2015/08/13

【夏休み特集】来年のご参考に…建築・建設・土木のイベント記事ご紹介![2]

■下水はどうやってきれいにする? 処理施設見学と実験で学ぶ親子教室 埼玉県下水道公社

 埼玉県下水道公社は、下水の処理過程を親子で体験学習することができる「夏休み親子下水道教室」を開催した。7月27日午前に荒川水循環センター(同公社荒川左岸南部支社)で実施した回には20組50人の親子が参加し、処理施設の見学や水質実験を通じて下水処理のプロセスを学んだ=写真。

 この体験教室は下水道への理解と関心を深めてもらうために、県内の下水処理場で毎年開催している。施設見学では、普段は目にすることが少ない沈殿池や反応タンクなどの各施設を回り、下水処理のプロセスなどを支社の職員が分かりやすく説明した。水質実験では透視度計やCOD(化学的酸素要求量)による水の汚れの調査のほか、反応タンク内で汚れを分解する微生物を顕微鏡で観察した。最後に参加者に修了証が授与された。


■大規模ダムを体感! 和食ダム本体建設現場で親子見学会 日建連四国

日本建設業連合会四国支部(風間優支部長)は24日、恒例の「親子工事現場見学会」を開催した。社会資本整備の必要性や建設業に対する理解を深めるため、毎年夏休みに実施しており、今回は和食ダム本体建設工事(高知県芸西村)の現場を訪れた。小学生とその保護者80人が参加し、大規模ダムの現場のスケールを体感し、ダムの重要性を学んだ。
 風間支部長は「皆さまの生活を守っているインフラがどのように構成されているのかを見てほしい。また、最近は女性技術者が活躍しており、男女が均等に仕事ができるよう、トイレや設備も工夫しているので、その様子も見学してほしい」とあいさつした。

関係者が概要を説明した後、施工やコンクリート打設開始直前の様子、建設機械などを見学した。コンクリートに混ぜる石に参加者がメッセージを書き、夏休みの記念とした。最後に記念撮影を行い、見学会は終了となった。
 同工事は、高知県が発注し大成建設・ジョウトク建設・高大建設・山本建設JVが建設を進めている。和食川の洪水被害や渇水被害に対応し、治水と利水の両面で大きな効果を発揮する。重力コンクリート式ダムでダム高51m、堤頂長121.5m、堤頂長4m、ダムコンクリート体積6万3800m3、総貯水容量73万m3、有効貯水容量68万m3。工期は2017年2月28日まで。


■木工体験、丸太早切り競争も! 住民300人が参加した兵庫建協の「建設ふれあいまつり」

兵庫県建設業協会(川嶋実会長)と同青年部会(中川和久委員長)は25日、神戸市西区の兵庫建設会館で第9回建設ふれあいまつりを開いた=写真。協会からは約50人が参加。地域住民ら約300人が来場し、建設とものづくりに親しんだ。
 会館1階では協会員の指導のもと、小学生対象の木工体験を実施。参加者はのこぎりやかなづちを手に、いすやマガジンラックなどを製作した。丸太早切り競争では参加者にカブトムシが贈られた。そのほか建設機械の試乗体験やミニショベルによるお菓子つかみ取りゲーム、焼きそばやかき氷、南但支部会員がつくった野菜も販売した。
 同協会青年部会の前川真一郎顧問は「今回で9回目になる。建設業のイメージアップが当初の狙いだったが、昨今の入職者の減少から、子どもたちにものをつくる楽しさを知ってもらいたいという思いも込めて催している。将来1人でも多くものづくりの道に進んでほしい」と述べた。


■エアコンを分解して仕組みを学ぶ! 東空衛が小学生向け「空気と水の体験教室」

東京空調衛生工業会(是常博会長)は8月1日、東京都新宿区にあるダイキン工業ショールーム「フーハ東京」で、小学生を対象にした「空気と水の体験教室」を開いた。参加者はエアコンの分解作業やクイズなどに臨み、涼しい空気を生み出す仕組みや空調設備の役割について関心を高めた。小学生27人とその親21人が参加した。
 体験教室では「めざせ!空気博士」と銘打ち、ダイキン工業の職員が講師になって空気を冷やしたり暖めたりする仕組みやエアコンの構造を説明した。「エアコンは室内の熱を外に送り出す仕事をしているよ」と講師が語りかけ、室内機と室外機にある熱交換器の役割を紹介。熱交換器を駅、室内機と室外機をつなぐ管を線路、管内部の冷媒を電車に例え「部屋の熱を乗せるのが室内機にある駅で、それを冷媒で室外機の駅に運びます。運ばれた熱を下ろすのが室外機にある駅で、この流れを繰り返します」と分かりやすく解説した。
 さらに熱交換器には約750枚におよぶアルミ製の板状のピンがついていることを説明。「このアルミを伸ばすと畳10枚分と同じ大きさになる」と話し、空気に触れる面積が増えることで熱交換の効率を上げることを示した。
 また、空気の圧縮と膨張により温度を変化させる仕組みを、ペットボトルに空気を注入して説明した。子どもたちはサーモグラフィーのモニターで温度が瞬時に変わっていくのを眺めながら、ボトルいっぱいに空気が詰まると温度が上昇し、キャップを空けると一瞬にして温度が下がる様子に歓声を上げていた。
 このほか、エアコンの分解体験には参加者が代わる代わる作業に挑戦した。ファンや熱交換器が現れるとその大きさに驚きの表情をみせていた。


■関西初の小町現場見学会 「淡路町3丁目PRJ新築工事」で女子小中学生20人がビス打ち体験も

屋上で記念撮影
日本建設業連合会は8月4日、関西地区で初となる「けんせつ小町現場見学会」を、大阪市内で開いた。女子小中学生約20人とその保護者が、(仮称)大阪市中央区淡路町3丁目PRJ新築工事(施工=大林組)の現場を訪れた。
 見学に先立ち日建連の永山貴一広報部長は「建設業は女性も能力を発揮できる業界だと広く知ってもらいたい。女性たちが明るく元気に働く現場を見て、将来みなさんも笑顔で活躍してほしい」とあいさつした。
 現場の担当者から工事内容について説明を受けたあと、現場の各所を見て回った。屋上で子ども用の作業着と安全帯を着用し記念撮影したほか、施工中の建物内部を見学し、施工方法や完成後のイメージについて積極的に質問した。

安全帯を着用する子どもたち
見学後はペンキ塗りとビス打ちを体験。女性社員の説明を聞きながら熱心に作業に取り組んでいた。
 同現場の山中宇刀所長は、「けがなく楽しんでもらえてよかった。今後も機会があれば協力したい。女性の活躍を期待している」と感想を述べた。
 建物の規模は、RC一部S造地下1階地上35階建て延べ2万3478㎡。用途は分譲共同住宅で、戸数は216戸。意匠設計は浅井謙建築研究所が担当した。
 2013年8月に着工し、年内の完成を目指している。工事の進捗率は77%で、現在は屋上の連層足場を解体している。
 建設地は大阪市中央区淡路町3―53―1。


■大学生・高校生が小学校改築現場で実習 兵建協の「東部地域建設サマーセミナー」

兵庫県建設業協会は5日、兵庫県尼崎市の「市立難波の梅小学校改築工事」(施工=柄谷工務店・昌平建設JV)の現場で学生インターンシップ「東部地域建設サマーセミナー」を開講した=写真。大学生ら12人が参加し、11日まで左官工事などを体験する。
 参加するのは、大手前大学メディア芸術学部3年生8人と県立尼崎工業高校1年生2人、尼崎市立琴ノ浦高校2年生2人。3班に分かれ、職人による指導を交えながら左官工事、電気設備工事、軽鉄・ボード工事、木工事、枠組足場組払、給排水衛生工事などの実習を受けている。そのほか、ショールームやコベルコ教習所の見学、測量体験なども行う予定だ。
 指導員として参加する柄谷工務店の横川久夫調達部主任技師は「まだ初日で学生たちの表情も固いが、班ごとに1人専属の指導員が付くので次第に打ち解けていくのではないか。生の現場を体感してほしい」と話した。
 尼崎市立難波の梅小学校改築工事では、RC一部S造4階建て延べ1万1793㎡の校舎棟などを建設する。設計は東急設計コンサルタントが担当した。工期は2016年2月29日まで。進捗率は40%。

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