2012/06/15

修士課程で最先端のデザイン習得 東京電機大が「スタジオコース」新設

 東京電機大学は、2012年度から建築学科大学院修士課程に「スタジオコース」を新設した。これまで研究主体だったコースに加え、デザインに特化したスタジオコースで新たなデザイン教育を展開する。現在は前期コースを展開中で、パラメトリック・デザインやデジタル・デザインに携わってきた建築家の長友大輔氏が、ライノセラス(Rhinoceros )とグラスホッパー(Grasshopper)を使ったデジタルファブリケーションを、11人の学生に教えている=写真。

 長友氏の講義では、10m×10mの敷地にパビリオンを定義することが最終課題として設定された。さらにトポロジー、アルゴリズミック、ブーリアンといったキーワードを使うことを義務付けている。12日には、コースの学生が1人ずつ自分の成果を発表、コンピューター上で生成したパビリオンを、カッティング・プロッターを使って立体として出力するなど、趣向を凝らした模型を製作した。
 同大のスタジオコースは、建築設計の専門家である常勤教官の山本圭介教授と松岡恭子准教授に加え、槇文彦、伊東豊雄両氏らの作品の家具を手掛けてきた藤江和子氏、デジタルスタジオの長友氏、地域の照明計画まで手掛ける照明デザイナーの角舘政英氏を講師陣にデザイン力を磨く。修士1年で多様なプロジェクトのデザインと、プレゼンテーションテクニックを学び、2年でテーマを掘り下げて修士設計を完成させることにしている。

『Rhinoceros + Grasshopper建築デザイン実践ハンドブック』 AmazonLink

0 コメント :

コメントを投稿