2013/09/13

【放射線】線量分布を面で可視化 熊谷組、IHIが自走式測定装置


 熊谷組とIHI、IHI建機、光洋機械産業は11、12の両日、福島県内で地表面の放射線量を面的に把握できる自走式測定装置などのデモンストレーションを実施した。表土をはぎ取る前後で線量を測定したほか、新開発した自走式バキューム装置もお披露目された。大学や行政、関係企業などから見学者が訪れた。
 自走式測定装置は、光ファイバーによる計測器を搭載した建機が、時速0.5-1㎞程度でゆっくりと走行しながら測定する。従来の格子点測定に比べ50倍以上の効率で測定でき、その結果を色分けした分布図として可視化するのが特徴だ。線量が高いホットスポットも簡単に見つけることができる。


測定結果のイメージ
両日のデモンストレーションでは、表土を剥ぎ取る建機「ターフストリッパー」を使って実際に表土を剥ぎ取り、その前後でそれぞれ線量を測定した。今後は、計測の完全無人化なども検討していく。
 一方、主に山林などでの導入を視野に新開発した自走式バキューム装置を使って、芝生くずを吸引するデモも実施した。木材運搬車にバキューム装置を搭載し、地盤が平坦でない山林でも移動しながら落ち葉などを吸引できる。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

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