2013/07/28

【LED】ハイパワー化がトレンドに! コイズミ照明が製品投入

ダウンライトは径150㎜で8000ルーメンを実現
1カ月かけて全国5都市で開催したコイズミ照明の新製品総合展示会には、当初予想を大きく上回る8000人規模の来場があった。LED(発光ダイオード)製品への移行需要を背景に、照明業界では受注競争がし烈を極め、他社にない差別化商品の開発が相次ぐ。同社店舗・施設商品部の吉村典之部長は「ハイパワー化が新製品のトレンド」と強調する。
 商業、オフィス、学校施設などの非住宅(店舗・施設)分野では売り上げが好調に推移している。直近12年度は前年度比15%増と好調さをうかがわせる。近年は住宅分野の伸びを上回り、売上高比率は非住宅分野が全体の3割を超えるまでに成長してきた。

400㍗水銀灯と同じ明るさの200㍗マルチベースライト
◇新製品はLEDで

 非住宅の関連製品数は現在2500アイテム。3年前から新製品の開発をLED製品に限定しており、全体の約7割を占めている。今回の新製品を含めればLEDは8割にまで達する予定だ。「2年後をめどに100%にしたい」と先を見据える。
 業界各社の実績を集計した調査によると、非住宅分野の中でも用途によってLEDの導入比率は大きく異なる。先行する商業施設は既に7割に達し、それにオフィスビルが4割と続く。工場、病院、学校などの用途ではまだ2割に満たない状況だ。遅れている分野のLED化が広がれば、市場はさらに活気を帯びる。各社の新製品構成も、そうした分野への対応を強く意識している。
 同社が8月に販売開始する新製品は500アイテム。特にニーズが高いLEDダウンライトでは、コンパクトでハイパワーを実現する『cledy spark』シリーズを投入する。店舗・施設商品部マーケティング室の千田亨室長は「径150mmのサイズで8000lm(ルーメン)の明るさを実現する製品は他にない。天井高4mでも無理なく使える」と胸を張る。

◇顧客からヒント

 多様な用途に活用できるマルチベースライトでは、新たに200ワットのシリーズを追加した。デザインや構造を一新することで、価格帯も引き下げることに成功した。「LEDの性能が上がり、400ワットクラスの水銀灯に対しても引けを取らない。工場やプール、看板照明など用途の幅は一気に広がる」(千田室長)。
 展示会には設計者や代理店(工事店)に加え、オーナーサイドではアパレルや物販の店舗部門関係者も多数訪れた。当初2500人を見込んでいた東京会場(6日間)では3000人を超えるにぎわいを見せた。「来場者からのアドバイスや質問が次への新製品開発につながる」(吉村部長)。13年度の非住宅分野売上高は、好調だった12年度実績をさらに25%上回る見通しを立てている。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2013年7月24日

0 コメント :

コメントを投稿