2012/07/26

学生50人、巨大ダムに触れる 北海道・夕張シューパロダム

日本建設業連合会北海道支部(藤田正人支部長)主催の工事現場見学会が24日、北海道開発局札幌開発建設部発注の夕張シューパロダム堤体建設第2期工事現場で開かれた。北海学園大工学部社会環境工学科の3年生約50人が参加し、国内でも有数の大規模ダム建設工事の圧倒的なスケールを体感した。


コンクリート打設は9割を超えた
見学会では、はじめにダム近くの清水沢地区公民館で工事説明会を開いた。あいさつした同支部の木下勲広報委員長は「皆さんが学校で勉強している理論、基本が実際にどのように実施されているのかを目の当たりにできるとともに、規模の大きさや現場運営が今後の勉強にも役に立つと考えている」と呼び掛けた。また、東日本大震災を始めとする自然災害が多発していることに対し、「全力を挙げて社会資本の整備に努め、日本国民の生命と財産を守ることがわれわれの使命だ」と土木技術者の役割を強調した。
 見学会では、ダムインフォメーションセンターや工事が大詰めを迎えている堤体建設現場、さらにダム湖を回り、学生たちは係員の説明を受けながら、大規模ダム建設工事の迫力に息を飲んだ。
 夕張シューパロダムは、洪水調節、流水の正常な機能の維持、水源確保、発電などを目的とした多目的ダム。かんがい、発電を目的として使用している大夕張ダムの下流約150mで建設を進めている。完成後の総貯水容量は4億2700万m3で、国内で4番目の大きさとなる。
 2005年度から本体工事に着手。これまでに堤体のコンクリート打設は9割に達している。13年度の堤体完成、14年度の試験湛水を経て、15年4月の供用開始を計画している。施工は大成建設・岩田地崎建設・中山組特定JVが担当している。

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