2013/09/24

【東京駅八重洲口】「光の帆」グランルーフが完成! 未来へ航行する新ランドマーク

東京駅八重洲口に、「光の帆」をイメージした大屋根などからなる「GRANROOF(グランルーフ)」が完成し、20日にオープンした。東日本旅客鉄道(JR東日本)が進める駅周辺整備の一環で、グラントウキョウノースタワーとサウスタワーをつなぐ長さ約230mの大屋根とペデストリアンデッキ、その下にレストランやカフェを中心に個性的な店舗15店が入る。同日、ペデストリアンデッキ上で開いたオープニングセレモニーには、JR東日本の出口秀已常務東京支社長、梅原康義取締役東京駅長、鉄道会館の野崎哲夫社長ら関係者が多数出席し、“未来"を象徴する東京駅の新たなランドマークを誕生を祝った。


◇木村文乃さんらがテープカット
 主催者を代表してあいさつした梅原駅長は、「オリンピックに向けて東京は大きく変わっていく。街とともに歩む東京駅は街の変化に合わせてさらに進化していかなければならない。大きな帆船の帆を思わせるグランルーフに精いっぱい風を吹き込み、街の変化の先頭を切って歩み続けていきたい」とあいさつした。
 出口支社長、梅原駅長のほか、三井不動産の北原義一取締役専務執行役員、JR東日本のCM「行くぜ、東北。」キャンペーンキャラクターを務める女優の木村文乃さんらがテープカットし、地元町会など関係者を交えて渡り初めなどを行った。


◇ICTテラス

 同施設は、JR東日本が進める駅周辺整備「東京ステーションシティ」開発プロジェクトの一つ。高さ約27mの大屋根がかかった長さ約230m、最大幅9mのペデストリアンデッキには、壁面緑化やドライミストなどを取り入れ、癒しと安らぎの空間を創出するとともに、大屋根に降った雨水や中水を植栽のかん水に利用し、風車付きポール照明による風力発電など環境にも配慮している。ICT(情報通信技術)テラスも設置した。規模は、S・SRC・RC造地下3階地上4階建て延べ約1万4000㎡。設計は、日建設計・ジェイアール東日本建築設計事務所JV、施工は鹿島・鉄建JVが担当した。
 「歴史・伝統」のイメージが強い丸の内側に対し、「先進性・先端性」を象徴するような近代的なデザインを創出する八重洲口では、約1万0700㎡の駅前広場が2014年秋に完成する予定だ。

建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

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