2014/02/19

【ナガきたサキナガヤ】トニカ北九州講評会最優秀賞に森さん

広田学校長から表彰を受ける森詩央里さん
北九州建築デザインコミュニティtonicaが主催、総合資格学院(岸隆司学院長)などが特別協賛する「トニカ北九州合同講評会2014」が14日から16日まで北九州市の西日本工業大学小倉キャンパスで開かれた。5大学の計36の出展作品の中から最優秀賞に森詩央里さん(九州産業大)の「ナガきたサキナガヤ」、優秀賞に吉田智尋さん(同)の「人と建築がとけあう時。」と山口史さん(同)の「奏でる風景」を選考した。
 tonicaは同市内の北九州市立大、九州工業大、西日本工業大の建築系学生が「北九州に建築議論の場を」をスローガンに市民に建築への理解を深めてもらうことを目的に設立した。著名な建築家をクリティークに迎え、学生と対話方式で作品を講評するもので、4回目となる今回の講評会には九州産業大と福岡大がゲスト参加した。
 クリティークは赤坂真一郎(アカサカシンイチロウアトリエ)、内田貴久(内田貴久建築設計事務所)、吉村靖孝(吉村靖孝建築設計事務所)の3氏。大阪市立大大学院工学研究科の倉方俊輔准教授がコーディネートした。1次審査で5作品を選び、2次審査でプレゼンテーションを受け、合評形式で選考を進めた。
 最優秀は長崎市の斜面傾斜地の活用策を現地に足を運び、住民と対話して100年後にも残る長崎らしい坂道を提案した作品で、「エネルギーを感じる」(赤坂氏)、「作業量が伝わる」(内田氏)と高く評価された。提案した森さんも「住民のパワーを発見できた。そこが評価されてうれしい」と喜びを語った。
 倉方氏は「切り口を決めてプレゼンすれば、もっと伝わる。違う角度から見ることも大切だ」とアドバイスした。総合資格学院小倉校の広田淳二学校長は「建築家の方々と接し、貴重な経験になったはず。感性を磨き、この経験を社会で役立ててほしい」とし、一層の飛躍に期待を寄せた。
 このほかの1次審査通過者は次のとおり(敬称略)。
 ▽石蔵未浦(北九州市立大)=団地だんらん▽崎間美紀(西日本工業大)=スージ(道)とチナ(綱)とマチャ(商店)と。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

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