日本橋梁建設協会(橋建協、藤井久司会長)は16日、設立50周年プレイベントとして隅田川に架かる橋梁を船に乗って見学する「橋に親しむ隅田川橋めぐりクルーズ」を開いた。近畿日本ツーリストを通じ参加者を募集し、1000人を超える応募の中から選ばれた150人が、「橋の展覧会」とも呼ばれる多種多様な隅田川の橋を見て回った。
イベントでは、東京都江東区のタイム24ビルで、東京都道路管理部の紅林章央橋梁構造専門課長が、隅田川に架かる橋梁について、江戸時代からの歴史と変遷を解説。江戸幕府が橋梁の重い管理費負担を減らすため、民間に維持管理を委託したものの、管理水準が著しく低下して結局、幕府が一斉架け替えをせざるを得なくなったことや、関東大震災では隅田川にかかる5橋すべてが落橋せず、落橋した写真などの記録は架け替え工事中の仮橋だったこと、明治時代に架けられた橋の一部がいまだに使用されていることなど、エピソードを交えながら、当時の橋梁設計技術の高さなどを説明した。
その後、貸切船に乗って、隅田川に架かる橋梁を見学した。
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