2011/08/05

覆面記者座談会 8月5日-下- UIA東京大会に盛り上がりが足りない?

A UIA(国際建築家連合)東京大会まで2カ月を切った。震災が起きたためにトーンが下がったように感じるのだけど、盛り上がりはどうだろう。
E 原発事故の影響で、海外からの参加者が思うように集まっていないようだ。でも、震災直後の日本で開催する国際大会として、通り一遍のお祭り的なイベントではなく、震災を乗り越える機運が高まる場となればいい。こんな時期だからこそ特に、若い世代には参加してもらいたいね。
A 震災後の新しい建築のビジョンを示したいところだけど、現実は足元すらきちんと定まっていないから、世界に対して何がアピールできるのか整理しないといけないだろう。特に日本の建築界は決して一枚岩とは言い切れない。世界への発信を契機に、もう一度現実をみて、自分たちの立ち位置を確認できれば建築界も変われるかもしれないね。いま建築界がまとまらなければ、いつまとまるんだ、というくらいの気持ちで、一体感を持って世界から人を迎えられる大会にしてほしい。
F 世界に向けて日本の建築をアピールするのだから、技術力の高さにもスポットを当ててほしいね。たとえば、建材の機能性やデザイン。この大会には多くの建材メーカーが協力しているけど、裏方に徹している気がする。大会期間中に、東京ビッグサイトで「ecobuild」「Japan Home&Building Show」といった大きな展示会が開かれるけど、これはあくまで毎年恒例のイベント。UIA大会ならではのメーカーのアピールの仕方があると思うのだけど…。

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