2016/10/26

【東北地質協】この足元の地質はどうなっている? 土木目指す仙台工高生に出前講座


 東北地質調査業協会(高橋和幸理事長)は、仙台市宮城野区の市立仙台工業高校で2016年度地質調査講習会を開いた。土木科の1年生約30人が参加し、地質調査業の世界を学ぼうと講師の説明に熱心に耳を傾けた。

 講習会は、“出前講座”として、地質調査に関する理解を深めてもらうため毎年実施している。
 冒頭、あいさつに立った西尾正人校長は「将来の技術者として土木業界に進みたい人にとって、本格的な技術・技能に触れる貴重な機会だ」と語った。
 続いて高橋理事長が「皆さんが立っている足元は、場所によって構成が異なる。あらゆる構造物を整備する上で、それを見極める地質調査は非常に重要であり、たび重なる災害に伴い、さらに重要視されてきている」とし、その上で「建設業界に進むに当たり、地質を知ることは大きな力になる」と話した。
 講義と実習に分けて行われた講習会では、同協会の新田洋一理事兼技術委員長が地質調査の概要や地震と火山の自然災害の発生に関するメカニズムについて、熊本地震などの事例を交えて紹介した。
 この後、会員企業がグラウンドでボーリングマシンによる掘削や表面波探査機を使った調査方法などに関する実習を行った。
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