2013/09/12

【コンペ】「闇を魅せる明かり」最優秀に西毅徳さん JIA建築家のあかりコン

最優秀の「明暗境界線」
日本建築家協会(JIA)は7日、JIA建築家大会2013北海道のプログラムとして大光電機と札幌駅前通地下歩行空間「チ・カ・ホ」で第7回建築家のあかりコンペ2013の公開審査会を開いた。作品テーマは、闇を魅せる明かり。全63点の応募があり、一次審査を突破した7作品から西毅徳氏の『明暗境界線』が最優秀賞に選ばれた。

 JIAは公益社団法人化に伴い同コンペの応募資格を緩和した。今回からJIA会員ではない建築士や学生なども数多く参加し、最優秀賞を受賞した西氏も多摩美術大学環境デザイン学科2年生の学生だ。受賞を受け「学生時代の夏休みを削って制作した作品の成果が認められてうれしい。多くの1級建築士の方が参加するコンペのため、学生らしく面白いものにしようと意識した」と語る。
 『明暗境界線』は西氏が開発した円形の照明器具を使用することで、光と闇の明白なコントラストを生み出す。複数の照明器具を組み合わせることで光の境界線を自在に引くことができる。
 審査委員長に建築家の山梨知彦氏、審査員をライティングデザイナーの内原智史氏と岡安泉氏、建築家の貝島桃代氏、大光電機の冨田和彦札幌支店長が務めた。また、芦原太郎JIA会長が特別審査員として参加した。
 作品名、受賞者(所属)は、次のとおり(敬称略)。
 〈最優秀賞〉明暗境界線=西毅徳(多摩美術大学)
 〈優秀賞〉Circle Liner=濱中直樹(ハマナカデザインスタジオ)
 〈特別審査員賞〉Strings=寺岡豊博(CODE INC)
 〈DAIKO賞〉闇を求める=岩田穣(多摩設計)
 〈佳作賞〉闇を切り取る扉=岡本和樹(テンカラーズ)▽300秒が作る宵闇=荻原雅史(荻原雅史建築設計事務所)▽闇か 光か 光か 闇か いずれにしても 光はほそく そして闇は深く=宮崎一真(日本工学院八王子専門学校)。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

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