2015/06/02

【沖電気工業】飛行音で危険な侵入を探知! 録画、遠隔監視も可能な「ドローン探知システム」

沖電気工業は、空調音響技術を利用して飛来するドローン(無人航空機)を探知する「ドローン探知システム」を開発した。重要施設や大規模集客施設でドローンによる安全やプライバシーの侵害が問題視されていることから、飛行音を感知して飛来する方位や距離などを感知できるようにした。夜間でも機能するほか、映像の録画も可能にした。1日から販売を開始した。

 システムは、ドローンが飛行音を隠すことができない点に着目し、同社の持つ空中音響技術を生かして飛行音を複数のマイクロフォンで収集し、音源位置分析を実施する仕組み。音響センサー部と操作表示部で構成し、それぞれをネットワークでつないで活用する。探知距離は最大で半径150m。音響センサーを増やすことなどで探知範囲を広げることも可能だ。また、ネットワークを生かして遠隔監視も実現できる。
 オプションでカメラをシステムに組み込むと、映像による確認や録画も実施できる。これにより履歴を残すなど用途を広げることにも対応する。要望に応じ、ドローンの機種の識別も実施する。今後は施設管理者や警備会社をターゲットに、ニーズに合わせたシステムの提供を積極化する考えだ。
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