2014/11/14

【ぶら・土木】若手技術者が新名神・道場トンネルと武庫川橋を見学 土木学会関西

土木学会関西支部は12日、若手土木技術者の交流と技術力を高める活動「ぶら・土木」の現場見学として、西日本高速道路会社が整備中の新名神高速道路の兵庫県域を見学した。掘削を始めた道場トンネル=写真=(施工=前田建設工業・鴻池組JV)と、武庫川橋(設計施工=三井住友建設)の2現場を見て回った。定員の約20人が参加し、最盛期を迎えた現場を見学した。

 冒頭、西日本高速道路関西支社の西岡昌樹新名神兵庫事務所工務課長は「工事は構造物比率が高いのが特徴。用地の取得はほぼ終えており、2016年度内の開通に向けて工事を進めている」とあいさつした。
 最初に見学した道場トンネル工事は、延長660mの下り線を9月上旬から掘り始めた。現在は80m程度まで進んでおり、15年6月上旬の貫通を目指している。見学時にはトンネルから離れた安全な場所で発破も体験した。1回の発破で1mずつ掘り進んでいく。
 前田建設工業・鴻池組JVの城山晃一所長は「工事はトンネルのほか、土工や橋脚の工事を行っている。土工で生じた残土は東約7㎞につくる宝塚サービスエリアの盛土として活用している」と解説した。下り線が貫通した後は、延長514mの上り線の掘削に着手する。

武庫川橋工事現場
続いて下部工が完成し、上部工の建設が進む武庫川橋工事を訪れた。バタフライウェブなどの新技術を導入し、上部工を軽量化したことで、スレンダーな橋脚が目を引く。現在の進捗率は65%となっている。
 三井住友建設の小西純哉所長は「やじろべえのようにバランスを取りながら上部工を架設している。本日の作業員数は60人だが、多い時には100人態勢で工事している」と紹介した。
 最後に西岡課長が「現場のがんばりをぜひ周囲にも伝えてほしい」と締めくくった。ぶら・土木は関西支部の分会として活動しており、今回が7回目の企画となる。
建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら

0 コメント :

コメントを投稿