2015/04/21

【日本工学院専門】建築のロマン学ぶ 新入生150人に「東京スカイツリー特別講義」

日本工学院専門学校は20日、東京都大田区の同校蒲田キャンパスで、建築系学科新入生約150人を対象に、「東京スカイツリー特別講義」を開いた=写真。施工を担当した大林組の高木浩志建築本部プロポーザル部プロポーザル第1課課長が講演し、「(施工に際しては)巨大であることと精密であることの、2つの領域を克服することが求められた」とした上で「今までの講義から、日本の技術のすごさ、おもしろさを感じてほしい」と語った。

 この講義は、建築を学ぶ新入生に、建築のロマンとやりがいなどを伝えるため、自立式鉄塔としては世界一の高さを誇る東京スカイツリーを題材に、日本の建築技術の高さを知ってもらうのが狙い。今回で4回目となる。文部科学省の職業実践専門課程の、企業との連携授業の一環でもある。
 高木課長は、東京スカイツリーが東京タワーと比べて「桁違いに細長く揺れやすい」ことから、タワーの中心に五重塔で使われている「心柱」技術を生かしたこと、垂直精度管理にGPS衛星と、現場近くのビルの屋上に置いたGPS原点との2カ所を使ったことなどを説明。「鉄を作る重工業、情報通信技術、職人の技という、ものづくりの総力が結集した」と述べた。
 21日には、同校テクノロジーカレッジ(蒲田、八王子合同)の新入生約1000人が、スカイツリーを訪れることになっている。
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