2014/04/30

【素材NOW】光触媒で外壁が自己洗浄! TOTO 「ハイドロテクト」

違いを指差す田原氏(TOTO衛陶設備技術グループリーダー)
「塗装してある部分と、していない部分の汚れの差は明らか」と指差すのはTOTOの田原裕之衛陶設備技術グループリーダー。同社滋賀工場西棟では外壁全体に採用した「ハイドロテクトカラーコート」(ECO-EX)が塗装から2年が経過し、その効果を存分に発揮している。

 ハイドロテクトは、光触媒を利用し、光や水の力で空気浄化やセルフクリーニング効果を発揮する。太陽光が建物外壁のハイドロテクト表面に当たると、活性酸素が生成され、それが大気中の汚染物質NO3を酸化し、固定化されて硝酸イオン(NO3-)になり、雨などに溶けて流れ落ちる。
 ECO-EXの累計販売面積は13年3月時点で約240万㎡。国内では10年2月から「外装リモデル」の一環で住宅リフォームへの売り込みを積極的に進めてきた成果もあり、戸建て住宅への採用が多いが、海外ではアジアを中心に工場や事務所ビルなどパブリック向けが中心だ。
 西棟ではエネルギー消費量を40%減らした上に、生産効率を25%高めることに成功。田原氏は「外壁のきれいさにも注目してほしい」と強調する。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

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