現在の国立競技場 |
この質問に対し同センターは、デザイン提案条件の難易度、応募作品の提出期間・審査期間、最優秀者に設計・施工段階で委託するデザイン監修などの事情を踏まえ、審査委員会などが応募要件として「必要と考えた」と回答。要件緩和を考えていないこともあり、今後の審査過程を広く公表するなど、「完成までのプロセスをオープンな形で進めていきたい」として理解を求めている。
他の設計事務所とのJVでの応募については、「連名あるいは他の団体とJVを組成して応募することは可能」とした。このほか、スタジアムの設計実績に関して、「1つの建物内に複数のアリーナがある場合、収容定員は合計で1万5000人以上あればいいのか」との質問もあり、これには「1つの建築物として判断されれば認める。ただし、合計できるものは競技を観覧するためのものに限る」とした。
当初、同センターは9月3日に質問に対する回答を公表する予定だったが、応募条件に関する問い合わせが数多く寄せられたため、予定を前倒しして回答した。コンペの応募登録期限は同10日で、同25日まで作品を受け付ける。その後、2段階審査を経て、11月中旬をめどに最優秀作品を選考するとしている。
新競技場は2019年日本で開催されるラグビーワールドカップのメーンスタジアムとなるほか、東京都が招致を目指す20年夏季五輪のメーン会場としての使用を想定している。規模は延べ約29万㎡。総工事費は約1300億円を見込んでいる。
13年度に基本設計、14年度に実施設計を行い、既存建物の解体を経て15年10月の新築着工、19年3月の完成を目指している。
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