2011/11/08

日比谷図書文化館がリニューアルオープン/東京都千代田区

 東京都千代田区は4日、改修工事を進めていた日比谷図書文化館をリニューアルオープンした。2009年に都から同区に移管された日比谷図書館を改修して三角形のプランの建物とし、日比谷公園を眺めることができる閲覧スペースなどを設けたことが特徴だ。図書館機能のほか展示、文化・交流機能からなる総合的な知の拠点を目指す。
 同館の規模はRC造地下1階地上4階建て延べ約9660㎡。地下1階に207席の「日比谷コンベンションホール」、本を持ち込めるレストラン、1階に常設、特別展示室、2、3階に図書閲覧スペース、4階に32席の有料開放席のある特別研究室、定員60人の小ホールを設けた。
 明治、大正時代に活躍した内田嘉吉氏の蔵書を収蔵した4階の特別研究室では、同時代の書斎をイメージした色調とし、約2万冊の書籍を誰もが気軽に手に取れるように本棚の高さを約220cmにおさえるなどの工夫を施している。
 この日、オープンに先立ち行われた開館式で若林尚夫館長は「約2年半のリニューアルの間、区民から寄せられた開館への期待に応えられるようにスタッフ一同全力を挙げて頑張りたい」とあいさつした=写真。指定管理者のシェアードビジョンの菅谷彰社長は「建物が三角形であるため、耐震ブレースに遮られないように周辺の景色を眺められるサイド空間を確保するのに苦労した」と話していた。
 改修設計は、保坂陽一郎建築研究所、施工は大林組・久保工JVが担当した。
 指定管理者は、小学館集英社プロダクション、大日本印刷、図書館流通センター、大星ビル管理、シェアード・ビジョンで構成する日比谷ルネッサンスグループ。
 所在地は日比谷公園1-4。

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