2013/10/15

【復興版】高台移転の造成に使える情報化施工

被災地では、復興のさらなる加速化が求められている。特に、高台移転の際の造成工事や盛土工事が増加しており、工事を迅速化しつつ、効率的で高品質な施工が求められる。「転圧管理システムGEO-PRESS(ジオプレス)」は、転圧振動ローラーの走行軌跡を把握して転圧回数を管理する盛土締固め管理システムで、情報化施工技術の活用による工期の短縮などが期待される。

 システムは、自動追尾トータルステーション(TS)かGPS(全地球測位システム)で計測する。重機に設置する車載モニターと、プリズム(GPS受信機)、TS(GPS基準点)で構成する。ブルドーザーや振動ローラー、タイヤローラーなどで締固め作業を実施する際に、機器を設置すれば、転圧施工状況をリアルタイムに把握でき、締固め密度の均一化が図られる。盛土締固め回数を管理でき、計画回数を確実に実行できるため、作業の効率化にもつながる。施工エリアが広い場合、より管理が効率化され、効果が高い。
 TSの場合、プリズムが視認できない場合は使用不可。データ通信のため、電波障害のないことが条件。施工エリアのCADデータがない場合、適用できない。
 開発したのは計測ネットサービス(本社・東京都北区)。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

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