2016/04/13

【TOTO】光触媒の洗浄技術もつ大型陶板『ハイドロソリッド』 床材にも!


 「ビル内装材を売るのは初めて」と語るのはTOTO環境建材事業部環境建材販売推進部の吉本昇司部長=写真。2015年12月に市場投入した大型陶板『ハイドロソリッド』は高さ3m、幅1mというスケール感を生かし、マンションのエントランスや店舗の内装を彩る素材として、設計者を中心に売り込み中だ。

 ハイドロソリッドは、光触媒を使った同社独自の洗浄技術『ハイドロテクト』を大型セラミックに施したもので、ハイドロテクトのパートナー企業であるイタリア大型陶板メーカーのラミナム社と共同開発した。現在は輸入しているが、国内生産も準備中。「在庫も十分に確保しており、注文から2週間あれば現場に搬入できる」
 厚さは5.6mm。2柄2色の計4種類を用意した。壁への施工は全面接着。床材としても使えることから、施工方法も検証中。東京五輪を背景に非木造建築の需要拡大が期待されている中、水まわり向けの大型陶板と合わせ、17年度までに60万㎡の売上げを見込む。初採用は、ある大手設計事務所のエントランスホールだという。
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