2016/04/27

【熊本地震】遠隔バックホウで不明者捜索を支援 四国地整派遣の富田組と白石建設工業



 たび重なる大地震で大規模な斜面崩落が発生した熊本県南阿蘇村。いまも活発な余震活動が続く中、今後の降雨などでさらなる被害の拡大も懸念される。こうした状況下にあって、阿蘇大橋付近での行方不明者捜索支援のため、国土交通省四国地方整備局が派遣した遠隔操縦式バックホウを駆使して土砂撤去に取り組むのは富田組(香川県さぬき市)と白石建設工業(愛媛県新居浜市)だ。同局との災害協定に基づき、日ごろから災害時に備えて訓練してきた遠隔操作の高いスキルを発揮、救援や応急復旧に奮闘している。

白石建設工業のオペレーターによる遠隔操作作業 

 四国の地域建設企業が熊本地震の被災地で、救援や応急復旧のため、懸命な作業を続けている--。四国地方整備局から派遣した遠隔操縦式バックホウ(ラジコン式油圧ショベル)が24日、甚大な被害を受けた熊本県南阿蘇村で作業を開始した。機械の操縦は、災害協定に基づき、訓練を受けた富田組(香川県さぬき市)と白石建設工業(愛媛県新居浜市)の地域建設業2社が協力、阿蘇大橋付近の国道57号崩落個所で、行方不明者捜索支援のため、土砂を撤去している。

富田組のオペレーターによる遠隔操作作業

 富田組は指揮者1人とオペレーター2人、運転手1人、白石建設工業は指揮者1人、オペレーター2人をそれぞれ派遣した。同局の四国技術事務所ではこれまで、防災協定を締結している地元建設企業が、災害発生時に迅速に活動できるよう、遠隔操縦式バックホウの操作訓練を行ってきた。今回の熊本地震では、その成果が生かされた形となった。
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