2016/11/20

【佐藤総合計画】隅田川のほとりで発信・交流 展示イベント「の、流れ-FLOW-ING」11/19まで


 佐藤総合計画が東京都墨田区の本社ビル1階ギャラリーや敷地内の公開空地を使って実施している展示イベント「の、流れ-FLOW-ING」は、隅田川のほとりに事務所を構える総合建築設計事務所として、地域のシンボルとしての新しい川の魅力を生かしたまちづくりの提案を発信しながら、事務所そのものも地域に対して開いていこうという試みだ。写真は演劇ワークショップ。1、2階を行き来してストーリーを練った

 2010年から継続展開しているシーズ(種)型提案活動「隅田川表裏反転」プロジェクトの“流れ”を紹介する展示とともに、一般の参加者を募り2週連続でワークショップを開催。3日に9組21人の親子が参加して製作した「あしたのすみだがわ」の模型を題材に、12日には20人が演劇ワークショップに挑み、1階ギャラリーにとどまらず2階のミーティングルームも舞台に活用して物語を発展させた。
 墨田区が主催する「すみゆめ(隅田川 森羅万象 墨に夢)」プロジェクトに参画してのイベントともあって、展示会場を訪れる市民も多く、江戸の文化を育んだ隅田川を現代にどうよみがえらせるかという提案に見入る姿も見られた。

公開空地がより開かれた都市のパブリック空間に

 前面の公開空地も魅力ある空間としてより積極的に活用しようと、14日には田中元子、大西正紀の両氏によるクリエイティブユニット、mosakiの協力を得て、「パーソナル屋台」で道行く人にコーヒーを無料で振る舞った。近隣の住民やランチ帰りのサラリーマン、通りがかった外国人旅行者らが次々と立ち寄り、近所のお年寄りと事務所のスタッフが語らうシーンも。改めて都市や社会に開かれたパブリックな場のあり方とともに、設計事務所としての存在を地域にアピールする機会となったといえる。展示は19日まで。
建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら

0 コメント :

コメントを投稿