グラフィソフトジャパンは、9月25日に市場投入するBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)ソフトの最新版『ArchiCAD16』の概要を発表した。最新版は直感的にデザインできるモデリング機能「モルフツール」を追加することで、コンセプト段階から基本・実施設計まで一気通貫のBIMを実現できる。使い勝手の向上に部材や建具などのBIMパーツを一括管理できる専用サイトも開設する。
新機能のモルフツールは、他のソフトウエアを使うことなく、コンセプト段階のシンプルなBIMモデルを簡単に作成できる新機能だ。建物の全体把握に加え、複雑な柱や梁などについても、直感的なボリューム出しが可能で、オブジェクト登録の仕方によって一体的な数量の把握もできる。
これまでArchiCADは、最初からオブジェクトを定義するスタイルを重視してきたが、ユーザーからは柱や梁など最初から定義せずフリーハンドでデザインしたいなどの要望があった。
コバーチ・ベンツェ社長は「より川上段階における合意形成が重要になるだけに、コミュニケーションツールとしの機能強化に踏み切った」と説明する。
開設する専用サイト「BIMComponents・com」は、世界中で何千ものパラメトリックなGDL(幾何記述言語)オブジェクトを自由に利用することができ、ユーザー自身で作成したカスタムオブジェクトをチームや会社内で共有することも可能だ。最新版からサイトのオブジェクトを直接取り込めるようにした。
価格は税別で72万円。中小の設計事務所をターゲットにした「ArchiCAD16 Solo」は29万5000円(税別)。
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