実証プラント |
実証プラントは、環境省による除染技術実証事業の一環として建設した。まず土壌を粒径ごとに分級処理した上で、スクラビング処理を行う。スクラビングでは、粒径63マイクロ-2mmの土壌からセシウムをはがし取って回収する。
スクラビング機能は、汚染濃度を83-96%まで低減させながら、高濃度汚染土の減容化率も高めた。特殊な薬剤を使って土粒子の表層を薄くはく離しやすくし、はく離量を最小限に抑制して減容化率を高めている。従来は、粒子表面を擦り合わせるだけの処理だったため、必要以上にはく離させる傾向があった。
最終プロセスとなる高濃度汚染土の脱水作業は自動化することで、作業者の被曝を最小限に抑える。今回の実証プラントは小規模だが、実用化段階では処理能力が1時間当たり40-80t規模のプラントを見込んでいる。
一方、広野町の除染作業現場では現在、住宅の除染を中心に作業員1300人を投入して作業を進めている。除染対象は住宅1908戸や公共施設、住宅周辺の森林なども含まれる。住宅での進捗率は7割程度。
草の減容化システム |
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