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建設工事の動きDigital

建設専門紙が本気でつくった工事データベース

2012/06/30

横浜の住宅展示場でスマートセルプロジェクト 12月にモデルハウス完成


説明会で使われた模型

 横浜スマートコミュニティ(代表・有馬仁志dSPACE社長)は、横浜市内で「スマートセルプロジェクト」の説明会を開いた=写真。2011年6月に発表した「スマートコミュニティ構想」の実現に向け、市内の住宅展示場にモデルハウスを建設。施設はメーン展示棟、創エネ櫓(やぐら)、そら豆インスタレーションで構成し、12月の完成後は同コミュニティーのコンセプトを国内外に発信するとともに、参加企業の展示や実証の場としていく。

BIMを使って入居者説明 中部整備局が静岡・新設庁舎の設計で初実施


入居官庁への説明で使われたBIMモデル

 中部地方整備局営繕部と静岡営繕事務所は21日、同局として初めて、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を活用して、庁舎新設の設計プランを入居予定官庁に説明した。同局がBIMを試行している「静岡地方法務局藤枝出張所」(静岡県藤枝市)がそれ。国土交通省官房官庁営繕部が検証を進めているBIM導入プロジェクト3件のうちの1件で、設計業務での活用となる。既に東京都内の案件で設計内容の可視化などのBIM活用メリットが確認されているが、地方の案件で中堅・小規模事務所が設計を担当した場合にも同様の効果が無理なく発揮されるかどうかが焦点となっている。

2012/06/29

女性社員比率20%めざす! パシフィックコンサルタンツが新方針

 パシフィックコンサルタンツは、女性社員の活用を拡大する。長谷川伸一社長は「女性社員の比率を現在の9・9%から20%くらいに増やしたい」と目標を明示、「昨年、初の女性部長が誕生した。近い将来、女性の取締役も誕生させたい」と述べた。26日に社内で開いた講演会で明らかにした=写真。

震災後の住まいとは? 仙台でSAU+がディスカッション

 建築家ユニット『SAU+(エスエーユープラス)』は21日から24日までの4日間にわたり、仙台市青葉区のせんだいメディアテークで建築作品展2012「東北の住宅が変わる」を開いた。23日には「震災後の住まいについて考える」をテーマとするパネルディスカッションを行い、今後の住まいのあり方などを論じ合った=写真。

磯崎新アトリエの「奈義町現代美術館」と笙奏者の宮田まゆみさん

「奈義町現代美術館」の『月』の展示室
 雅楽の管楽器の一つ、「笙(しょう)」の奏者として活躍する宮田まゆみさんは、天空と共振するような音色を国際的に広めた第一人者だ。笙奏者として活動を始めてから約30年になる。国内外の音楽ホールはもちろん、美術館、教会、屋外の工場廃虚などさまざまな場所に出かけては、多くの人の心をとらえてきた。3組のアーティストの作品を半永久的に展示している岡山県の「奈義町現代美術館」(設計は磯崎新氏)では、1994年のオープニングで演奏し、「ここの住人になってずっと演奏していたい」と思うほど、笙と相性のいい「回音壁」のような空間と出会った。

2012/06/28

木造で大型商業施設をつくる! 竹中工務店の耐火集成材「燃エンウッド」

木造でつくる商業施設「サウスウッド」
 竹中工務店は、カラマツの集成材にモルタル層を組み込んだ耐火集成部材「燃(も)エンウッド」を大型商業施設に適用する。横浜都市みらい(横浜市)が横浜市に計画している商業施設「サウスウッド」の建設工事に7月から着手する予定だ。耐火木造による大型商業施設は国内初で、1時間の耐火性能を持ち、9mのロングスパンを実現する。今後、オフィスビルなども含め、耐火木造建築を提案していく。

最優秀に立命館大大学院チームの「ふさふさの森」 建築学会の子どものまち・いえコンペ

 日本建築学会の子ども教育事業委員会は、東京都港区の建築会館で、学生を対象にした「第2回子どものまち・いえワークショップ提案コンペ」の発表会と公開審査会を開いた。最優秀企画には、立命館大大学院チームの「ふさふさの森」が選ばれた。同作品は実際にワークショップを実施する。

岐阜・岐南町新庁舎コンペを振り返る kwhgアーキテクツ川原田康子、比嘉武彦氏にインタビュー

最優秀に選ばれたkwhgの提案
 岐阜県岐南町の「新庁舎等設計者選定設計競技」でkwhgアーキテクツ(東京都杉並区)の提案が最優秀に選ばれた。日本建築家協会(JIA)が支援し、登録建築家や専攻建築士での応募も可能ということでも注目されたコンペだ。kwhgアーキテクツは、2011年竣工の図書館、青少年・生涯学習・市民活動支援の複合施設「武蔵野プレイス」(東京都武蔵野市)の実績で参加。独立前に所属していた長谷川逸子・建築計画工房でも多くの公共建築に携わった経験から、「庁舎建築のあり方は変わっていくべきだと考えていた」と語る川原田康子、比嘉武彦両代表にインタビューした。

2012/06/27

専門工事会社のBIM認知度は半数 日建連が調査結果を公表


専門工事会社のBIM取り組み状況
日本建設業連合会の生産性委員会IT推進部会BIM専門部会(福士正洋主査)は25日、専門工事会社におけるBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)活用実態調査の報告書をまとめた。専門工事会社1033社1134人のうち約5割がBIMを認知していた。ただ、取り組んでいたり、準備・情報収集している企業は2割にとどまっている。普及拡大には「実際の活用事例を紹介し、成果・メリットを周知することが重要だ」(曽根巨充アンケートWGリーダー)としている。

「大阪まちなみ賞」 7月1日から作品募集


同賞のホームページ

 大阪府と大阪市、大阪府建築士会などは「大阪都市景観建築賞(大阪まちなみ賞)」の推薦作品を7月1日から同31日まで、事務局の同士会で受け付ける。

日本でのBIM普及は? オートデスク ロブ・マルキンさんに聞く


欧米を中心にBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の普及が進む中で「日本は世界の中でも2、3番目に大きな市場」と強調するのは、オートデスクのアジアパシフィックセールスディレクターを務めるロブ・マルキン氏。月の約半分を日本で過ごす。

2012/06/26

槇事務所の設計した町田市新庁舎が落成


東京都町田市が2009年度から建設を進めていた新庁舎=写真=の関連工事がすべて完了し、23日に落成記念式典と市民見学会を開いた。この日は約8700人もの市民が訪れ、市民協働のシンボル施設誕生を祝った。7月17日に全面開庁する。

基本設計費「1円」で委託 東京都発注の辰巳一丁目団地1期


都は低価格受注に近く対応策

東京都都市整備局が発注する都営住宅の基本設計で、またも著しい低価格受注が発生した。25日に同局東部住宅建設事務所が見積もり合わせした都営辰巳一丁目団地(第1期)基本設計は、委託金額が『1円』。昨年度も数件発生した1円や1000円といった異例の低価格受注が今年度に入っても歯止めがかからない状況だ。同局はこの結果を重く受け止めており、近く今後の対応策を打ち出す構えだ。

「どぼじょ(土木系女子)!?」 土木学会の土木技術者女性の会が未来フォーラム


フォーラムでは、シンボルロゴを描いた南部さんの表彰式も行った

 女性土木エンジニアが中心になり活動してきた土木技術者女性の会(会長・桑野玲子東大准教授)は22日、東京都目黒区の東大駒場リサーチキャンパスで創立30周年記念「どぼく未来フォーラム」を開いた。

2012/06/25

都知事賞に「欅アパートメント」 東事協が第38回東京建築賞を決定


「欅アパートメント」
東京都建築士事務所協会(大内達史会長)は、第38回東京建築賞の受賞作品を決めた。戸建て住宅、共同住宅、一般一類(延べ3000㎡未満)、同二類(同以上)の4部門でそれぞれ最優秀賞、優秀賞、奨励賞を選んだ。応募総数は前回の42点を大きく上回る74点だった。東京都知事賞は、共同住宅部門最優秀の欅アパートメントに決まった。25日に東京都新宿区の京王プラザホテルで開く総会後に表彰式を行う。

CO2を原料にしたRC代替構造材を開発中! 建築構造家の今川氏の「エコストラクチャー」


4分の1モデルで振動実験

 建築構造家の今川憲英氏(TIS&PARTNERS代表)が中心に開発した新素材「CO2エコストラクチャー」の公開振動実験が相模原市の職業能力開発総合大学校第1実験場で行われ、阪神・淡路大震災級の揺れに対し、崩れずに耐え、その強度の高さを実証した=写真。

西沢立衛事務所の十和田市現代美術館などに決定 東北の公共建築賞


『十和田市現代美術館』

 公共建築協会(春田浩司会長)は20日、仙台市青葉区のハーネル仙台で第13回公共建築賞優秀賞に選ばれた『こもれびの降る丘遊楽館』『十和田市現代美術館』『真下慶治記念美術館』の3作品の関係者への賞状伝達式を開いた。

2012/06/24

昭和建設の養蜂事業「わだまちミツバチ大作戦」


昭和建設(工藤圭亮代表取締役)は16日、取材に訪れたウェブコンテンツやアプリケーションのコンサルティング・開発・運営などを手掛けるオーク(横浜市中区)と明治学院大の学生の計7人に、同社の養蜂事業「わだまちミツバチ大作戦」を紹介した。参加者は養蜂事業に至る経緯などの説明を受けた後、実際に養蜂事業の「内検」を体験=写真。ミツバチのおとなしさに驚き、とれたてのハチミツの味に「おいしい」と感激していた。

2012/06/23

「インプラント」方式の防波堤つくれ! 技研製作所が大型圧入機を製作中


「入れ歯」でなく「インプラント」方式で、防波堤を構築する

 技研製作所(本社・高知市、北村精男社長)は、災害に対して強靱な“インプラント構造物"を構築するために必要な大型杭圧入機を製作している。直径2・5mの大口径鋼管杭を地中に回転掘削圧入できる機械として、7月末の完成を目指す。

川崎に木造ハイブリッドの施設群 INAの設計で明大の黒川農場がオープン


明治大学は16日、川崎市内に整備を進めていた黒川農場の開所式を開いた。環境・自然・地域との共生を目指した新時代の農場として約12・8haの敷地に、本館、展示温室など25棟総延べ約8900㎡の施設を配置。農場のコンセプトを具現化するため、木材などの再生可能な素材を多く取り入れたほか、周辺環境との調和に配慮し、親しみやすく温かみのある施設群を整備した。

2012/06/22

記者座談会・国際会計基準 建設業の経審への影響検証


A 国際会計基準(IFRS)への対応では、建設業が議論の焦点になるようだね。
B その前に、14日に開かれた金融庁の企業会計審議会での論点が2つあったことを強調したい。1つは、今後日本が国際会計基準に対応するための視点として、金融庁が入札規制・公共調達規制で、建設業の経営事項審査(経審)との関係でどのような影響があるかを議論の論点にしたことだ。もう1つの特徴は、これまでの議論をまとめた中間的論点整理の中で、激しく意見が対立していた『連単分離』の可否をめぐる議論について、連単分離の方向に傾きつつあることを示したことだろう。

JSCA賞作品賞に原田氏(立教大新座キャンパス新教室棟)


立教大新座キャンパス新教室棟 
金沢海みらい図書館

 日本建築構造技術者協会(JSCA、金箱温春会長)は、第23回JSCA賞の受賞者を発表した。作品賞は立教大学新座キャンパス新教室棟を手掛けた原田公明氏(日建設計構造設計部門技師長)、新人賞は金沢海みらい図書館の田尾玄秀氏(オーク構造設計)に決まった。22日に東京都千代田区のホテルメトロポリタンエドモントで行われる総会後、受賞者記念講演会を開く。

新日鉄の「ハット形鋼矢板+H形鋼」港湾初採用/グアムに8千t納入


 新日本製鉄は、米国グアム島内海軍軍港の港湾埠頭改修工事で、ハット形鋼矢板とH形鋼約8000tを受注・納入した。同工事では、ハット形鋼矢板とH形鋼を組み合わせた高耐力構造の「新日鉄ハット形鋼矢板+H形鋼工法」を港湾工事で初採用し、打設は6月内にも終了する。

2012/06/21

日立製作所がソフトウエアの新拠点 横浜にオープン


日立製作所が横浜市の横浜事業所内で整備を進めていた、ソフトウェア事業と、防災・社会インフラ安全保障事業の新拠点のグランドオープン式典が20日、現地で開かれた。新拠点は、社内カンパニーの情報・通信システム社、ディフェンスシステム社の新社屋として整備した。規模は5棟総延べ約9万2000㎡。設計監理は日立建設設計、施工は情報・通信システム社の事務所棟など3棟を鹿島、ディフェンスシステム社の設計棟など2棟を清水建設が担当した。

被災自治体で技術系の職員不足が深刻に 事務量の増大が影響


宮城県庁で開かれた震災関係職員確保連絡会議の初会合では、
被災自治体から土木や建築の専門職への応募が少なく苦慮している
といった悩みが吐露された

 東日本大震災からの復旧・復興に向けた動きが本格化しつつある中、被災自治体では事務量の増大に伴い広範な職種にわたって職員不足に陥ることが強く懸念されている。
 宮城県が津波被害を受けた沿岸15市町に対して実施したアンケート(6月1日現在)の結果によると、全体では必要人数963人に対し、充足できたのは51・3%の494人にとどまり、469人の不足が生じている。

山嵜一也氏のコラム 「オリンピックの空気を作れるということ」


エリザベス女王専用観覧席となるQueensHouseを正面に、
乗馬場と近代五種競技が行われるアリーナ。
その一般観客席が建ち上がる

2011年後半から欧州経済が悪化し、その影響で英国の我が社でもクビ切りが始まった。契約社員は次々と社を後にし、正社員も恐々とし始める。そんな中、不敵な笑みの上司が僕の席にやってきて言った。「あなたの次のプロジェクトはオリンピックの現場」 

2012/06/20

ファサードに光の装飾 ユニクロ心斎橋に採用された「ETFEフィルム」


ユニクロ心斎橋店

 「海外大型プロジェクトでは30件程度の商談が進行している」と明かすのは、旭硝子のフッ素化学品事業部でプロロポリマーズ部長を務める伊藤陽氏。商材のフッ素樹脂(ETFE)フィルム「アフレックス」は欧州を中心に10数カ国で数多くの大型プロジェクトの屋根・外装材として採用されている。自在に色合いを変化させられるフィルム素材の持ち味が魅力の一つだ。日本では建築材料として認められていないが、告示改正に向けた動きも具体化しつつあり、新たな建材として期待が高まっている。

表彰者の胸に、被災者が編んだバラの花 五洋建設の安全大会


五洋建設は、東日本大震災の被災地支援の一環として、被災者らが手編みで作った「エコたわし」200個を購入した。バラの花をかたどったエコたわしは、同社が19日に開いた安全大会で安全表彰の受賞者が胸に付けた。

建築家ユニット「SAU+」 6月21日からせんだいメディアテークで作品展


建築家ユニット「SAU+(エスエーユープラス)」は21日から24日までの4日間、仙台市青葉区のせんだいメディアテークで建築作品展2012「東北の住宅が変わる」を開く。

2012/06/19

巨大フローティングドックで復旧工事 仙台塩釜港C防波堤


宮城県塩竃市の塩釜港に浮かぶ巨大構造物が注目されている。東日本大震災で被災した防波堤を復旧するためのケーソンで、ブルーのフローティングドック(FD)の上で製作が進められている。FDにはタワークレーンが搭載されており、まるで海上にビルを建設しているように見える。ケーソンの製作は、みらい建設工業が担当。6月末までに完成し、7月中旬には被災した防波堤に代わって据え付けられる予定だ。

アンジェロ・マンジャロッティの展覧会がイタリア文化会館で始まる


プレイベントでは、アンナ・マンジャロッティが哲学と創造性を語った

 建築を始め、彫刻や家具など幅広いデザイン活動を展開しているイタリアの建築家アンジェロ・マンジャロッティ氏の展覧会が、東京都千代田区のイタリア文化会館で開かれている。マンジャロッティ氏の事務所には、1960年代から現在に至るまで多くの日本人クリエイターが在籍しており、日本の美意識と深くつながっていることが分かる。

フランスが日本の木造建築を模範に 日仏木造建築技術フォーラム開幕


建築研究所(坂本雄三理事長)と日本建築センター(松野仁理事長)が主催する日仏木造建築技術フォーラムが始まった=写真。フランス・建築科学技術センター(CSTB)の申し入れで開催されるもので、発表や視察、ワークショップを通して両国の木造建築を巡る状況や技術などに関する情報を交換し合い、木造建築の発展につなげていこうというもの。フランスからは、CSTBのほか、木材技術研究所、ホームビルダー、建築家、資材製造者など21人で構成する代表団が来日した。

2012/06/18

那覇空港の新国際線旅客ターミナルの施工者が國場JVらに

国際線ターミナルの完成予想
 那覇空港ビルディング(本社・那覇市、花城順孝社長)は、WTO(世界貿易機関)対象となる那覇空港新国際線旅客ターミナルビル新築工事に伴う建築工事など4件の一般競争入札を実施した結果、建築工事を44億円で國場組・大成建設・仲本工業JV、電気工事を7億4400万円で九電工・住友電設・沖縄特電・金城電気工事・南部電工JV、空調設備工事を8億2200万円で三建設備工業・國和設備工業JV、給排水衛生設備工事を3億4300万円で三晃空調・太閤建設JVに決めた。20日に起工式を開く。

銀座・数寄屋橋の顔 東芝ビルが建替えへ

現在、ソニービルと並んで数寄屋橋の顔となっている銀座東芝ビル
 東京・銀座の外堀通りに面する「銀座東芝ビル」建て替えが動き出す。東急不動産が出資しているSPC(特定目的会社)のスペードハウスが、新施設の設計を日建設計で進めていることが分かった。現時点では、延べ約5万㎡の商業ビルを建設する計画だ。順調に進めば8月末には既存ビルを閉店し、10月に解体工事に着手、2013年6月に新築着工する。工期は3年程度となる模様だ。

国内最大級!自航式500tクレーン船 五洋建設が新造

 五洋建設は、これまで建造を進めていた国内最大級の多目的自航式起重機船「CP-5001」を完成させ、15日に横浜市の横浜港大さん橋国際客船ターミナルで完成披露式典を開いた。500tクラスのクレーンを備え、浚渫や砕岩、魚礁沈設など多様なニーズに応える。最新の自動操縦装置によって高精度で作業を行うことができるのも大きな特徴だ。自航できるメリットを生かして近く、離島プロジェクトなどに投入する見通し。

2012/06/16

最優秀に豊田高専の鈴木さん JIA東海の学生卒業設計コンクール

『読書園-あなただけの物語-』
 日本建築家協会(JIA)東海支部(鳥居久保支部長)は9日、名古屋市中区の名古屋都市センター「まちづくり広場」大研修室で第19回JIA東海学生卒業設計コンクール(古谷誠章審査委員長)の公開最終審査と表彰式を開いた。総合資格学院が特別協賛した。

2012/06/15

修士課程で最先端のデザイン習得 東京電機大が「スタジオコース」新設

 東京電機大学は、2012年度から建築学科大学院修士課程に「スタジオコース」を新設した。これまで研究主体だったコースに加え、デザインに特化したスタジオコースで新たなデザイン教育を展開する。現在は前期コースを展開中で、パラメトリック・デザインやデジタル・デザインに携わってきた建築家の長友大輔氏が、ライノセラス(Rhinoceros )とグラスホッパー(Grasshopper)を使ったデジタルファブリケーションを、11人の学生に教えている=写真。

「持続可能性」は世界の共通認識 アスファルト国際会議がイスタンブールで開幕

 欧州アスファルト舗装協会(EAPA)と欧州アスファルト協会(EBA)の共催で、4年に一度開かれているアスファルト道路に関する国際会議「E&E会議」の第5回大会が13日、トルコのイスタンブールで開幕した=写真。「持続可能な道路」をテーマに、舗装材料や施工方法を始め、安全性、労働環境の向上策などについて、論文発表や意見交換、技術展示が行われた。

日本最高層ビル、現在西日本一まで建設中! 近鉄・あべのハルカス

 近畿日本鉄道が大阪市阿倍野区で建設を進めている「あべのハルカス」の鉄骨高さが、14日に西日本一となる263mに達した。秋には300mとなる予定で、ビルとして日本一の高さになる。2014年春の完成を予定している。

2012/06/14

「魚のまち釜石」 2017年度の完全復活めざせ!

第二魚市場
 東日本大震災から1年3カ月を経て漁業の水揚げが回復しつつある岩手県釜石市。今後は魚市場からの買い受け、加工・流通という一連の経済活動の復旧に向けた基盤づくりが焦点となる。6月8日には東京都内で日本プロジェクト産業協議会(JAPIC、三村明夫会長)との共催により「魚のまち復興」に向けたシンポジウムを開き、首都圏の産官学に協力を呼び掛けた。

コラム「窓から建築を考える」 佐藤浩司(国立民族学博物館)+東北大五十嵐太郎研究室

出典J.A.Teit "The Thompson Indians of
British Columbia" 1900

窓の誕生 天窓は住まいの抱え込んだ矛盾と必然

 『竹取物語』といえば平安時代に生まれた日本最古の物語として知られる。その結末近く、かぐや姫を月に帰さぬように帝は2000人の兵を遣わして築地の上といわず、屋根の上といわず隈なくかため、塗籠のうちに媼(おうな)はかぐや姫とともに籠もり、翁(おきな)はその戸を閉ざして戸口を護っていた。
 ここに登場する塗籠とは寝殿造りの寝室のことである。窓もない暗く閉ざされたこの部屋で、寝殿の登場人物たちは出産をむかえ、死の床につくのだった。長和5(1032)年に藤原道長の土御門殿が焼失したとき、年来の御伝り物どもが塗籠の中で数知れず焼けたと『栄花物語』は伝えている。塗籠は先祖伝来の宝物類や形見の品を保管する場でもあったし、塗籠に身を隠すことは、外部世界との交渉を断って邪気や邪霊を払いのけ、これらの品々に宿る神霊と交わって生気を取りもどす機会だったのである。

「ほたるゅ~ム」!? 戸田建設がホタルのいる屋内ビオトープを開発

屋内でホタルが育つ
 戸田建設は、屋内でホタルの生態や生息環境の調査研究ができる飼育ビオトープ「ほたるゅ~ム」を開発した。同社が“生物多様性のシンボル生物"に定めているホタルについて、最善の保全方法や護岸工事がどうあるべきかの基本となる知識習得などを目指す。今後はこの装置を近隣の学校の環境授業にも利用していく考え。

2012/06/13

BIM歴3年未満のユーザーに人気 グラフィソフトのBIMガイドライン

ガイドラインは建築家の遠藤秀平氏が設計した
事務所ビルをモチーフにしている
 「予想外にもダウンロードの半数は、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)暦3年未満のユーザーが占めている」と明かすはグラフィソフトジャパン(東京都港区)の飯田貴プロダクトマーケティングマネージャー。3月に無償提供を始めたArchiCAD向けのBIMガイドラインは、現時点で約950件ものダウンロードがあった。当初は、BIMを実践するパワーユーザーの活用が多くなると予想していたが、フタを開ければ「これから積極的に取り組みたいが、どこから手を付けるべきか、悩むユーザーの層が比較的多い」ことも分かった。日本では中小の設計事務所にBIM導入の動きが広がりつつあるものの、組織としての本格導入に踏み切る事例がまだ少ない。社内ルールの構築に思いのほか時間がかかっていることが背景にある。

優秀賞に伊根町庁舎など3件 近畿地区の公共建築賞

伊根町庁舎・コミュニティセンター
 公共建築協会近畿地区事務局は11日、第13回公共建築賞優秀賞を発表した。近畿地区からは『伊根町庁舎・コミュニティセンター』(京都府伊根町)、『三木総合防災公園屋内テニス場ブルボンビーンズドーム』(兵庫県三木市)、『養父市大屋市民センター・大屋地域局』(同県養父市大屋町)の3件を選定した。22日に伝達式を開く。

月額525円で500枚まで管理可能 ヴェイシスの図面管理クラウド

ipadで手書き図面も共有
 スマートモバイルによる業務管理を可能にする専門工事業向けのクラウドサービス「スパイダー・プラス」を運営するヴェイシス(東京都豊島区)は、低料金の図面管理サービス「ドローイング・ポケット」を始めた。専用サーバーの利用をなくすことで、初期導入費用はアプリケーションダウンロードの料金500円のみに抑えた。図面10枚までは無料だが、それ以降は500枚単位で月525円が加算される。図面に書き込んだ情報はPDFに保存でき、それをメールで送信することも可能だ。

2012/06/12

kw+hgアーキテクツに最優秀 岐阜県岐南町の新庁舎設計

現在の市庁舎(最優秀案は未公開)
 岐阜県岐南町は9日、新庁舎等の公募型設計競技(コンペ)の最終公開審査を行い、kw+hgアーキテクツ(東京都杉並区)を最優秀賞に決定した。7月中下旬に契約する。コンペは日本建築家協会(JIA)本部が支援。当日の図書審査・評価では、西沢立衛横浜国大大学院Y-GSA教授、松隈洋京都工芸繊維大教授、室伏次郎神奈川大名誉教授の選定委員3人による投票が行われ、3者が同点得票だったが、最終選考の結果、kw+hgアーキテクツ(川原田康子・比嘉武彦代表)が選ばれた。次点はみかんぐみ(横浜市)だった。

五島列島で国内初の「浮体式洋上風力発電」を実証 戸田建設らのグループ

架台を切り離し、海面に浮いた試験機
 環境省浮体式洋上風力発電実証事業受託者グループ(代表・戸田建設)は9日、長崎県五島列島の椛島(五島市)沖で、全長が実証機の約半分となる小規模試験機の建て起こしを行った。既存の送電網に接続する系統連係を行う浮体式洋上風力発電施設は国内初、またハイブリッドスパー構造を採用したのは世界初となる。実証機が実用化されれば、近隣諸国への輸出も期待される。

最優秀に立命館大の金城さん 京都建築学生之会「NEXTA'12」

最優秀の『この街宣言』
 関西全域と一部中部圏の建築系学生が集まる京都建築学生之会(梶彰良代表)は、9日から11日までの3日間、京都市中京区の京都伝統工芸館で建築課題合同作品展「NEXTA'12」(step by step-僕らの足跡)を開催し=写真、約400人が来場した。10日の公開審査会では、立命館大4年の金城拓也さんの作品『この街宣言』が最優秀に選ばれた。総合資格学院を運営する総合資格が協賛した。

2012/06/11

壊れにくい堤防へ 宮城県が菖蒲田海岸復旧に本格着手

復旧へ向けて一斉に鍬入れを行った
 宮城県は7日、東日本大震災で大きな被害を受けた菖蒲田海岸(七ヶ浜町)の災害復旧工事に本格着手した。海岸堤防をかさ上げするとともに、津波が堤防を越流しても壊れにくい“粘り強い構造"を採用する。2015年度の完成を目指す。菖蒲田海岸は、1888年に東北地方で初めて開設された海水浴場・菖蒲田海水浴場のある海岸で、震災前は年間10万人以上の海水浴客でにぎわっていた。