2012/10/30

【技術】三晃金属が伝統的な「大和葺」屋根を商品化!

三晃金属工業は、日本古来の伝統板葺き技術を現代的に応用した金属屋根材「大和葺」の営業展開を始めた。20数年前に実験的に手掛けた工法に改良を加え、このほど商品化した。公共のシンボル的な施設を中心に設計事務所や官公庁に売り込む予定で、初年度に少なくとも3万㎡の受注を見込んでいる。
 屋根材は、伝統的な大和葺きを現代風にアレンジした。板厚は0・8mm、1・0mmの2種類で、働き幅は333mm。凸凹ストライプが深い陰影をつくり出し、瓦棒葺や立馳葺とは異なる屋根デザインを表現できる。溝板と通し吊子の嵌合部に2列の防水テープを連続で貼り付け、高い水密性能も確保した。
 同社は、20年以上前に守口市民体育館の屋根に初採用するなど、これまでに計3件の建築物に試験導入した実績を持っていた。近年は新たな意匠系商材を求めるニーズが高まり、商品化に踏み切った。
 8支店39営業所の強みを生かし、全国の地方自治体や設計事務所を中心に営業をスタートした。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!) 2012年10月30日3面


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