットはヘッドバンド部にクッション材を取り付けるなどフィット性を向上した小さいサイズもつくった。

【ゆるキャラGP】しっくい丸(関西ペイント)が企業部門10位に躍進!


 ご当地キャラクターや企業マスコットの人気投票を行う「ゆるキャラグランプリ2015」の決戦投票イベントが21-23日、浜松市で開催された。関西ペイントからは漆喰を原材料にした多機能塗料「アレスシックイ」のイメージキャラクター「しっくい丸」がエントリーし、会場に設けられたブースで撮影会やグッズ抽選会、じゃんけん大会などのファンサービス、また決戦投票のPRを行った=写真。

【地盤特集2015】「素因」「誘因」「現象」自然災害は組み合わせと相互作用から


 日本は災害大国である。昨年8月に発生した広島県の土砂災害を始め、ことし9月の関東・東北豪雨など大雨による災害は後を絶たない。また、観光シーズンで多くの登山客が訪れていた御嶽山が突然噴火し多くの命が奪われた。今後、首都直下地震や南海トラフ巨大地震、温暖化による局地的大雨、さらに静穏期から活動期に移行する可能性がある火山噴火など、常にリスクと隣り合わせといっても過言ではない。日本の国土は脆弱であるため、ひとたび自然現象が発生すると大災害につながりかねない。迫りくる災害にどのように備えるか。素因と誘因から考える災害発生メカニズムと対策を紹介する。

2015/11/24

【新空港線「蒲蒲線」】実現へ機運醸成1 経済効果を関西大教授が解説

東京都大田区民による新空港線「蒲蒲線」整備促進区民協議会(会長・樋口幸雄大田区自治会連合会会長)が18日、同区の区民ホール・アプリコで開かれた。国会議員や都議会議員、沿線関係区の首長や議長、市民ら関係者約300人が結集し、新空港線整備の早期実現を求めた。今年度で8回目。今回は、初めて「大田区はもちろん東京圏全体からも必要となる新空港線を一日も早く実現させるため、大田区が進める新空港線整備事業を同協議会としても支援する」ことを決議した。

【四国整備局と世紀東急工業】「けんせつ小町」が大学生に技術説明

国土交通省四国地方整備局土佐国道事務所と世紀東急工業は18日、高知西バイパス(BP)の工事現場(高知県いの町)で見学会を開いた=写真。高知県立高知工科大の教授とシステム工学群3年の生徒計44人が参加し、モーターグレーダーの3次元マシンコントロール(MC技術)や、トータルステーション(TS)を用いた出来形管理などを見学した。現場では世紀東急工業の「けんせつ小町」(女性土木技術者)が、次世代を担う学生に最新の土木技術を説明した。

【首都高】車載レーザーで路線を3Dデータ化

首都高速道路会社は、エリジオン、朝日航洋との開発コンソーシアムで、道路構造物の3次元データを自動生成するシステムを開発した。システムは、走行車両に載せたレーザースキャナーで構造物の点群データを取得し、さらにCAD用データに変換する。
 同社によると「機械部品などの3次元化技術はあったが、モバイルマッピングの点群による道路構造物の3Dモデル化は世界初」だという。
 システムは、同社の管理車両に搭載し、GIS(地理情報システム)とレーザースキャナーで、道路規制することなく連続で道路構造物を記録する。路線をデータ化して、経年変化による変状検出やコンクリート構造解析への活用など、CIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)の実現を目指す。システムは、25、26日に東京ビッグサイトで開かれる「ハイウェイテクノフェア2015」に出展、デモンストレーションを行う。

建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

2015/11/23

【シリーズ戦後70年】彰往考来・成長から成熟へ 「70年の動き」年表

■戦後70年の動き
 2001年1月6日、国土交通省が発足。写真は国土交通省の看板をかける扇千景大臣(当時)。国土交通省HPより

【シリーズ戦後70年】彰往考来・成長から成熟へ [1]3つの転換点


 戦後70年という節目の年である2015年も終わりを迎えようとしている。日本にとってこの70年は、戦後復興から高度成長期、安定成長期、低成長期という3つの成長期を経て現在に至る軌跡となる。この中で戦後復興から高度成長期の需要増を背景に国民所得に対する建設業の割合は、1950(昭和25)年度の4.1%から、63(昭和38)年度には7.2%まで拡大、75(昭和50)年度には国内総生産(GDP)の1割近くを建設業が占めるまで拡大した。一方で建設産業界はこの70年間、産業規模拡大の中、さまざまな転換点に直面してきた。この転換点は建設産業にどのような影響を与え、今と今後にどうつながっていくのか。
 写真は自民党内の会議。行政の動きは今後、どうなっていくのか――。

2015/11/22

【陸上養殖】 味もOK! マダイの長期飼育に成功! キッツの「スマート養殖システム」


 バルブメーカー大手のキッツが、水産分野のコンサルティング事業に参入する。茅野工場(長野県茅野市)に設置した独自プラントでは無投薬による陸上養殖が難しいと言われるマダイの飼育期間が238日を数え、ビジネスの可能性が現実味を帯びてきた。岡田毅史事業開発部長は「養殖の素人だけに、徹底した自動化にこだわったことが成功につながった」と手応えを口にする。同社はこれまでの成果を生かし、プラント設計から機材選定、施工管理までを支援する陸上養殖事業へのトータルサービスに乗り出す。2016年度に市場参入し、年間20億円のビジネスに育てる。

【家産家消】電気を“創る×貯める”スマートハウス LIXIL住宅研と本田技研


 LIXIL住宅研究所と本田技研工業が共同開発したスマートハウス「家+X(いえプラスエックス)」が東京都葛飾区に完成した。LIXIL住宅研究所の近藤正司取締役は「2020年に一般に普及するであろう住宅を目指した」と説明する。エネルギーを家で生産、消費する「家産家消」の災害に強い次世代住宅の姿がそこにある。

【本】『施設参謀』 山下PMC川原秀仁社長の“成功する”マネジメント論


 建設産業の未来を考える上で、「マネジメント」分野への進出は避けられない。では、施主が真に求めるマネジメント業務とは何か。本書が取り扱うのは、マネジメント分野の最前線に立つ山下ピー・エム・シーの川原秀仁社長が主張するマネジメント論だ。「経営計画と施設計画の一体化」という観点から、本の題名でもある『施設参謀』という新たな職能の誕生を高らかに宣言する。

2015/11/21

【豊洲市場】開業まであと1年! 世界最先端の「安全安心」実現する設備


 東京の物流の新たな拠点となる「東京都中央卸売市場豊洲市場」。開業まで1年を切り、躯体工事は概成、設備・内装工事など施設完成に向けた作業が本格化している。世界最先端の設備を備えた、「都民の新たな台所」となる新市場に各方面から注目が集まっている。

【豊田ロードセーフティー】柔らかく衝撃の少ない樹脂製道路反射鋲 自治体の導入進む


 道路のセンターラインなどに設置されている合金製の道路反射鋲に代わる反射リング「ケーズルリング工法」が、各地の自治体などで導入事例を増やしている。樹脂製の柔らかい素材のリング内周と外周に特殊な反射体を取り付け、360度どの方向から光を照らしても反射する。開発したのは豊田ロードセーフティー(本社・東京都中央区、佐藤隆社長)で、国土交通省のNETIS(新技術情報提供システム)登録も行っている。

2015/11/20

【土木学会】技術者の思い伝える図面、資料展示 11月22日まで新宿で

土木学会(廣瀬典昭会長)は19日から22日まで、東京・新宿駅西口広場イベントコーナーで土木コレクション2015「Rivers and Bridges」を開催している。初日の19日には、会場でテープカットが行われ、廣瀬会長、土木の日実行委員長の池田豊人国土交通省官房技術審議官、田代民治土木学会次期会長、東京都土木技術支援人材育成センターの坂口淳一所長がはさみを入れ、開幕を祝った=写真。

【札幌駅前】北の暮らし支える土木技術を紹介 北海道土木技術会がパネル展

北海道土木技術会は16日から3日間、札幌駅前通地下歩行空間で「北の暮らしを支える土木」をテーマに「土木の日パネル展2015」を開催した=写真。
 道路や橋、舗装、トンネルを始め、歴史的建造物など土木関連の話題を紹介した約40枚のパネルと、10点の模型を使い、土木技術を紹介。また、土木系女子(ドボジョ)と会話ができるコーナーも設け、土木に関心がある学生や市民の相談に応じた。
 このほか、土木技術などのクイズに挑戦するクイズラリーも実施。土木学会映画コンクールで最優秀賞を受賞した作品などを上映した。

【JRTT×JR東×JR西】ベストチーム・イヤー優秀賞に北陸新幹線金沢開業チーム

ベストチーム・オブ・ザ・イヤー実行委員会は19日、東京都中央区のベルサール東京日本橋でベストチーム・オブ・ザ・イヤー2015の表彰式を開いた。北陸新幹線金沢開業チームが優秀賞を受賞した=写真。
 ベストチーム・オブ・ザ・イヤーは、その年に最もチームワークを発揮し、顕著な実績を残したビジネスやスポーツなどのチームに毎年に送られる。

2015/11/19

【DIVERSITY働きかた】工務店女性社員の感性を共有 パネル工法で会発足

LIXILの住宅向け高性能パネル「スーパーウォール(SW)」工法を扱う工務店の女性社員が中心になり、「SWブリリアント会」を発足した。13日に東京都新宿区のLIXILショールームで開かれた初会合には、全国から総勢73人の女性会員が集まった=写真。
 初代会長に選任された木村工務店(京都府京田辺市)の藤本景子さんは、自らが実践する顧客への「共感営業」を紹介し、「女性ならではの感性・感覚を生かし、自分のネットワークを大切にしながら、各社の業績を上げてもらいたい」と語った。同会は女性が中心となり、人と人をつなぎ、豊かな暮らしを創造することを理念に掲げ、定期的に情報共有を図る。初会合でも女性活躍の事例が紹介された。

【現場から】豊洲新市場の冷蔵倉庫PC免震 東亜建設工業がIR見学会

東亜建設工業は17日、東京港でアナリスト向け現場見学会を開いた。豊洲新市場内の冷蔵倉庫建設現場を視察したほか、東京港内に計画がある新旅客埠頭や海底トンネルなどの建設予定地などを船上から見学した。
 豊洲新市場の冷蔵倉庫は、ホウスイが計画している延べ約2.5万㎡の大型倉庫。プレキャスト・プレストレストコンクリートに免震構造を組み合わせる。コンクリート造の冷蔵倉庫とS造の事務所棟を一体化する計画で、構造や階高が異なる両棟の接続部は施工難易度が高い。アナリストたちは1階スラブから現場全体を見渡し、免震ピットなども目にすることができた。
 冷蔵・冷凍倉庫は同社の得意分野で、業界トップの施工実績を持つ。特にPC免震倉庫に力を入れており、冷凍技術などについても専門家を交えて独自の研究を重ねるなど、技術とノウハウの蓄積を進めている。

【日本の土木遺産Ⅱ】熊本営林局が敷設! 屋久島の安房森林軌道

九州の最南端、鹿児島県佐多岬から約70㎞南南西に位置する屋久島は、年間降水量が山岳部で約8000-1万mmに達し、年間の5-6割が雨天となる。年平均湿度75%、年平均気温19度であり、高温多湿の気候である。
 多雨多湿により光合成が不活発な環境で育つ屋久杉は、成長が遅く年輪が綿密となり樹脂を多く含み、他の杉に比べると比重が重い。その年輪の美しさから工芸品や建築装飾用材として珍重され、硬質で割裂性があるため平木(ひらき)(短冊型の薄板)に加工され、寺社仏閣などの屋根材として利用されてきた。この平木は、江戸時代には年貢の代替品として納められるなど貨幣的な価値もあった。

2015/11/18

【コンペ】「交流人口の拡大」など3テーマで旧金谷中跡地5.5ha活用案募集! 静岡県島田市 登録12/18まで


 静岡県と島田市は同市金谷富士見町の旧金谷中学校跡地約5.5haを対象にアイデアコンペを実施する。「交流人口の拡大」「賑わいの創出」「茶文化の発信」の3テーマのいずれかを切り口に、富士山静岡空港の近くという立地を生かし、民間活力を導入するプロジェクトのコンセプトや必要な施設機能などに関する提案を募集する。

【六価クロム浄化剤】再生コン砂に混ぜるだけ! 初野建材工業の「再生6出なし」


 初野建材工業(埼玉県川越市)が開発する六価クロム浄化剤「再生6出なし」は、再生コンクリート砂に数回吹きかけて混ぜるだけで人体に有害な六価クロムを浄化できる画期的な商品だ。
 六価クロムを浄化するには、さまざまな方法があるが、同社製は時間、手間、コストに優れ、他社を圧倒する。主成分がサトウキビから精製した後の残り液でできているため、人体に害がなく、環境にもやさしい。

【地下鉄博物館】先人の苦闘を見よ! 特別展「地下鉄建設の歴史展」開催、1/11まで


 東京都江戸川区にある地下鉄博物館(運営=メトロ文化財団)で、特別展「地下鉄建設の歴史展-東京の地下鉄を中心として」が、17日に開幕した。東京地下鉄が協力。東京の地下鉄建設にスポットをあて、その歴史や背景とともに、地盤との戦いでもあった地下鉄建設を、ルート決定や潜函、沈埋、シールドなどの工法の選択を含め、年表や写真パネル、当時の資料、模型などを通じて紹介している=写真。

【国交省】社会保険加入済みへの指導書誤送付 Q&Aをホームページに掲載


 社会保険加入指導書を送付した建設会社の中に、加入済みの企業が相当数含まれていた問題で、国土交通省は17日、よくある質問への回答をまとめた「Q&A」を作成し、土地・建設産業局のホームページに掲載した。

2015/11/17

【復興特別版】野田久慈道路最長トンネル着工! 摂待第1トンネル、七ッ窪トンネル貫通!


 東北地方整備局が、震災復興のリーディングプロジェクトとして整備を進めている三陸沿岸道路・野田久慈道路の一部をなす、国道45号白井地区道路工事の安全祈願祭が13日、岩手県普代村の現地で開かれた。2018年3月末の完成を目指す。施工は鹿島が担当している。写真は祈願祭で披露された伝統芸能「鵜鳥神楽」。

【くらしてミーティング】就活もWLBも! 女性土木技術者が経験から学生にアドバイス 中国地整


 中国地方整備局の女性職員で構成する「くらしてミーティング」は13日、広島市中区の広島合同庁舎2号館で土木技術者女性の会と広島大学の女子学生との「産・学・官の女性技術者意見交換会」を開いた=写真。学生に対して就活や土木分野で活躍するために必要なこと、ワークライフバランスに関することなど経験談をもとにアドバイスした。

【早稲田大学芸術学校】設計から施工まで自力で! 学生が木造パビリオンを学園祭に展示


 早稲田大学芸術学校(東京都新宿区)の在校生3人が、早大理工学部の学園祭、第62回理工展で、木造パビリオンを制作・出展した。「IN THE LOOP」と名付けられたパビリオンは、合板を使って5.5m四方の巨大なルーフを、球体で切り欠いたモチーフとなっている。7、8日の2日間にわたって中庭で公開された建築に、多くの来場者が安らぎを求めた。

【近畿地整】一番人気のカニクレーンに乗ったよ! 土木の魅力PR「ふれあい土木展」


 近畿地方整備局近畿技術事務所は13、14の両日に「ふれあい土木展2015」を開いた。大阪府枚方市の同事務所をメーン会場に、淀川区のスポット会場との2カ所で開催した。土木・建設技術、建設環境技術、災害対策技術などの実演・体験コーナーを設け、産官学の関係者らが連携して土木技術の魅力をアピールした。

2015/11/16

【パナソニック】平等院鳳翔館にLED照明400台納入 国宝の「本来の色」再現する特注品


 パナソニックのエコソリューションズ社は12日、平等院(京都府宇治市)の博物館「平等院鳳翔館」にLED(発光ダイオード)照明器具約400台を納入したと発表した。これまで設置していた照明と比べ、消費電力を約70%、ランニングコストを約82%削減した。同ミュージアムで公開されている「梵鐘」や「鳳凰像」などの国宝展示について、個別の特性に合わせたカスタムメードの商品も開発し、作品の特徴・魅力を引き出している。写真は国宝「梵鐘」について説明する木下史青室長(右)と神居文彰平等院住職。