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建設工事の動きDigital

建設専門紙が本気でつくった工事データベース

2012/10/31

【BIM】意匠設計者向けの気流解析ソフト アドバンスドナレッジ研

CFDによる気流解析
BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の普及によって「意匠設計者にも愛用されるようになった」と説明するのは、アドバンスドナレッジ研究所(東京都新宿区)の池島薫代表。提供する気流や温熱の環境シミュレーションソフト『Flow Designer』は販売から10年の節目を迎え、ユーザー層に変化の兆しが見え始めている。

【建築】11月23日に国際シンポジウム! 熊本県アートポリス建築展2012

イベントの告知資料
熊本県は、くまもとアートポリス(KAP)建築展2012終盤のメーン事業となる「くまもとアートポリス25周年記念国際シンポジウム」を11月23日に開く。続いて、24日にシンポジウム「アートポリス再考」、25日に「プロジェクト視察バスツアー」を予定しており、広く参加者を募っている。

【開業】「シァル鶴見」が11月1日にオープン

横浜ステーシヨンビルは30日、JR京浜東北線の鶴見駅に直結する商業施設「シァル鶴見」の内覧会を開き、報道関係者などに内部を公開した。「心通いあうくつろぎのわが家」をコンセプトに、館内各所に日本文化と禅文化に基づくデザインを取り入れ、心安らぐ空間を創出した。物販、飲食店など71店舗が出店し、11月1日にオープンする。設計はジェイアール東日本建築設計事務所、施工は大林組が担当した。

2012/10/30

【速報!】新国立競技場デザインコンクール、ファイナリストに11作品選出!! すべてのパースを掲載

Cox Architecture pty Ltd 案
日本スポーツ振興センターは、新国立競技場の基本構想国際デザイン・コンクールで、国内外からの応募作品の中から一次審査の通過作品11点を決定した。今後は11月7日に最終審査を実施し、同月中旬にデザインに採用する最優秀作品などの審査結果を公表する。
 一次審査を通過した作品は▽Cox Architecture pty Ltd(豪)▽POPULOUS(英)▽UNStudio/Yamashita Sekkei Inc(蘭、日)▽Zaha Hadid Architects(英)▽TABANLIOGLU Architects Consultancy Limited Company(トルコ)▽DORELL.GHOTMEH.TANE/ARCHITECTS & A+ARCHITECTURE(仏)▽Azusa Sekkei Co.,Ltd▽Toyo Ito & Associates, Architects(日)▽SANAA+Nikken Sekkei Ltd(日)▽gmp・International Gmbh(独)▽Mitsuru Man Senda and Enviroment Design Institute(日)--の11作品。

【技術】RCコアでS造躯体をつり下げる「津波対策ビル」 大成建設が開発


RCコアでS造トラスを吊り上げる


 大成建設は、津波から人も建物も守る津波対策ビル「T-Buffer」の提案に力を入れている。建物中央部に強固なコア(RC造)を配置し、その頂部から2階以上のトラス状構造体(S造)を吊り上げる。津波による1階部分の柱やガラスカーテンウオールなどの損壊をあえて許容。大型の漂流物が外壁などを壊して内部に流入した場合でも、衝突時に威力が減衰されているため、建物を支えるコアの損傷を防げる。非常時の緊急避難に特化し、用途が限定される津波避難ビルとは異なり、日常的に使用するオフィスや商業施設などに、空間計画の自由度を保ちながら避難機能を付加できる。

【技術】三晃金属が伝統的な「大和葺」屋根を商品化!

三晃金属工業は、日本古来の伝統板葺き技術を現代的に応用した金属屋根材「大和葺」の営業展開を始めた。20数年前に実験的に手掛けた工法に改良を加え、このほど商品化した。公共のシンボル的な施設を中心に設計事務所や官公庁に売り込む予定で、初年度に少なくとも3万㎡の受注を見込んでいる。

【完成】大手町連鎖型再開発第2弾! 「フィナンシャルシティ」が竣工

東京・大手町の連鎖型都市再生プロジェクト第2弾として都市再生機構と三菱地所が開発を進めていた大手町一丁目第2地区再開発事業『大手町フィナンシャルシティ』の竣工式が、29日に開かれた。

2012/10/29

【新技術】清水建設が二重構造で、20m大津波に耐える避難ビルを考案!!

清水建設の提案する「アーチ・シェルター」
清水建設は、大地震や波高20mの大津波にも耐える津波避難ビル「アーチ・シェルター」の設計手法を確立した。楕円形の筒状構造物「アーチウォール」が津波の外力や漂流物などの衝撃から内側のビルを守る。アーチウォール内側のビル「インナービル」は隔壁を設けて津波の進入を防ぎ、約2400人を収容できる。津波避難ビルに対するニーズの高まりを踏まえ、同社は津波対策が必要な地方自治体や沿岸部で事業を行う企業などに提案していく方針だ。

【現場最前線】超高層ビルを道路が貫通!! 環二新橋・虎ノ門III街区新築

超高層ビルの中を道路が貫く東京都内初の再開発プロジェクトが新橋・虎ノ門地区で進んでいる。この難工事に挑んでいるのは、東京スカイツリーの建設という“未知への挑戦"を果たした大林組。その経験を生かしながら、さまざまな技術を導入し、直面する課題を一つひとつ解決している。工事進捗率は約40%(10日現在)で、地上40階の鉄骨建方を行っている段階だ。現場を指揮する環二・III街区工事事務所の井上隆夫所長は「超高層ビルの建設に加え、その地下部分を環状二号線がカーブしながら貫通するため、柱の位置はミリ単位の高い精度が要求された」と振り返る。

【建設論評】シャープにみる「選択と集中の罠」

シャープ大阪本社
電機メーカーの名門で100周年を迎えたシャープが経営の危機に直面し、台湾のメーカーに救いを求めている。シャープの株価が下がったことから、台湾のメーカーとの交渉も難航し、米国のインテルとの提携などを模索している。シャープだけではなくパナソニックやソニーも経営が悪化しているが、シャープは町田勝彦社長の時代に「オンリーワン経営」を打ち出して華々しく成功しただけに、どうしてこうした事態になったのだろうか。

2012/10/28

【現場最前線】大本組の富谷町明石台東地区共同開発事業体宅地造成工事

仙台市のベッドタウンとして人口増加が著しい宮城県富谷町で「富谷町明石台東地区共同開発事業体宅地造成工事」が進められている。その約40万㎡という広大な敷地の造成工事を担っているのが大本組だ。 756区画を3工区分割で施工しているもので、土工事(切盛)58万m3、道路工事7万4000㎡、ブロック積擁壁2500m、汚水工事7900m、雨水工事2800m、上水道工事9200mなど、いずれも圧倒的なボリュームだ。

【連載・GSAのBIMマネジメント(6)】事業進行へ情報“デリバリー"

BIMはコラボレーションを促進する強力なツールである。協力体制の基本は、発注者-設計者-施工者の契約方式で規定されるが、これを英語では情報を受け渡し(delivery)してプロジェクトを進めていくという行為に着目し、プロジェクトデリバリー手法と呼ぶ。日本では設計・施工分離方式が公共工事でもっぱら採用されているが、米国では主に4つの方式が使い分けられている。

2012/10/27

【現場】養生ネットにビルの実物大プリント!! 三菱倉庫の日本橋ダイヤビル

まるで建物があるように見える養生ネット
三菱倉庫が、東京・日本橋に建設を進めている「日本橋ダイヤビルディング」の工事現場で、垂直養生ネットを使ったユニークな景観対策を実施している。現場の養生ネットには、建て替え前の「江戸橋倉庫ビル」の実物大写真がプリントされ、あたかもそこにまだビルが存在しているかのように見える。非常に精巧に作られているため遠目では写真だとは気付きにくく、現場に近づいてようやくネットへのプリントだと気付かされる。 

国内唯一の建設専門図書館! 東日本保証が開設10周年

東日本建設業保証会社(小野邦久社長)の建設産業図書館が、11月1日で開設10周年を迎える。同社の創立50周年記念事業として、企業図書館でありながら社会に開かれ、誰でも無償で利用できる。しかも日本唯一の建設専門図書館として独自の存在意義を発揮してきた。蔵書数約5万点で、建設産業史、土木史、建築史、社史・団体史・伝記、建設統計、建設業関連法規、雑誌のバックナンバーなど貴重な文献がそろっている。

2012/10/26

【けんちくのチカラ】歌手のジュディ・オングさんと「帝国ホテルライト館」

ライト館 孔雀の間
オレンジ色のロングドレスに初めてのハイヒール。アメリカンスクールの卒業生を送り出すダンスパーティー「プロム」(プロムナード)で、17歳だったジュディ・オングさんは、同級生と一緒にそんな最高のおしゃれをした。「これが社交界へのデビューなんです」。心に深く刻み込まれた人生最高の思い出だ。その舞台が、今は愛知県の明治村に一部をとどめる帝国ホテル2代目本館「ライト館」である。現在の建物の一代前のもので、米国建築家のフランク・ロイド・ライトが設計、1967年に閉鎖している。「豪華さ、階段を上って行く入り口のアンジュレーション(起伏)などが、胸の高鳴りや憧れを演出してくれる美しい建物でした」

【現場最前線】重量610tの橋桁を一括撤去! 西日本高速の有野越橋

橋脚撤去作業中
西日本高速道路会社は24日夜から25日早朝にかけて、中国自動車道に架かる既存橋梁・有野越橋の撤去工事を行い、その現場を公開した=写真。この工事は、大林組が施工する新名神高速道路神戸ジャンクション工事の一部で、中国自動車道を夜間通行止めにして実施。限られた時間での失敗の許されない工事となったが、綿密な工程管理と優れた技術力を発揮し、橋梁の切断と撤去を含むすべての作業を無事終了させた。

【復興】三越銀座店で丹下事務所らが陸前高田展始める

開会式での丹下社長
丹下都市建築設計が共催する「陸前高田展-今日まで、そして未来へ」が、東京都中央区の銀座三越で25日に始まった。東日本大震災以前と震災後、現在のまちの姿を写真で紹介し、記憶の風化を防ぐとともに早期の復興に向けた機運を高める。主催はNPO法人陸前高田市支援連絡協議会AidTAKATA。

2012/10/25

【建築】熊本県が仮設住宅に伊東豊雄らの「みんなの家」整備 九州北部豪雨支援

被害を受けた地域での復旧作業
熊本県は、九州北部豪雨災害で大きな被害を受けた阿蘇市の仮設住宅に「みんなの家」を建設する。くまもとアートポリス事業の一環として、東日本大震災復興支援プロジェクトのノウハウを生かす。10月中にも着工し、11月末完成を予定している。 

【建築】JIA東北建築学生賞 最優秀に仙台高専の熊谷さん!

日本建築家協会東北支部(JIA東北、渡邉宏支部長)は19日、仙台市青葉区のせんだいメディアテークで第16回東北建築学生賞の公開審査を開いた。応募があった13校34作品の中から、熊谷雄さん(仙台高専5年)の『記憶の丘』が最優秀に選ばれた。優秀賞は瀬野尾真里子さん(東北文化学園大3年)の「田ノ浦番屋~コミュニティ・文化・生業の再生拠点」と新妻慎也さん、新長一茂さん(wiz専門学校国際情報工科大2年)の「箱庭~安心と安全子どもたちの未来へ」だった。 

【復興】日比谷公園に女川からサンマ6万匹 6万tがれき受入れに感謝

震災のがれきを全国に先駆けて受け入れた東京都へのお礼として、宮城県女川町で水揚げされたサンマ6万匹が20日、東京・日比谷公園で振る舞われた。

2012/10/24

【建築】隈氏が内装デザインを担当! 日本郵便のJPタワー商業施設「KITTE」

発表会にのぞむ隈氏ら
日本郵便は、JR東京駅前に大成建設の施工で5月末に竣工した『JPタワー』の商業施設名を「KITTE(キッテ)」に決めた。23日に同社の鍋倉眞一社長と内装デザインを担当した建築家の隈研吾氏が会見し、施設コンセプトなどを説明。商業施設を含むタワー全体を2013年3月21日にグランドオープンすると発表した。 

【BIM】日積サーベイがオートデスクと積算でIFC連携!!

日積サーベイ(本社・大阪市、生島宣幸社長)は、オートデスクと合意し、両社の提供ソフト間でBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の標準フォーマットであるIFCデータのシステム連携に乗り出す。2011年5月に福井コンピュータアーキテクト、ことし1月にはグラフィソフトと同様の連携関係を構築しており、積算ソフトベンダーの同社にとっては全方位で建築系ベンダー各社との連携を加速している。生島社長は「BIM普及を背景に積算データ活用の幅は広がっており、今後も連携相手を増やしたい」と強調する。 

【職人通信】関電工の石橋選手に栄冠 東電協の電気工事士技能大会!

東京電業協会(井上健会長)は23日、東京都足立区の東京武道館で第45回電気工事士技能競技大会を開いた。会員企業の中から29社46人が日ごろの技術、技能を競ったほか、東京電気技術高等専修学校(東電協スクール)の2チーム4人と東京都高等学校電気工事競技大会で選抜された2校2チーム4人がチャレンジコーナーに参加した。選手の所属企業や電気工事士を目指す学生を始め、多数の関係者が見守る中、熱戦を繰り広げ=写真、審査の結果、関電工の石橋拓真選手が最優秀賞に当たる経済産業省関東東北産業保安監督部長賞に輝いた。 

2012/10/23

1885人が徹夜! 京急蒲田駅連立が全区間の高架化完了

京浜急行電鉄は、東京都と進めている京浜急行本線及び同空港線(京急蒲田駅付近)連続立体交差事業の下り線高架切替工事を20日未明から21日早朝にかけて行った。計8工区で1885人が作業に当たり、最終電車と始発電車の間のわずかな時間で工事を完了。これにより全事業区間の上下線高架化が完了した。

伊藤事務所「瞑想の森」の苦心談を披露 中部地区初のBCS受賞作見学会

参加者に説明する東氏(正面左)と伊藤所長
日本建設業連合会中部支部(古厩孝支部長)は、支部管内で初となるBCS賞受賞作品見学会を開いた。名古屋大や名古屋工業大、愛知工業大、中部工業大、名城大、京都大の学生32人が参加し、2007年・第48回受賞の名古屋市西区『トヨタテクノミュージアム 産業技術記念館』と08年・第49回受賞の岐阜県各務原市『瞑想の森 市営斎場』を見学した。

銚子沖に着床式洋上風力が完成! NEDOが初公開

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は22日、約1年をかけて千葉県銚子沖に設置した、国内初の着床式洋上風力発電設備を報道機関に初公開した。洋上風力発電の導入普及に向けた実証実験のため、建設を進めていたもので、14日に設置が完了。今後は、試運転、調整などを行い、2013年1月から発電を開始する予定だ。

2012/10/22

浜松町の貿易センタービル建替え、総延37万㎡の複合施設 都が提案を受理

計画されている施設のイメージ
東京都都市整備局は、世界貿易センタービルディング、東京モノレール、東日本旅客鉄道(JR東日本)、国際興業が東京都港区のJR・東京モノレール浜松町駅西口で計画する「浜松町駅西口周辺開発計画」に伴う都市再生特別地区の都市計画提案を受理した。 計画地は港区浜松町2丁目。区域面積は東側のA街区が約2・3ha、西側のB街区が約0・9haとなっている。

みんな鉄筋でつくりました! 静岡県鉄筋業協組がオブジェ制作

静岡県鉄筋業協同組合(石原光理事長)は、9月15-17日に静岡市のツインメッセで行われた「静岡県住まい博2012」に出展した。「もっと知って!鉄筋工事のこと」をテーマに、鉄筋工事に対する一般の人たちの認知度の向上を図るのが狙い。

aacaが第1回国際コンペを実施 11月4日まで作品展示

日本建築美術工芸協会(aaca、中島昌信会長)は18日、東京都港区の建築会館で第1回国際コンペティション2012「風景のRe―Design・Re―Make・Re―Structure わくわくする風景を創る」の表彰式を開き、芦原太郎審査員長から各賞の受賞者に表彰状が手渡された=写真。入賞作品は、11月4日まで同会館1階ギャラリーで展示している。

2012/10/21

【連載・GSAのBIMマネジメント(5)】自動で成果品の整合性チェック

Solibri社のモデルチェッカーの画面
PDCAサイクルを繰り返すことで、業務を継続的に改善し、品質を高めることはBIMについても当てはまる。Plan(計画)については前回、「BIM実施計画」を紹介した。今回は、Check(検証・評価)とAction(改善)について取り上げたい。

無添加住宅が「シックハウス保証住宅」の1号を完成!

広島市内に完成した無添加住宅
化学物質を使わない住宅を売り出している無添加住宅は、同社独自の「シックハウス保証」を付与した住宅第1号を広島市内に完成させた。 今回完成したのは、広島市南区に建設の木造2階建て戸建て住宅。接着剤に米のり・にかわを使い、断熱材には炭化コルクを使用して施工するなど、化学物質を徹底的に排除した。仕様は、同社の標準的なタイプ。10月初旬に行われた完成見学会では、実際の住宅を公開してその品質を広く公開した。

2012/10/20

現場重機の停車位置をスマホが指示! ゼンリンの「住宅地図建設パック」

スマートフォンで停車位置を指示
ゼンリンがスマートフォン版「住宅地図」のネット配信サービスをスタートし、その初弾として建設業向けサービス「建設パック」の運用を始めた。現場事務所から協力会社への情報共有システムとして使い勝手がありそうだ。

東京駅丸の内駅舎復原を支えた「4つの建材」の物語

工事着手から約5年の歳月をかけ、10月1日に保存・復原が完了した「東京駅丸の内駅舎」。1914年の創建時の姿を忠実に再現したほか、地下躯体の新設で安全面の機能強化も実現した。そこには施工を担当した鹿島・清水建設・鉄建JVの技術力とともに、メーカー各社の下支えがあった。素材の視点から技術を追った。

2012/10/19

軍手のまま、スマホ操作! アスクルが現場向けに新発売

アスクルは、「現場のチカラ」シリーズの一つとして、はめたままスマートフォン(多機能携帯電話)の操作ができる軍手を発売した=写真。細かな作業も想定、手の感覚を損ねにくく、フィット感にも優れるよう10ゲージで編み上げた。

スカイツリーの次はメガソーラー! 東武鉄道が葛生駅に整備

メガソーラー整備を予定しているヤード
東武鉄道は、100%子会社の東武エネルギーマネジメントとともに、東武佐野線葛生駅南側の鉄道貨物ヤード跡地約1・4ha(栃木県佐野市)で大規模太陽光発電(メガソーラー)事業を開始する。事業開始は2013年夏を予定。東武鉄道では、社有地など保有資産を有効活用し、再生可能エネルギーの固定価格買取制度を活用したメガソーラー事業に東武グループとして参入していく。

安井設計事務所がオープンハウス開催! 「キタオオエノマド」

ロビーでパースなどを展示した
安井建築設計事務所は16、17の両日、大阪市中央区の同社大阪事務所1階ロビーでオープンハウス「キタオオエノマド」を開いた=写真。同事務所がある北大江地区の住民らが訪れ、普段目にすることがないパースや建築模型を見て回った。

2012/10/18

【山嵜一也の書を読み海を渡れ(19)】都市に内在する時間という癖を読み解く

キングクロス駅地上コンコース
ロンドン中心部、テムズ川南岸部その名もサウスバンク。この街の発展は著しい。その口火を切ったのがミレニアム事業の一つであるテートモダン。レンガ造りの煙突がシンボリックな旧火力発電所を現代美術館へと改修した。エネルギーを生み出す場所から文化を生み出す場所へ。この街では古さと新しさの意外な組み合わせが建築と都市空間の化学反応を引き起こす。

構造最適化ツールで形態形成プロセスに挑戦 東京理科大のデジタル・スタジオ

3つの優秀作に残った作品
3Dツールやデジタル・ファブリケーションを学生有志で学ぶ東京理科大学の「デジタル・スタジオ」が、米国アルテア社のユニークな構造最適化ツール「Inspired」を使った形態形成プロセスに挑戦している。

【書籍】建築実務に使うパラメトリック・デザイン『Rhinoceros+Grasshopper』

「ライノセラスとグラスホッパー」。あまり聞き慣れない言葉だが、これはコンピューテイショナル、パラメトリック・デザインに取り組む海外建築家の中で、最もポピュラーなアプリケーションだ。
 3次元CADと3Dモデリング機能を備えた「ライノセラス」と、その上で動作するプラグイン「グラスホッパー(GH)」は、建築デザインの本質を定義すれば、各種のパラメーターを変えるだけで無限の選択肢を提供する。

2012/10/17

25日から有明TFTで「Archi Future2012」が開幕

「BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を前提としたイベントではない」とは、10月25日に東京・有明のTFTホールで開催される『ArchiFuture2012』の実行委員長を務める松家克アークス建築研究所代表。有効な生産手法として注目されているBIMも、根底にはコンピュテーションの活用が原動力になっている。その活用の幅は「設計者や施工者にとどまらず、発注者にも広がり始めている」と説明する。

災害時は瞬時に汲み取り式に! 水洗とのハイブリッドトイレが登場

ハイブリッド式のプレパレス
昨年3月の東日本大震災では、津波や液状化により下水道管などが被災し、各地でトイレが使えない状況を生み出した。こうした中、災害用トイレなどを手掛ける有備(千葉市花見川区、飯高芳之社長)が開発したハイブリッドTFトイレ『プレパレス』を採用するケースが各地で増えている。

「東京駅丸の内駅舎は、まちの“王冠"だった」 藤森照信氏が建築史語る!

講演する藤森氏
交通協力会が開いた「東京駅丸の内駅舎保存復原工事完成記念・連続講演会」で、各分野の第一線で活躍する研究者や実務家ら10人が、約100年の歴史を持つ東京駅について、専門の立場から多彩な話題を提供した。建築史家・建築家としても活躍する工学院大教授で東大名誉教授の藤森照信氏が『首都計画と東京駅の百年』を演題に特別講演した。

2012/10/16

新日鉄住金エンジが最終審査に進出! BentreySystemsの世界ユーザー表彰

羽田再拡張事業
米国のCADベンダーであるベントレー・システムズは、インフラの設計などで優れた取り組みを行った世界中のユーザーを表彰する「2012 Be Inspired Awards」(ビー・インスパイアード・アワーズ)のファイナリストと、特別賞の受賞者を発表した。日本のユーザーでは、新日鉄住金エンジニアリングの羽田再拡張事業が洋上エンジニアリング部門でファイナリストに選ばれたほか、日立GEニュークリア・エナジーの統合プラント建設システムが特別賞を受賞した。11月にオランダ・アムステルダムで開かれる最終審査で各部門の最優秀賞が決まる予定だ。

iPadでプレゼン! 福井コンピュータが「アーキトレンドZ8」を18日に発売

ARCHITREND Z Ver.8の発表会
福井コンピュータアーキテクト(本社・福井県坂井市、宮越進一社長)は12日、東京都中央区のホテルモントレ銀座で、3次元建築設計システム『ARCHITREND Z Ver.8(アーキトレンド ゼット バージョン8)』の発表会を開いた=写真。消費増税に伴う住宅の駆け込み需要に備え、差別化策としてユーザーに提案できるように、iPad(アイパッド)を使ったプレゼン機能を始め「かつてないほど多方面にわたり機能強化した」(宮越社長)。18日に発売する。

八箇峠トンネルガス爆発事故 越冬用のガス対策を拡充へ

事故調の調査(写真提供:北陸地方整備局)
北陸地方整備局は13日、第2回八箇峠トンネル事故に関する調査・検討委員会(委員長・今田徹東京都立大名誉教授)を新潟県湯沢町の湯沢カルチャーセンターで開いた。会合前に委員らは事故現場となった同トンネル坑内を視察=写真。局道路部の職員から現況について説明を受けた上で、ガスに対する安全対策事例、爆発原因の類推、今後の施工上の課題などについて議論した。

2012/10/15

フジテックがエスカレーター改修で独自工法 既存トラス残して最新機に

古いトラスを生かして最新機種に
フジテックは、本体を支えている既存のトラス内に、最新のエスカレーターをトラスごと収める独自の工法を開発した。既存のエスカレーターをすべて撤去するフルリニューアルと比べ、周辺の建築工事を含む設置期間は15日短くなり24日、費用も約20-25%削減でき、平均約2500万円程度で済むとしている。15日から販売を始める。同社は現在、安全性を重視した安心リニューアルや制御、フルリニューアルのメニューがあるが、新工法は販売から1年間に50台の受注を目指すという。

きんでんが社内で設計積算競技を開催!

積算競技の様子
きんでんは11日、大阪市の同社本店内で第48回設計積算競技会を開いた=写真。全国の各支店・支社から40歳未満の中堅社員98人が参加し、電気設備設計、電気設備積算、計装、空調管、情報通信の5部門に分かれて課題に挑んだ。各部門とも金賞、銀賞、銅賞、努力賞が設けられ、審査結果は今月末に発表する。

建設論評・「現場用語を間違えない」

先ごろ、文化庁が発表した2011年度「国語に関する世論調査」によれば、「うがった見方をする」「にやける」「失笑する」の意味を、本来と違う意味でとらえている回答が多かった。 「うがった見方をする」は、本来の意味である「物事の本質をとらえた見方をする」は26・4%で、違う意味の「疑って掛かるような見方をする」が48・2%。「にやける」は、本来の意味の「なよなよとしていること」は14・7%で、「薄笑いを浮かべている」が76・5%。「失笑する」は、本来の意味の「こらえきれず吹き出して笑う」が27・7%で、「笑いも出ないくらいにあきれる」は60・4%であった。

2012/10/14

現場最前線! 津軽ダムが高速施工「巡航RCD」で打設最盛期

東北地方整備局発注の津軽ダム本体工事が、白神山地近く山裾の岩木川上流でコンクリート打設の最盛期を迎えている。打設進捗率は51%を超え、堤高97・2mのうち37m高まで進んだ。計画のうち着工以来、無事故は200万時間間近となり、高速施工の新技術・巡航RCD工法にも9月下旬から着手した。海外も含めてダム工事は、これで8現場目という間・西松特定建設工事JVの中上政司所長は「当社(ハザマ)が50年前に施工した目屋ダムの下流60mに築造する再開発ダムなので、放流との調整など難しさがある。職員40人も含め270人の大所帯だから和の結束が大事」と口を引き締める。

2012/10/13

現場最前線! 成田空港が施設整備で新戦略 LCC専用ターミナル

成田空港(写真・NAA)
成田国際空港(NRT)の8月1カ月の旅客数が329万4,083人と過去最大を記録した。その理由について空港会社(NAA)は、7月3日にジェットスター、8月1日にエアアジアジャパンとLCC(格安航空会社)が相次いで就航したことによって新しいマーケットを開拓したことが大きく寄与したと分析する。