2013/04/01

【JR西日本】広島市に90億投じ新鉄道病院 延2.2万㎡で15年度中開院目指す

西日本旅客鉄道(JR西日本)広島支社は、広島鉄道病院(広島市東区)の新築計画を発表した。建設地は、現施設東隣接地の社用地(二葉の里3)。総事業費約90億円を投じ、延べ約2万2000㎡の新病院を建設する。2015年度中の開院を目指し、詳細な整備スケジュールは明らかにしていないものの、できるだけ早急に設計に着手したいとし、設計作業を進めながら工期などを検討する方針だ。
 広島鉄道病院は、JR広島駅北口で国、広島県、広島市などが推進する二葉の里まちづくりの医療福祉ゾーンに設定されたエリアに位置している。同ゾーンでは、県と県医師会が高精度放射線治療センター(仮称)と広島県地域医療総合支援センター(仮称)合築の計画を進めており、13年度の工事着手を予定している。
 建て替える新病院は、14診療科、275床を備える7階建て延べ約2万2000㎡の規模で計画されている。高精度放射線治療センターとの連携、化学療法強化や内視鏡治療部門の拡充など、がん治療に強い急性期病院に向けた各種整備を実施するほか、地元クリニックとの連携、地域ニーズの高い人工透析、緩和ケアの新たな実施など、地域医療連携のさらなる強化により中核病院としての役割を担う。また、新病院新築にあわせて、医療法人の設立を検討する。
 既存病棟は、3棟構成で総延べ約1万8000㎡。最も古い施設は築50年が経過しており、老朽化解消や耐震化への対応が課題となっていた。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2013年4月1日

0 コメント :

コメントを投稿