2014/02/14

【新入札方式】「いのち貢献度入札」「社会保険の加入など条件」試行 神奈川

 神奈川県県土整備局は13日、入札制度「かながわ方式」の総点検に伴う新たな入札方式の試行を発表した。県民の「いのち」を守る担い手確保を目的とした「いのち貢献度指名競争入札」を導入するほか、総合評価方式では「品質確保保証価格設定型」の試行を拡大する。指名競争入札や設計額1億5000万円以上の一般競争入札には社会保険の加入を条件として求める。3月4日に説明会を開き、2014年度から適用を開始する。
 同指名競争入札は、同局が発注する工事と工事系委託で導入する。工事は設計額が250万円超1億5000万円未満で、▽社会貢献企業か優良工事施工業者の対象工事▽設計額がおおむね1000万円未満の維持修繕など小規模工事▽災害復旧にかかる復旧工事▽その他早期着手が必要な工事--を対象とする。
 指名基準は社会貢献企業(災害協定など締結業者)や優良工事施工業者、地域近接性、完成工事高、過去の施工実績や応札実績、若手技術者の育成努力などの項目に基づき業者を指名する。選定業者数は1000万円未満が5-9社、1000万円以上5000万円未満が7-11社、5000万円以上1億5000万円未満は9-13社となる。
 工事系委託の対象は、設計額が250万円超1億5000万円未満で、▽見積公募を行い、入札参加者を見積提出者に限定する委託▽設計額がおおむね500万円未満の標準的な委託▽災害対応工事など緊急を要する委託▽その他早期着手が必要な委託--とする。指名基準は、見積公募への応募、地域近接性、営業種目の売上高、過去の履行実績や応札実績、業務成績などの項目に基づき選定する。
 総合評価方式は、品質確保保証価格設定型をWTO(世界貿易機関)対象以外の標準型と簡易型にも試行を拡大する。このほか特別簡易型は発注事務所や発注工事ごとにカスタマイズ可能な評価項目を設定。必要なニーズを的確に反映できるようにする。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

0 コメント :

コメントを投稿