2015/01/15

【アメニティー座談会】官民の女性技術者が働きやすい環境づくり議論 北陸地整

北陸地方整備局は14日、「工事現場での女性技術者のアメニティー(快適性)に関する座談会」を新潟市中央区の同局で開いた=写真。出先事務所単位では同様の取り組みを進めていたが、全局的なものとして、官民の女性技術者が一堂に会し、現場の就労環境について意見を交わすのは今回が初めて。女性のみという雰囲気も手伝ってか、参加者は日ごろの思いを忌たんなく出し合っていた。

 現場作業の基盤となる事務所やトイレ、更衣室などのアメニティー施設の改善点を抽出し、女性が働きやすい環境づくりに生かすのが狙い。
 冒頭あいさつした、座長の木村己与同局河川部河川工事課長補佐は、女性の活躍の場が政策的に広がっていく中で、「(女性の進出により)現場環境や仕事の進め方に変化をもたらし、長時間労働など男性だけでは解決しづらかった問題も改善していくのでは」との認識を示し、「誰もが働きやすい快適な就労環境が整うことで、建設業の活力、魅力、想像力の向上という好循環につながっていく」と強調した。
 また、真に女性が輝ける現場とは「発注者や会社が一方的に指定した(アメニティー)施設ではなく、現場で働く女性技術者の生の声がそれらの整備に反映されていなければならない」と加えた。
 会合では、アメニティー施設として、導入してほしいものや現状での改善点などを中心に話し合い、女性ならではの“気付き”が多く見受けられた。
 参加者は、同局の河川部や出先事務所に所属し、現場監督員を務めた経験を持つ女性職員(8人)のほか、 日本建設業連合会北陸支部(3人)、新潟、 富山、石川各県建設業協会(各2人)の会員企業の女性社員が出席した(計17人)。
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