2017/02/01

【神埼市新庁舎】江戸時代の宿場町イメージした「現代的な和」を外観に 基本設計案まとまる


 佐賀県神埼市は、新庁舎の基本設計案をまとめた。外観は、「現代的な和」をテーマに歴史ある市の新庁舎として日本的意匠の要素を取り入れる。市民意見を踏まえて2016年度内に決定し、実施設計へと進む。基本設計は山下設計・堤正則建築設計事務所JVが担当している。

 施設は5階建て延べ7200㎡程度とし、構造はRC造を基本に、一部S造の採用を検討する。1階に、多目的会議室・多目的スペース、窓口部門などの市民サービス施設を集約する。2、3階は執務フロアとなり、レイアウトの自由度が高いワンルーム形式を採用、3階は災害時の迅速・的確な防災指揮のため、執行部エリアと防災機能を集約配置する。4階は議会フロア、5階は設備室となる。
 外観は、江戸時代の長崎街道「神埼宿」として栄えた市の歴史を踏まえ、軒のある外観と、神埼の街並みに見られる漆喰壁や焼き杉を基調色とする。また、周辺環境に配慮し、低層部分を建物前面に配置することで周辺への圧迫感を軽減する。基本計画で示した広場は廃止し、駐車場の一部を緑化することで駐車場兼市民広場とする。
 概算事業費は約37億円。18年度に着工し、工事期間は2年を想定する。建設地は神埼町田道ケ里2404ほか。
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