日本建築協会(香西喜八郎会長)は20日、神戸市中央区のKIITOデザイン・クリエイティブセンター神戸でU-35委員会企画学生アイデアコンペ「建築と共有」の公開審査を開いた=写真。応募作品21点の中から山口昇さん(京都工芸繊維大大学院)の「Bio-tope」を最優秀賞に選出。香西会長が表彰状を贈った。
コンペのテーマは「共」。個の集合体が場を共有することから生まれる豊かなつながりの場の提案を求めた。
山口さんの作品は、要法寺(京都市左京区)の敷地内に築地塀を設置し、パブリックスペースを創造するプロジェクト。境内にある清涼池では鴨の産卵・子育てが恒例となっており、共有空間をつくることで鴨を介在した新たな交流を育むのが狙いだ。
プレゼンの様子 |
ゲスト審査員を務めた猪熊純首都大学東京助教は「建物内部でコミュニティーを形成する提案が多い中、広い空間に対して薄いレイヤーを配置し共有空間をつくり出す内容が目立っていた」と講評した。同じくゲスト審査員の前田昌弘京大助教は「動物を介在した共有空間という発想が面白く、共感した」と絶賛した。
受賞作品は次のとおり(敬称略)。
〈最優秀賞〉
▽Bio-tope=山口昇(京都工芸繊維大大学院)。
〈優秀賞〉
▽ショッピングモール×イエ=近藤弘起・平田柳(ともに東京理科大)。
▽流れ出すタイムライン-繋がりたいFaceBook世代の為の集合住宅-=林和茂・竹内和巳(ともに京大大学院)。
〈特別賞〉
▽一軒家×家事=仲尾梓(東京理科大大学院)。
▽小さな住宅×大きな住宅=兼松陽介(名城大大学院)・上野友子(名古屋工業大大学院)。
▽学生寮で過ごし、人と繋がるシェアドミトリー=志萱侑太・山川大喜(ともに日大大学院)・千葉雄介(日大)。
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