2015/08/29

【配管技能コン】優勝は一般・浪越国重さん(越智工業)、学生・今岡優介さん(布施工科高校)!

大阪空気調和衛生工業協会(太田隆会長)は22日、大阪府東大阪市の府立東大阪高等職業技術専門校で「第7回配管技能コンテスト」を開いた。現役配管工を対象とする「一般の部」に25人、未来の技能者を目指す「学生の部」には大阪府立布施工科高校、滋賀県立彦根工業高校、大阪工業技術専門学校の3校から20人が参加。「一般の部」優勝者に贈られる大阪府職業能力開発協会会長賞は越智工業の浪越国重さん=写真、「学生の部」優勝の大阪府知事賞は布施工科高校の今岡優介さんが獲得した。

 冒頭、太田会長は「建設業界では人手不足が深刻になっているが、熟練技能工の育成、後継者の育成を目的に始めたのがこのコンテストだ。一般の部では3回連続で参加し、3年目に優勝された方がいる。コンテストを通じて皆さんの技術力が一段と向上することを願っている。また、『学生の部』に参加してもらっている布施工科高校の生徒2人が第53回技能五輪全国大会に出場することになり、きょう参加される学生の皆さんは、次なるステップとして技能五輪を目指してもらいたい」とあいさつした。
 競技の制限時間は「一般の部」が3時間、「学生の部」が2時間30分。審査では、配管技能検定試験に準じた水圧試験で水漏れがないことを確認した上で、寸法測定誤差、出来栄えなどを採点して順位を決めた。

学生の部で優勝した今岡優介さん(布施工科高校)
表彰式は、競技が先に終わった「学生の部」と「一般の部」に分けて行われ、5位までの入賞者に賞状やトロフィーなどが手渡された。審査委員長を務めた布施工科高校の小倉一浩教諭は「学生の部では1位から4位までが減点なしとなり、1mm以下の誤差で優勝が決まった。一般の部も減点が一桁の選手が12人おり、上位は僅差だった」と講評を述べた。
 白木博之大阪空気調和衛生工業協会副会長は学生の部の参加者に「ものづくりの技能を身につけることの重要性を知ってほしい」と声を掛け、一般の部参加者には「建設業界を支えるのは熟練技能者の皆さんだ。今回、思わしい結果が出なかった人はぜひ来年リベンジしてもらいたい」と述べた。
 上位入賞者は次のとおり(敬称略)。
 〈一般の部〉
 ▽優勝=浪越国重(越智工業)▽準優勝=佐藤淳(ツカサ)▽第3位=浅野清治(浅野設備)▽第4位=星野正幸(山中設備)▽第5位=黒川義幸(ツカサ)。
 〈学生の部〉
 ▽優勝=今岡優介(布施工科高、2年)▽準優勝=蒔元章太(彦根工業高、3年)▽第3位=木本拓馬(布施工科高、3年)▽第4位=小西翔(同、同)▽第5位=岩永明香里(同、2年)。
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