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建設工事の動きDigital

建設専門紙が本気でつくった工事データベース

2012/11/30

【電気自動車】西日本高速がPA/SAに急速充電設備22基


 西日本高速道路会社は電気自動車(EV)向けの急速充電設備を、高速道路のパーキングエリア(PA)やサービスエリア(SA)に整備する。2011年に計5カ所(7基)を設けて利用実証調査を進めてきたが、名神高速道路などに新たに22基を設置。当面は無料で提供する。事業費は約3億5000万円。高速道路関連社会貢献協議会の支援を受けて整備する。第2弾として岡山から福岡の区間などでの設置も検討している。

【計画】ヨークベニマル・タカラレーベンに決まる TXつくば駅近くの用地

事業予定地
都市再生機構首都圏ニュータウン本部は29日、茨城県つくば市のつくばエクスプレス・つくば駅近くにある企業向け施設用地約2.8haを取得または賃借する事業者公募で入札し、ヨークベニマル・タカラレーベンに決めた。取得を希望しており、落札額は50億9871万7284円。同社を含め3者が応札した。事前公表した1㎡当たりの譲渡単価は15万1000円、月額賃料単価は395円だった。

【けんちくのチカラ】フォークシンガー細坪基佳氏と九段会館

九段会館のホール
「感動の波動のようなものを受け続けている場所だと思います」。元フォークデュオ・ふきのとうのボーカルで、現在ソロのフォークシンガー、細坪基佳さんは、音楽ホールや劇場などの空間をそう考える。「コンサートや演劇に足を運ぶ人で、いやなエネルギーを持ってくる人はそういません。ですからホールや劇場は、幸せや優しさなど感動のエネルギーで包まれる『箱』です」。デビュー38年、今でも全国で精力的にコンサートを続ける細坪さんが「おじいさんのよう」と慕うホールが東京の「九段会館」だ。昭和初期の建物で、その古さとどっしりした構えに惹かれたと言う。

2012/11/29

【計画】滑走路跡地がメガソーラーに! オリックス、九電工が枕崎で具体化

完成予想
オリックスと九電工は、2011年に結んだ戦略的パートナーの協業に基づき、九州でメガソーラー(大規模太陽光発電)の共同事業を展開する。鹿児島県枕崎市で日本初の空港跡地に設置するプロジェクトを含め同県内で3カ所、福岡県内で1カ所の計4カ所が具体化している。枕崎空港は11年度までの歳出超過累積額が8億3500万円のため、12年度末に廃止してメガソーラー事業者に貸すことが、9月の市議会で決まった。

【復興版】福島~相馬の霊山道路が起工 東北地方整備局

現地で行われた起工式
東北地方整備局が復興支援道路の一環として整備する、国道115号相馬福島道路の「霊山道路」の起工式が27日、福島県伊達市の現地で開かれた。福島市と沿岸部の相馬市を結ぶ相馬福島道路は計画総延長が約45㎞。今回着工した霊山道路は、伊達市霊山町石田から同町下小国に至る長さ約11㎞で、区間内には七ツ窪トンネルなどトンネル7カ所と、月舘高架橋など8カ所の橋梁などが整備される。

【計画】「大名古屋ビルヂング」名前の継承を決定 三菱地所

新しい大名古屋ビルヂジング
三菱地所は28日、名古屋駅前で進めている「大名古屋ビル・ロイヤルパークイン名古屋建替計画」の概要を公表した。新ビルの名称は、地元で長く親しまれてきた旧ビル名称「大名古屋ビルヂング」を継承。現在進めている旧ビルの解体終了後、2013年5月に新築工事に着手、15年10月の竣工を目指す。三菱地所設計が設計・監理を担当。清水建設が施工する。

2012/11/28

【リニア】建設業の27.6%が「大いに期待」と答える 中津川市の企業調査


 岐阜県中津川市は、市民や市内事業所を対象に実施したリニアを生かしたまちづくりに向けたアンケートの結果(速報値)をまとめた。企業アンケートでは、同市内にリニア駅と車両基地ができることの期待度を尋ねたところ、「大いに期待している」(21.0%)と「期待している」(33.2%)と答えた企業が53.2%と半数を超えた。業種別にみると「大いに期待している」は、建設業が27.6%で最多だった。

【学習まんが】小学校・図書館に2.7万冊を寄贈 道路舗装会社のNIPPO

NIPPOが制作に全面協力した学習まんが『道づくりのひみつ』が、全国の小学校で長く愛用されている「学研まんがでよくわかるシリーズ」の77作目として発行された。道路の役割や仕事の内容、舗装技術などを網羅的に分かりやすく紹介。道路舗装業界、さらには建設業界全体の将来を見据えた次世代へのアプローチだ。このシリーズは、食品や運輸、情報など各業界を代表するトップ企業が既刊しているが、建設会社が協賛するのは初めて。同社では6月に、「ブランド力向上委員会」を設置。ホームページ(HP)に新サイトも開設するなど外部への情報発信を強化している。

【新技術】CO2地下貯留 苫小牧で観測井工事始まる

苫小牧で始まった造成工事
日本CCS調査(本社・東京都千代田区、石井正一社長)は、北海道苫小牧真砂町で、CO2の回収・貯留(CCS)のための観測井工事を始めた。既に敷地造成工事に着手しており、2013年1月から本格的な掘削工事を始める。これは経済産業省から受託したCCSの大規模実証試験の一環。

2012/11/27

【女性社員】能力発掘して次世代リーダーに 大成建設

 
 大成建設は、女性社員の能力開発の一環として「次世代リーダー育成研修」を実施した=写真。入社8年目までの総合職・専任職の26人が参加し、組織の中でリーダーとして働くための要件を学んだ。

【ユビキタス】新宿で「街角情報ステーション」運用実験 YRPユビキタス研

ステーションを説明する坂村教授
横須賀テレコムリサーチパークYRPユビキタス・ネットワーキング研究所(所長・坂村健東大大学院教授)とユーシーテクノロジなどは、東京・新宿駅西口の小田急ハルク前(カリヨン橋)に『街角情報ステーション』を設置=写真。21日から30日にかけて運用実験を進めている。現段階では設置費用や事業主体に課題を残すものの、災害時に通信インフラが途絶した状況でも被災者に災害状況や避難誘導につながる情報提供を行うことができるため、防災面における有用性は高い。運用実験を契機に将来的な実用化にも期待がかかる。

【上棟】285年ぶり慶徳寺本堂建て替え 来夏完成へ

棟打之儀
慶徳寺(群馬県邑楽町)の本堂建て替え工事に伴う上棟式が、多くの参列者を迎え、現地で行われた。設計・監理は大森一級建築士事務所(栃木県小山市)が担当。清水建設の施工で2013年8月の完成を予定している。

2012/11/26

【現場最前線】新潟駅で1200人動員した鉄道切替工事 JR新潟駅連立事業

新潟駅で行われた1200人規模の切替作業
東日本旅客鉄道(JR東日本)は、新潟市が事業主体となる新潟駅付近連続立体交差事業の高架橋本体工事の実施に向け、第3回仮線切替(上沼垂~新潟)工事を実施した=写真。今回の線路切替は、首都圏を除くJR東日本エリアにおいては最大級の規模となるもので、JR、施工会社を合わせて総勢約1200人を動員し、仮C線(信越下り線)と今回新設した仮電留線に接続する5カ所で線路を切り替え、駅部の高架化に必要な用地を創出した。

【土木遺産】山生橋梁が選ばれJR千葉に認定書 土木学会

「山生(やもめ)橋梁
土木学会の2012年度選奨土木遺産に選定された「山生(やもめ)橋梁」(=写真、千葉県鴨川市)の認定書授与式が22日、同施設を管理する東日本旅客鉄道(JR東日本)千葉支社で開かれた。千葉県内の土木遺産は9件目。大正時代に完成した施設や鉄道施設では県内初の認定となる。

【名称決定】「東京スクエアガーデン」に 東京建物ら京橋3-1プロジェクト

プロジェクトマネジメント業務を担う東京建物と、開発事業主となる京橋開発特定目的会社、第一生命保険、片倉工業、清水地所、京橋三丁目特定目的会社、ジェイアンドエス保険サービスの6者は、東京都中央区京橋3丁目で建設を進めている複合ビル「(仮称)京橋3-1プロジェクト」の名称を『東京スクエアガーデン』に決定した。

2012/11/25

【建設論評】設計事務所に広がる1円入札の不可思議

東京都で1円入札が起きている
1円入札が行われていることが報じられている。公告した入札に、1円で応札した業者が落札したのである。報じられた1円入札案件は、公営住宅の基本設計だった。公告に応じた数十社の設計事務所を審査し、条件不備のものを失格させた後、残った事務所の中から10社を指名して、見積もりを徴集したところ最低価格が1円だった。最低制限価格の規定がなかったので、1円の事務所に決定したという次第である。

【素材now!】復権するか?コンクリート舗装 養生期間は1日以内

見直されるか、コンクリート舗装
1950年代に道路舗装の6割を占めていた「コンクリート舗装」。自動車の乗り心地にまさるアスファルト舗装に押され、いまや全体の5%にまで低下した。セメント協会副会長の福田修二太平洋セメント社長は「イニシャルコストではなく、トータルコストで判断すれば、コンクリート舗装の優位性がはっきりする。補修技術も確立され、自動車の燃費低減も実現するだけに、業界として積極的にPRしていく」と訴える。

2012/11/24

【モノニュース】日本ペイントが「臭いが少なく街でも使える水性防食塗料」

実際に塗布してもにおいが少ない
日本ペイントが8月から販売を始めた鉄構造物向けの水性防食塗料。業界で初めて下塗りから上塗りまでの全工程で水性化に成功した。VOC(揮発性有機化合物)の排出量を従来品に比べて9割削減、人通りの多い場所や街中でも施工しやすくした。

【連載・GSAのBIMマネジメント(最終回)】BIMには“見える化"する力

National BIM スタンダードの構成図
BIMは、これまでの建設業界の仕組みに変革を求めるテクノロジーである。BIMには3Dによる設計内容の可視化、建築と設備の干渉チェック、コスト検証、コラボレーション向上、フロントローディング(業務前倒し)、ファストトラック(作業工程の迅速化)などのさまざまな効果があるが、旧来の制度のまま導入しようとするとたちまち限界にぶつかる。「協力体制が不明瞭」「コストが不透明」「基準・ルールが未整備」の3つの壁である。

2012/11/23

【現場最前線!】たった4夜で架設! JR成東駅こ線橋工事

クレーンで吊られた跨線橋
総武本線成東駅(千葉県山武市)のバリアフリー化などを目的とする乗換こ線橋とエレベーターの新設工事で、大型の650tクレーンを使用して鋼構造物を据え付ける架設工事が完了した。施工する東鉄工業は、10月中旬の4夜で駅前の仮設作業ヤードに地組みした橋脚、主桁、階段、エレベーターを順次、線路閉鎖工事で架設した。

【連載・GSAのBIMマネジメント(9)】建築の構成要素に分類ルール

15のコード体系を提供するOmniClass
設計・施工段階で作成したBIMモデルが、建物のライフサイクル全体を通して使えるようにするには、どのように属性情報を入力すればいいのであろうか。その手助けとなるものがOmniClassであり、COBieである。

2012/11/22

【復興】重量鉄骨ラーメンの「動かせる建築」 サトコウのSSUT工法

建設中の釜石復興ビル
重量鉄骨ラーメン構造のユニット工法、「SSUT(サット)工法」のサトコウ(本社・新潟県上越市、佐藤憲二社長)は、オリックスが岩手、宮城両県の沿岸部で建設を計画している複数の宿泊施設の設計施工を受注、1棟目となる釜石復興ビルを完成させた。本設でありながら移築や解体が容易なため、スピーディーな土地活用が求められる首都圏で引き合いが高まっていた同工法だが、資材・労務の不足問題を抱えながら早期供用が至上命題となっている被災地の復興需要にも即応できる技術として注目を集めている。

【みんなの家】「陸前高田のみんなの家」が完成

餅まきで完成を祝った
建築家・伊東豊雄氏が提案し、乾久美子、藤本壮介、平田晃久の若手建築家3氏が設計を手掛けた『陸前高田のみんなの家』が完成し、18日に竣工式を開いた。東日本大震災の被災者が集い・憩い・安らげる場として、地域や住民をつなげる役割を担う。

【建築】安藤忠雄設計の新三河田原駅舎が4月着工 田原市・豊橋鉄道

新三河田原駅の完成イメージ(豊橋鉄道提供)
愛知県田原市と豊橋鉄道(同県豊橋市、伊藤優社長)は、移築する同渥美線三河田原駅(田原市田原町)の新駅舎の概要を公表した。設計は安藤忠雄建築研究所(大阪市)が担当。規模はS造2階建て延べ446㎡で、現駅舎の約2倍の広さとなる見通し。駅舎の半分程度を多目的スペースとして活用し、観光などの情報発信のほか、市民交流の拠点とする。

2012/11/21

【BIM現場最前線】現場で検証するBIM効果! 新宿労働総合庁舎

現在の現場
国土交通省官庁営繕部がBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)導入の試行プロジェクトに指定した「新宿労働総合庁舎」。建築の施工を担当する東洋建設の松本大石所長は「現場目線からBIM活用の有効性を検証したい」と意気込みを語る。現場では地下工事が間もなく完了し、年内には地上躯体のコンクリート打設が始まる。既に設備工事の施工図データを取り込み、基準階の干渉チェックを行っており、「通常の現場運営より前倒しで物事が進む」とBIMの手応えをつかんでいる。

【展示会】建築学会が25日までアーキニアリング・デザイン展


 日本建築学会(和田章会長)の「アーキニアリング・デザイン(AND)展2012」が、東京都港区の建築会館・建築博物館ギャラリーとイベント広場で開かれている=写真。AND展作品24点、学生サマーセミナー作品3点、コンテスト優秀作品9点を展示し、イメージとテクノロジー、あるいはアーキテクチャーとエンジニアリング・デザインが融合・触発・統合する世界を、楽しく、分かりやすく、興味深く堪能できる展示会となっている。

【建築】木造建築のすばらしさ! Let's Timberize! 福岡で展示会

すでに行われたシンポジウム
展覧会「Let's Timberize! in九州」(同実行委員会主催)が福岡市のアイランドシティ中央公園ぐりんぐりんで、25日まで開かれている。ティンバライズ建築展のほか、シンポジウムや、木工ワークショップなどを実施し、建築などでの木の新しい可能性が提案されている。

2012/11/20

【計画】東京ビッグサイトの拡張を本格検討! 東京都産業労働局が予算化

拡張計画が本格検討に入ったビッグサイト(写真:Mario)
MICE(研修・視察・会議・展示室)機能の充実や国際競争力の強化を背景に、東京国際展示場(東京ビッグサイト)の拡張計画が本格検討の段階に入る。所管する東京都産業労働局は、2013年度予算要求に同施設の拡張に向けた調査費を計上。需要調査など、調査業務を外部委託して計画の具体化に向けた検討を進める考えだ。拡張施設は、東京が招致を目指す20年夏季五輪でメディアセンターとして活用する構想もある。

【建築】イトーキが新しいオフィス提案センター「SYNQA」開設へ

イトーキは26日、東京・京橋の相互館110タワーに東京イノベーションセンター「SYNQA(シンカ)」を開設する。最新鋭のICT(情報通信技術)機器を完備し、ビルオーナーや企業に対し、FM(ファシリティ・マネジメント)による新しいオフィスのあり方や働き方を提案する「共創の場」として位置付ける。19日に現地でオープニングセレモニーを開いた=写真。

【女子会】「設備女子会」発足! 建築設備技術者協が新たな試みに期待

“建築設備士の日"の11月18日に「設備女子会(設女会)」が発足した。女性設備技術者の情報交換・情報発信の場を設けることで、より一層の社会貢献を展開していこうと、建築設備技術者協会(JABMEE、川瀬貴晴会長)が設置した。

2012/11/19

【連載・GSAのBIMマネジメント(8)】望む時に望む場所で即座に

FMとBIMを結びつけるEcoDomus
建物オーナーがBIMに期待するのは、3Dによる設計内容の可視化もあろうが、ファシリティマネジメントをBIMでどのように効率化できるかが最も大きい関心事であろう。建物が企画されてから解体処分されるまで必要とされるライフサイクルコストのうち、施設整備のコストは氷山の一角で、大部分は維持管理や運用に費やされる。

【プロポーザル】洲本市新庁舎設計 参加表明は11月30日まで

現在の洲本市庁舎
兵庫県洲本市は、新庁舎建設事業の基本・実施設計業務を委託する企画提案競技を実施する。参加表明書を30日まで総務部総務課総務係で受け付ける。技術提案書の提出は12月28日まで。2013年1月中旬に1次審査の通過者数者を選定し、プレゼンテーション審査を経て同下旬に特定する。

【新国立競技場】実施設計でデザインビルド採用も 工期、コスト縮減へ

選考結果後の会見
日本建設業連合会が新国立競技場の整備に当たって要望した「デザインビルド(DB)」方式の採用を発注主体の日本スポーツ振興センターが選択肢の一つに入れていることが分かった。文部科学省が2013年度予算に基本設計費のみを概算要求しているため、日建連が求めた基本設計からの設計・施工一括は予算的な制約から困難だが、実施設計以降の発注については、完成までのスケジュールがタイトなことや、コストの縮減などが求められていることもあり、今後メニューの一つとして検討を進める考えだ。

2012/11/18

【JIA】「共に超える」が今回のテーマ 11月29日から横浜で大会

会場となる神奈川県民ホール(写真:妖精書士)
日本建築家協会(JIA、芦原太郎会長)は11月29日から12月1日までの3日間、横浜市で設立25周年記念・JIA建築家大会を開く。「共に超える」をテーマに、社会のあるべき姿を建築家だけでなく市民とともに考え、議論する場となる。建築やまち、環境にかかわる講演・シンポジウムを中心に、展示、公開審査などが行われる。

2012/11/17

【続報!】最優秀のザハ案・躍動感ある流線型が評価 新国立競技場国際コンペ審査講評

ザハ案
日本スポーツ振興センターが実施した新国立競技場の基本構想国際デザイン・コンクールで審査委員長を務めた安藤忠雄氏は、最優秀賞のザハ・ハディド アーキテクト(英国、代表者・ザハ・ハディド氏)の案について、「スポーツに一番重要な躍動感を思わせる流線形のデザインが斬新」と絶賛。シンボリックな形態だが、構造と内部の空間表現に見事な一致があり、都市空間とのつながりにおいても、シンプルで力強いアイデアが示されていると評価した。

【建設論評】『黒部の太陽』に思う

今も電力を供給する黒部ダム
近年、木本正次著『黒部の太陽』の新装版が新潮社から発行され、全国各地で映画も上映されている。もともと同書はノンフィクション・シリーズ「日本人の記録」の一つとして、1964年5月27日から同年9月19日まで116回にわたって毎日新聞夕刊に連載され、この年の11月に単行本として同新聞社より刊行された記録小説である。その後、講談社や新潮社からも版を重ねて出版され、今日にいたっているロングセラーの一つである。

2012/11/16

【再開発】丸の内で富士ビル、東京會舘、東商ビルの3棟が一体建替え

建て替えの決まった富士ビル
三菱地所は、丸の内再構築第2ステージ第5弾プロジェクトとして、東京・丸の内に同社が所有する「富士ビル」と「東京會舘ビル」「東京商工会議所ビル」3棟を東京會舘と東京商工会議所と一体的に建て替え、共同ビルを開発することを決めた。今後は区や東京都都市整備局、東日本旅客鉄道などで構成する「大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり懇談会」による「大手町・丸の内・有楽町地区まちづくりガイドライン」などに沿って、施設規模などの詳細を詰める。

【無料】建築士講座が無料! 日建学院新宿校が移転キャンペーン

日建学院新宿校は、移転に伴う記念キャンペーンとして、1級建築士学科本科講座(49万円相当)、2級建築士学科本科講座(38万円相当)、宅建スーパー本科講座(25万円相当)の受講をそれぞれ3人に無料プレゼントする。

2012/11/15

【速報!】 最優秀はザハ、優秀賞はコックス・新国立競技場国際コンペ

最優秀賞となったザハ案
日本スポーツ振興センター(河野一郎理事長)は15日、新国立競技場基本構想国際デザイン・コンクールの最優秀賞として、ザハ・ハディド アーキテクト(英国、代表者・ザハ・ハディド)を選定したと発表した。優秀賞は、コックス・アーキテクチャーピーティーワイ エルティディ(オーストラリア、代表者・アラステル・レイ・リチャードソン)、入選がSANAA事務所+日建設計(日本、代表者・妹島和世)。最終審査で選考済みの候補作品を同日に将来構想の検討を進めてきた有識者会議(委員長・佐藤禎一国際医療福祉大大学院教授)に諮って正式決定した。

【BIM】データ連携の課題が浮き彫りに! 設計事務所のBIM導入状況を当紙が調査

事務所規模ごとのBIMへの取り組み状況

建築生産システムの効率化に向けてBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)に注目が集まっている。建築設計事務所の多くはBIMがこれから重要なツールになるという認識を持っているが、中小規模事務所では導入例が少なく、日刊建設通信新聞社が設計事務所を対象に実施したアンケートでは、事務所規模によってBIMへの取り組みに差が広がっていることが分かった。特に、導入コストや人材不足が、小規模事務所にとっての不安材料となっている。また、事務所の規模を問わず、データ連携を課題に挙げる事務所が多い傾向も見られた。

【山嵜一也の書を読み海を渡れ(20)】不便利な生活することの利点

ロンドンの通勤電車内
帰宅途中の通勤電車で在留邦人をよく見かける。英国で生活するアジア人として表情は似てくるものの、日系の新聞や文庫本を読んでいるので見分けられる。違う言語環境で揉まれた1日の疲れも母国語のシャワーを浴びればリフレッシュできる。手の隙間から見える書籍のタイトルになんとなく目が行く。「日本を離れるとそういう本を読みたくなりますよね。お疲れさまです」。心の中で呟く。

【建築】旧大阪新歌舞伎座の補強・改修を要望 建築学会近畿

村野藤吾が設計を手掛けた大阪新歌舞伎座
日本建築学会近畿支部(横田隆司支部長)は12日、旧大阪新歌舞伎座(大阪市中央区)の建物保存を求める要望書を、所有者であるベルコに提出した。補強や改修によって長寿命化を図り、建築資源として有効活用することを求めている。

2012/11/14

【モノニュース】LEDで話せるトランシーバーを発売へ! トンネルでも通話可能

アウトスタンディングテクノロジー(本社・東京都中央区、村山文孝社長)は、携帯型可視光トランシーバーを開発した。2013年度に市場投入する。電波のかわりにLED(発光ダイオード)の光を使用することで、電波の通信が困難なトンネル内などでの通信が可能になる。

【放射線】車載型シートで重機操縦者の被ばく量を半減 三菱重工、大林組

三菱重工業と大林組は、放射線環境下で産業用車両操縦者の被ばく量を抑制する「放射線シールドシート」を共同開発した。三菱重工が特殊車両の開発・製造で培った放射線遮蔽(しゃへい)技術と大林組の除染作業ノウハウを生かした車載型遮蔽シート(座席)で、車両に組み付けて、よろいのようにまとうことで放射線を遮蔽する。遮蔽率は50%を目標に開発し、油圧ショベルなど重機を使った除染作業やがれき撤去、廃棄物運搬作業などの簡便な安全確保ツールとして、12月中旬に
三菱重工から発売する。

【再開発】名称決定! 『COCOLAS大津』 大津駅西地区再開発ビル

現時点での完成予想(HPから)
大津駅西地区市街地再開発組合(大津市)が建設を進めている同地区第一種市街地再開発事業のビル名称が、『COCOLAS(ココラス)大津』に決定した。一般公募し、応募総数約2,000通の中から選定した。

2012/11/13

【建築!】隈研吾の反復継手構造建築 国連大学にやぐらと茶室

国連大学に設置されたやぐら
国連大学文化協会は、東京都渋谷区の同大学前で世界のお茶をテーマにしたイベント「WISDOM TEA HOUSE」を開いた。建築家・隈研吾氏の設計による伝統技術を使った木のやぐらや茶室が設置され、お茶の文化と建築技術の融合による「英知の空間」が生まれた。やぐらは汎用性の木材を使いながら、コンピューターによる加工技術を活用し、複雑に見える構造体を短期間で実現した。

【小布施】東京理科大+コロンビア大スタジオXが最優秀 小布施まちづくり大学

東京理科大学+コロンビア大学スタジオXが最優秀賞に選ばれた
東京理科大学・小布施まちづくり研究所(所長・川向正人東京理科大学教授)は11日、8大学7チームが小布施のまちづくり案を競う「小布施まちづくり大学ワークショップ」(日刊建設通信新聞社後援)を長野県小布施町の北斎ホールで開いた=写真。参加建築家の投票で、東京理科大学+コロンビア大学スタジオXが最優秀賞、大阪市立大学が優秀賞に選ばれた。

【コンテナ建築】40フィートコンテナ使い314室のホテルを4ヵ月で完成

40フィートコンテナをモジュールに採用
復興事業従事者や全国各地から訪れるボランティアなどを対象とした中長期滞在型宿泊施設として、コンテナユニットを活用したホテルが宮城県名取市に開業し、注目されている。『バリュー・ザ・ホテル名取』がそれ。中国製の40フィートコンテナをモジュールに採用することで、ひっ迫する被災地での資材・労務不足の影響を回避しつつ、着工からわずか4カ月という短工期で314室を有するホテルを完成させた。設計を担当した高階澄人建築事務所(東京都渋谷区)の高階澄人所長に話を聞いた。

2012/11/12

【建築特集】館林に新たなシンボル 日清製粉グループの「製粉ミュージアム」

館林の新たなシンボル「製粉ミュージアム」
1900年に館林製粉として創業以来、今年112周年を迎える日清製粉グループ本社が、発祥の地・群馬県館林市(東武伊勢崎線・館林駅西口の隣接地)に建設を進めていた「製粉ミュージアム」が12日、オープンする。同社の歴史と伝統を語り継ぐ本館を免震リニューアルするとともに、製粉に関するさまざまな情報発信・体験機能を担う新館を増築し、気軽に憩える場として周辺の緑地環境を拡大整備するなど、ホスピタリティ機能を充実させている。設計・施工を担当した清水建設は、歴史といま、未来を繋ぐ日清製粉グループ本社のものづくりスピリットあふれる、高品質な建物を造り込んだ。

【開発】赤坂プリンス跡地は鹿島JV、西武JVで年明け着工

取り壊し前の赤坂プリンス 写真:Wiiii
西武ホールディングス(HD)は、東京都千代田区の旧グランドプリンスホテル赤坂跡地を開発する「(仮称)紀尾井町計画」を事業決定した。子会社の西武プロパティーズが、東京都指定有形文化財・旧李王家東京邸(旧グランドプリンスホテル赤坂旧館)を保存しつつ、地下2階地上36階建てのオフィス・ホテル棟と、24階建ての住宅棟の2棟総延べ約22万7200㎡規模の複合施設を建設する。オフィス・ホテル棟は鹿島・鉄建・熊谷組JV、住宅棟は西武建設・大林組・前田建設工業JVの施工で2013年1月以降に着工、14年5月の完成を目指す。設計・監理は日建設計。外装デザインはコーン・ペダーセン・フォックス(米国)が担当。総事業費は約980億円を見込む。